日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<29-2向け模試>(その7)を配信します。今回が今季の最終回です。予定より2模試ほど多く作成となりましたが、これで、なんと、模試作成も計60作となりました(笑)初期の作に比較したら、だいぶ“慣れて”?“狎れて”?きたと思いますが、如何でしょうか(笑)
●現時点での実力等の確認にご利用ください・・・。
●なお、今回の<その7>の想定得点範囲は、事前に予告していたとおり147~183ぐらいです。前回(その6)とほぼ同様のレベルだと思います。(想定範囲の下限は相当“甘く”見ていますので、本番の29-1で160点前後が取れている人は、本模試でも160超は十分見込めるレベルの問題だと思います・・・なお、上限の183点も相当“甘く”みているので、高得点者で実力のある方は、それ以上の点数は十分取れると思います・・・。さて、どうでしょうか・・・。)
<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その7>
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.詆訐の民、有ると雖も依らず
2.辜磔の刑に処せられた
3.近年、癰腫に悩まされることが多い
4.車が偈偈と疾駆する
5.罕旗はためく中、整斉と行進す
6.偐書であることが露見した
7.狡譎にして算多し
8.執拗な推鞫にあった
9.朝猿甍棟に響き夜水帷薄に声す
10.窮巷に起ち、棘矜を奮う
11.臣下の佞諂を嫌悪した
12.訖糴により他国を苦しめる
13.兜牟で頭頂を防御する
14.楡莢相催し数知れず
15.燬炎に儷無し
16.断簡を思い切って屑播す
17.孱羸の身ながら諫言す
18.怛焉として内疚す
19.日月、梭投急なり
20.思いがけなく梳裹に出遭う
21.厥の初めを慎む
22.人の事を悪し様に評ってはいけない
23.陳腐で、しかも黴びた作品だ
24.愛用の檋を手入れする
25.拇ほどの大きさだった
26.人の願望が神話を孚んだ
27.我れ決起して飛んで楡枋に搶く
28.聞きて僉喜ぶ
29.枹の木は落葉高木だ
30.我孫子から東京までは斂三十粁だ
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.この試合は絶対取りコボせない
2.今年は干支ではヒノトトリの年だ
3.壁の仕上げにコウデイを用いる
4.この桶のタガは緩んでいる
5.シャカムニは仏教の開祖だ
6.ギョコウは接着剤などに使用される
7.小川のセンセンたる水の音が聞こえる
8.関関ショキュウの夫婦仲だ
9.タケヒゴで模型をつくる
10.暮れナズむ逢魔が時だ
11.コワク的な所作が艶めかしい
12.青銅器のトウテツ文に見入る
13.テイガクの情をまっとうする
14.古代中国の異民族統治のキビ政策は有名だ
15.キビたる朝の光が差し込んでくる
16.洪水で水がツく
17.物の怪がツく
18.餅をツく
19.ホロを靡かせて駆ける
20.駅伝のタスキ渡しが途切れた
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.すきにつけこむ。ちょうどよい機会をうまく利用する。
2.耳ががんがん鳴ること。みみなり。
3.かがり火。
4.扶持米。
5.すぐれて美しいこと。美を一身にあつめること。
<語群>
(じろう、りょうしゅう、ろうひん、れいか、しょうび、りょうしょく、じょうきん、かげき)
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )博帯 ( 2 )画塗 ( 3 )斥鹵 ( 4 )大悟 ( 5 )跋扈
簇酒( 6 ) 炊金( 7 ) 篳路 ( 8 ) 薤露( 9 )鴛鴦( 10 )
<語群>
(せんぎょく、こうり、こうせき、らんる、こうけい、ひよう、ほうい、こうぜん、すいはん、かんい)
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.常道に従わない英雄のたとえ。
2.貧者や卑しい人の着物
3.自分の才能を言うときの謙譲語
4.弱い者を軽んじてあなどり、強い者にはおそれへつらうこと
5.兄弟の深い情愛のこと。
<四字熟語群>
( 魴魚赬尾 鴒原之情 欺軟怕硬 泛駕之馬 抜山蓋世 短褐穿結 縫衣浅帯 襪線之才 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.山茶 2.烏臼 3.淋滲 4.雅典 5.稲架
6.蕃瓜樹 7.鼠麴草 8.威内斯 9.四照花 10.馬蹄草
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.牟知 - 2.牟る
イ.3.孺弱 - 4.孺い
ウ.5.熹炙 - 6.熹る
エ.7.韜世 - 8.韜む
オ.9.迸走 - 10.迸る
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.猜疑 2.沈厚 3.絶巓 4.丕緒 5.闃寂
6.崟巌 7.頭注 8.仙蹕 9.居諸 10.原典
<語群>
(へいけい、しんぴょう、らんぽん、けいそう、がくろく、ろぼ、けんどう、こうしゅん、ごうとう、たいきゅう)
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.エンシンは近隣に如かず
2.民、ソランの情を懐けば、七歳蝗損に遇う
3.グンシツ、褌中に処(お)る
4.明日はエンブの塵ともならばなれ
5.比近説ばざればシュウエンを務むる無かれ
6.ウエンの卵毀らずして、後に鳳凰集まる
7.二卵を以てカンジョウの将軍を棄つ
8.キケンを被って稚児を威す
9.利の在る所、皆、ホンショたり
10.餌兵は食らうなかれ、キシは遏むるなかれ
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・楊は、その虱ののろくさい歩みを眺めながら、こんな虫の世界はどんなだろうと思った。自分が二足か三足で行ける所も、虱には一時間もかからなければ、歩けない。しかもその歩きまわる所が、せいぜい寝床の上だけである。自分も虱に生れたら、さぞ退屈だった事であろう。……
そんな事を漫然と考えている中に、楊の意識は次第に1.オボロげになって来た。勿論夢ではない。そうかと云ってまた、現うつつでもない。ただ、妙に恍惚たる心もちの底へ、沈むともなく沈んで行くのである。それがやがて、はっと眼がさめたような気に帰ったと思うと、いつか楊の魂はあの虱の体へはいって、汗臭い寝床の上を、2.ゼンゼンゼンとして歩いている。楊は余りに事が意外なので、思わず茫然と立ちすくんだ。が、彼を驚かしたのは、独りそればかりではない。――
彼の行く手には、一座の高い山があった。それがまた自ずからな円みを暖く抱いて、眼のとどかない上の方から、眼の先の寝床の上まで、大きな3.ショウニュウセキのように垂れ下っている。その寝床についている部分は、中に火気を蔵しているかと思うほど、うす赤いア.柘榴の実の形を造っているが、そこを除いては、山一円、どこを見ても白くない所はない。その白さがまた、4.ギョウシのような柔らかみのある、滑らかな色の白さで、山腹のなだらかなくぼみでさえ、丁度雪にさす月の光のような、かすかに青い影をイ.湛えているだけである。まして光をうけている部分は、融けるような5.ベッコウ色の光沢を帯びて、どこの山脈にも見られない、美しい弓なりの曲線を、遥かな天際に描いている。・・・」(女体・芥川龍之介)
(B)「・・・盧生は死ぬのだと思った。目の前が暗くなって、子や孫のすすり泣く声が、だんだん遠い所へ消えてしまう。そうして、眼に見えない分銅が足の先へついてでもいるように、体が下へ下へと沈んで行く――と思うと、急にはっと何かに驚かされて、思わず眼を大きく開いた。
すると枕もとには依然として、道士の呂翁が坐っている。主人の炊いでいたウ.黍も、未だに熟さないらしい。盧生は青磁の枕から頭をあげると、眼をこすりながら大きな欠伸をした。邯鄲の秋の午後は、落葉した木々の梢を照らす日の光があってもうすら寒い。
「眼がさめましたね。」呂翁は、髭を噛みながら、笑みを噛み殺すような顔をして云った。
・・・
「どんな夢を見ました。」
「何でも大へん長い夢です。始めは清河の崔氏の女と一しょになりました。うつくしいつつましやかな女だったような気がします。そうして明くる年、進士の試験に及第して、渭南のエ.尉になりました。それから、監察御史や起居舎人オ.知制誥を経て、とんとん拍子に中書門下平章事になりましたが、6.ザンを受けてあぶなく殺される所をやっと助かって、驩州へ流される事になりました。そこにかれこれ五六年もいましたろう。やがて、冤を雪ぐ事が出来たおかげでまた召還され、中書令になり、燕国公に封ぜられましたが、その時はもういい年だったかと思います。子が五人に、孫が何十人とありましたから。」
「それから、どうしました。」
「死にました。確か八十を越していたように覚えていますが。」
呂翁は、得意らしく髭を撫でた。
「では、寵辱の道も7.キュウタツの運も、一通りは味わって来た訳ですね。それは結構な事でした。生きると云う事は、あなたの見た夢といくらも変っているものではありません。これであなたの人生の執着も、熱がさめたでしょう。得喪の理も死生の情も知って見れば、つまらないものなのです。そうではありませんか。・・・」(黄粱夢・芥川龍之介)
(C)「・・・雌蜘蛛はいつか音もなく、薔薇の花の底から動き出した。蜂はその時もう花粉にまみれながら、カ.蕊の下にひそんでいる蜜へ嘴を落していた。
残酷な沈黙の数秒が過ぎた。
紅い庚申薔薇の花びらは、やがて蜜に酔った蜂の後へ、おもむろに雌蜘蛛の姿を吐いた。と思うと蜘蛛は猛然と、蜂の首もとへ跳りかかった。蜂は必死にキ.翅を鳴らしながら、無二無三に敵を刺さそうとした。花粉はその翅に8.アオられて、紛々と日の光に舞い上った。が、蜘蛛はどうしても、噛みついた口を離さなかった。
争闘は短かった。
・・・
恥を知らない太陽の光は、再び薔薇に返って来た真昼の寂寞を切り開いて、この殺戮と掠奪とに勝ち誇っている蜘蛛の姿を照らした。灰色の繻子に酷似した腹、黒い南京玉を想わせる眼、それから9.ライを病んだような、醜い節々の硬まった脚、――蜘蛛はほとんど「悪」それ自身のように、いつまでも死んだ蜂の上に底気味悪くのしかかっていた。
こう云う残虐を極めた悲劇は、何度となくその後繰返された。が、紅い庚申薔薇の花は息苦しい光と熱との中に、毎日美しく咲き狂っていた。――
その内に雌蜘蛛はある真昼、ふと何か思いついたように、薔薇の葉と花との隙間をくぐって、一つの枝の先へ這い上った。先には土いきれに凋んだク.莟が、花びらを暑熱にねじられながら、かすかに甘い匂いを放っていた。雌蜘蛛はそこまで上りつめると、今度はその莟と枝との間に休みない往来を続けだした。と同時にまっ白な、光沢のある無数の糸が、半ばその素枯(すが)れた莟をからんで、だんだん枝の先へまつわり出した。
しばらくの後、そこには絹を張ったような円錐形のケ.囊が一つ、コ.眩いほどもう白々と、真夏の日の光を照り返していた。
蜘蛛は巣が出来上ると、その華奢な嚢の底に、無数の卵を産み落した。それからまた嚢の口へ、厚い糸の敷物を編んで、自分はその上に座を占めながら、さらにもう一天井、10.シャのような幕を張り渡した。幕はまるで円頂閣(ドオム)のような、ただ一つの窓を残して、この獰猛な灰色の蜘蛛を真昼の青空から遮断してしまった。が、蜘蛛は――産後の蜘蛛は、まっ白な広間のまん中に、痩せ衰えた体を横たえたまま、薔薇の花も太陽も蜂の翅音も忘れたように、たった一匹兀々と、物思いに沈んでいるばかりであった。・・・」(女・芥川龍之介)
👍👍👍 🐔 👍👍👍
<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その7 標準解答>
(一)
1.ていけつ:そしりあばく 2.こたく:罪人を八つ裂きの刑に処する、体を八つ裂きにする刑罰(大字源)、はりつけにする(漢字源) 3.ようしゅ・ようしょう *癰腫(ヨウショウ):はれもの・できもの *漢検2は“ヨウシュ” 4.けつけつ(漢検2熟語)5.かんき:天子の旗 6.がんしょ
(参考)
<偐:ガン、ゲン、にせ、にせもの>
・にせ、にせもの:偐金(ガンキン)、偐造(ガンゾウ)、偐作(ガンサク)、
偐書(ガンショ)・・・すべて「ガン」読み。「ゲン」なし。*大字源には「偐」字ナシ・・・。
7.こうけつ *算:はかりごとの意。 8.すいきく (過去問熟語) 9.ぼうとう(過去問熟語) 10.きょくきん *棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄 *漢検2に、“キン”音で“ほこの柄”と説明あり。
11.ねいてん(過去問熟語) 12.きってき・きつてき:字:穀を貯える 大:粟を貯えて発しないこと=遏糴 13.とうぼう:かぶと 14、ゆきょう:にれの芽のさや。 15.きえん:盛んに燃える炎。太陽をさす。 16.せっぱ:まきちらして捨てる 17.せんるい:元気がなく、疲れる。 18.ないきゅう:心がやましい。反省して心にやましいところがある。*怛焉(ダツエン):痛ましいいさま。心を痛めるさま。 19.さとう:機の梭(ひ)が勢いよく行き交う。光陰の速やかなことのたとえ。 20.そか:髪をすき整え、頭を布で包む。転じて、女性をいう。
21.そ(の)*「厥(そ)の初めを慎み、厥の終わりを惟(おも)えば、終(つい)に以て困しまず。」(書経) 22.あげつら(って) 23.か(びた) 24.かんじき 25.おやゆび(過去問) 26.はぐく(んだ) (過去問) 27.つ(く)*つきあたる、“あつ(まる)訓・意の方が適切かと思うが、この読みのほうが通用性あるようだ。 28.みな 29.なら 30.ほぼ
(二)
1.零す(△溢す・・・通用性で〇になるかどうかか・・・) 2.丁酉 3.膠泥:セメントと砂を水で練ったもの。モルタル。 4.箍 5.釈迦牟尼 6.魚膠(漢検2下つき) 7.潺潺(漢検2) *小川などのさらさらとよどみなく流れるさま。また、その音。「―たる水の音」 8.雎鳩 9.竹籤 10.泥(む) 11.蠱惑 12.饕餮 13.棣鄂 14.羈縻 15.熹微 16.浸(く) 「漬く」は△ *広辞苑だと“水につかる”意もありそう・・・。 17.憑(く)・馮(く) 18.舂(く)・搗(く)・擣(く) 19.袰 20.襷
(三)
1.乗間=乗釁(じょうきん)=乗隙 :(大字源)すきにつけこむ。ちょうどよい機会をうまく利用する。 *漢検2、広辞苑ナシ
2.聊啾(りょうしゅう):漢検2・意味「④耳鳴り。耳が鳴る。「聊啾(リョウシュウ)」」
大字源:耳ががんがん鳴ること。みみなり。
3.燎燭(りょうしょく):(漢検2)かがり火。(=燎火リョウカ)
4.牢稟(ろうひん・ろうりん):(漢検2)(大字源)扶持米。*大字源は「ロウリン」読みのみ。
5.鍾美(しょうび):(美を一つに鍾める意から)すぐれて美しいこと
(漢検2)美を一身にあつめること。また、一人がきわだって美しいこと。
(四)
問1
1.褒衣 2.彗氾 3.荒瘠 4.恍然 5.飛揚 6.歛衣 7.饌玉 8.藍縷 9.蒿里 10.交頸
*「簇酒“斂衣(れんい)”」は辞典大見出し。「簇酒“歛衣(かんい)”」は小項目。
*「鴛鴦交頸」・・・大見出し「鳳凰于飛(うひ)」の類義語(小項目)
問2
1.ほうが 2.たんかつ 3.べっせん 4.はこう 5.れいげん
(参考)
1.泛駕之馬(ほうがのうま):常道に従わない英雄のたとえ。
(ダミー)抜山蓋世(非常に勢いがさかんなこと)
2.短褐穿結(たんかつせんけつ): 賢者や卑しい人の着物
(ダミー)縫衣浅帯(儒者の服。転じて、儒者・文人。)
3.襪線之才(べっせんのさい):自分の才能を言うときの謙譲語
4.欺軟怕硬(ぎなんはこう):弱い者を軽んじてあなどり、強い者にはおそれへつらうこと
5.鴒原之情(れいげんのじょう):兄弟の深い情愛のこと。類)棣鄂(ていがく)之情
(ダミー)魴魚赬尾(ほうぎょていび):人民が君子の暴政に苦しむことのたとえ。 魚のあかい尾。魚が疲れると尾があかくなるということから。「ほうぎょ」:おしきうおのこと
(五)
1.つばき 2.なんきんはぜ 3.つつげ 4.アテネ 5.はさ・はざ
6.パパイア 7.ははこぐさ 8.ベニス 9.やまぼうし 10. かきどおし
(六)
1.ぼうち 2.むさぼ(る) *いたずらに知識をむさぼる。
3.じゅじゃく 4.おさな(い)
5.きしゃ 6.あぶ(る)
7.とうせい 8.つつ(む)
9.ほうそう 10.はし(る) *はしりにげる
(七)
1.信憑 2.軽躁 3.岳麓 4.大咎 5.喧閙
6.高峻 7.鼇頭 8.鹵簿 9.萍桂 10.藍本
(参考)
猜疑⇔信憑 過去問 逆設定
*崟崟(ギンギン) (大字源)=崟巌=高峻
*日月=萍桂 =居諸
*底本、原典=藍本(らんぽん):
(広辞苑)絵画の下書き。転じて、原本。原典・底本(ていほん)。
*鹵簿=仙蹕 *広辞苑
*眉批(ビヒ):書籍の上端に書かれた評語。鼇頭。
(参考:広辞苑)(漢検2)鼇頭(ゴウトウ):①書物の本文の上欄。また、その書入れ。
頭注。②・・・
沈重(=沈厚:(大字源)落ち着いていて重々しい。沈重。)
⇔軽躁 過去問の変形
絶巓 ⇔ 岳麓 過去問 逆設定
大咎(たいきゅう):(大字源)大きなとがめ。大災難。
⇔丕績(ひせき):(大字源)大きな手柄。大功。丕緒(ひしょ)。
*過去問だが、丕績➪丕緒に変更。でも「大咎」を解答用に。
喧閙 けんどう ⇔闃寂 げきせき 過去問 逆設定
(八)
1.遠親:遠くにいる親類より近くに住む他人のほうが、いざというとき頼りになる、というたとえ。(明心宝鑑)
2.疎懶 3.群蝨:見識が狭く、安逸を貪っているたとえ 4.閻浮
5.修遠(*「脩遠」でも可と思う):まずは身近なものを大事にすべきということ。
6.烏鳶 7.干城(過去問)8.鬼臉 (過去問)9.賁諸 10.帰師
(九)
1.朧(「朦」も〇と思う) 2.蠕々然 3.鍾乳石 4.凝脂 5.鼈甲 6.讒 7.窮達 8.煽 9.癩 10.紗
ア.ざくろ イ.たた(えて) ウ.きび エ.い (*ここは中国のことだから、日本の律令での「尉(じょう)」読みは不適) オ.ちせいこう カ.しべ キ.はね ク.つぼみ ケ.ふくろ コ.まばゆ(い)
👍👍👍 🐔 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<29-2向け模試>(その7)を配信します。今回が今季の最終回です。予定より2模試ほど多く作成となりましたが、これで、なんと、模試作成も計60作となりました(笑)初期の作に比較したら、だいぶ“慣れて”?“狎れて”?きたと思いますが、如何でしょうか(笑)
●現時点での実力等の確認にご利用ください・・・。
●なお、今回の<その7>の想定得点範囲は、事前に予告していたとおり147~183ぐらいです。前回(その6)とほぼ同様のレベルだと思います。(想定範囲の下限は相当“甘く”見ていますので、本番の29-1で160点前後が取れている人は、本模試でも160超は十分見込めるレベルの問題だと思います・・・なお、上限の183点も相当“甘く”みているので、高得点者で実力のある方は、それ以上の点数は十分取れると思います・・・。さて、どうでしょうか・・・。)
<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その7>
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.詆訐の民、有ると雖も依らず
2.辜磔の刑に処せられた
3.近年、癰腫に悩まされることが多い
4.車が偈偈と疾駆する
5.罕旗はためく中、整斉と行進す
6.偐書であることが露見した
7.狡譎にして算多し
8.執拗な推鞫にあった
9.朝猿甍棟に響き夜水帷薄に声す
10.窮巷に起ち、棘矜を奮う
11.臣下の佞諂を嫌悪した
12.訖糴により他国を苦しめる
13.兜牟で頭頂を防御する
14.楡莢相催し数知れず
15.燬炎に儷無し
16.断簡を思い切って屑播す
17.孱羸の身ながら諫言す
18.怛焉として内疚す
19.日月、梭投急なり
20.思いがけなく梳裹に出遭う
21.厥の初めを慎む
22.人の事を悪し様に評ってはいけない
23.陳腐で、しかも黴びた作品だ
24.愛用の檋を手入れする
25.拇ほどの大きさだった
26.人の願望が神話を孚んだ
27.我れ決起して飛んで楡枋に搶く
28.聞きて僉喜ぶ
29.枹の木は落葉高木だ
30.我孫子から東京までは斂三十粁だ
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.この試合は絶対取りコボせない
2.今年は干支ではヒノトトリの年だ
3.壁の仕上げにコウデイを用いる
4.この桶のタガは緩んでいる
5.シャカムニは仏教の開祖だ
6.ギョコウは接着剤などに使用される
7.小川のセンセンたる水の音が聞こえる
8.関関ショキュウの夫婦仲だ
9.タケヒゴで模型をつくる
10.暮れナズむ逢魔が時だ
11.コワク的な所作が艶めかしい
12.青銅器のトウテツ文に見入る
13.テイガクの情をまっとうする
14.古代中国の異民族統治のキビ政策は有名だ
15.キビたる朝の光が差し込んでくる
16.洪水で水がツく
17.物の怪がツく
18.餅をツく
19.ホロを靡かせて駆ける
20.駅伝のタスキ渡しが途切れた
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.すきにつけこむ。ちょうどよい機会をうまく利用する。
2.耳ががんがん鳴ること。みみなり。
3.かがり火。
4.扶持米。
5.すぐれて美しいこと。美を一身にあつめること。
<語群>
(じろう、りょうしゅう、ろうひん、れいか、しょうび、りょうしょく、じょうきん、かげき)
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )博帯 ( 2 )画塗 ( 3 )斥鹵 ( 4 )大悟 ( 5 )跋扈
簇酒( 6 ) 炊金( 7 ) 篳路 ( 8 ) 薤露( 9 )鴛鴦( 10 )
<語群>
(せんぎょく、こうり、こうせき、らんる、こうけい、ひよう、ほうい、こうぜん、すいはん、かんい)
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.常道に従わない英雄のたとえ。
2.貧者や卑しい人の着物
3.自分の才能を言うときの謙譲語
4.弱い者を軽んじてあなどり、強い者にはおそれへつらうこと
5.兄弟の深い情愛のこと。
<四字熟語群>
( 魴魚赬尾 鴒原之情 欺軟怕硬 泛駕之馬 抜山蓋世 短褐穿結 縫衣浅帯 襪線之才 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.山茶 2.烏臼 3.淋滲 4.雅典 5.稲架
6.蕃瓜樹 7.鼠麴草 8.威内斯 9.四照花 10.馬蹄草
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.牟知 - 2.牟る
イ.3.孺弱 - 4.孺い
ウ.5.熹炙 - 6.熹る
エ.7.韜世 - 8.韜む
オ.9.迸走 - 10.迸る
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.猜疑 2.沈厚 3.絶巓 4.丕緒 5.闃寂
6.崟巌 7.頭注 8.仙蹕 9.居諸 10.原典
<語群>
(へいけい、しんぴょう、らんぽん、けいそう、がくろく、ろぼ、けんどう、こうしゅん、ごうとう、たいきゅう)
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.エンシンは近隣に如かず
2.民、ソランの情を懐けば、七歳蝗損に遇う
3.グンシツ、褌中に処(お)る
4.明日はエンブの塵ともならばなれ
5.比近説ばざればシュウエンを務むる無かれ
6.ウエンの卵毀らずして、後に鳳凰集まる
7.二卵を以てカンジョウの将軍を棄つ
8.キケンを被って稚児を威す
9.利の在る所、皆、ホンショたり
10.餌兵は食らうなかれ、キシは遏むるなかれ
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・楊は、その虱ののろくさい歩みを眺めながら、こんな虫の世界はどんなだろうと思った。自分が二足か三足で行ける所も、虱には一時間もかからなければ、歩けない。しかもその歩きまわる所が、せいぜい寝床の上だけである。自分も虱に生れたら、さぞ退屈だった事であろう。……
そんな事を漫然と考えている中に、楊の意識は次第に1.オボロげになって来た。勿論夢ではない。そうかと云ってまた、現うつつでもない。ただ、妙に恍惚たる心もちの底へ、沈むともなく沈んで行くのである。それがやがて、はっと眼がさめたような気に帰ったと思うと、いつか楊の魂はあの虱の体へはいって、汗臭い寝床の上を、2.ゼンゼンゼンとして歩いている。楊は余りに事が意外なので、思わず茫然と立ちすくんだ。が、彼を驚かしたのは、独りそればかりではない。――
彼の行く手には、一座の高い山があった。それがまた自ずからな円みを暖く抱いて、眼のとどかない上の方から、眼の先の寝床の上まで、大きな3.ショウニュウセキのように垂れ下っている。その寝床についている部分は、中に火気を蔵しているかと思うほど、うす赤いア.柘榴の実の形を造っているが、そこを除いては、山一円、どこを見ても白くない所はない。その白さがまた、4.ギョウシのような柔らかみのある、滑らかな色の白さで、山腹のなだらかなくぼみでさえ、丁度雪にさす月の光のような、かすかに青い影をイ.湛えているだけである。まして光をうけている部分は、融けるような5.ベッコウ色の光沢を帯びて、どこの山脈にも見られない、美しい弓なりの曲線を、遥かな天際に描いている。・・・」(女体・芥川龍之介)
(B)「・・・盧生は死ぬのだと思った。目の前が暗くなって、子や孫のすすり泣く声が、だんだん遠い所へ消えてしまう。そうして、眼に見えない分銅が足の先へついてでもいるように、体が下へ下へと沈んで行く――と思うと、急にはっと何かに驚かされて、思わず眼を大きく開いた。
すると枕もとには依然として、道士の呂翁が坐っている。主人の炊いでいたウ.黍も、未だに熟さないらしい。盧生は青磁の枕から頭をあげると、眼をこすりながら大きな欠伸をした。邯鄲の秋の午後は、落葉した木々の梢を照らす日の光があってもうすら寒い。
「眼がさめましたね。」呂翁は、髭を噛みながら、笑みを噛み殺すような顔をして云った。
・・・
「どんな夢を見ました。」
「何でも大へん長い夢です。始めは清河の崔氏の女と一しょになりました。うつくしいつつましやかな女だったような気がします。そうして明くる年、進士の試験に及第して、渭南のエ.尉になりました。それから、監察御史や起居舎人オ.知制誥を経て、とんとん拍子に中書門下平章事になりましたが、6.ザンを受けてあぶなく殺される所をやっと助かって、驩州へ流される事になりました。そこにかれこれ五六年もいましたろう。やがて、冤を雪ぐ事が出来たおかげでまた召還され、中書令になり、燕国公に封ぜられましたが、その時はもういい年だったかと思います。子が五人に、孫が何十人とありましたから。」
「それから、どうしました。」
「死にました。確か八十を越していたように覚えていますが。」
呂翁は、得意らしく髭を撫でた。
「では、寵辱の道も7.キュウタツの運も、一通りは味わって来た訳ですね。それは結構な事でした。生きると云う事は、あなたの見た夢といくらも変っているものではありません。これであなたの人生の執着も、熱がさめたでしょう。得喪の理も死生の情も知って見れば、つまらないものなのです。そうではありませんか。・・・」(黄粱夢・芥川龍之介)
(C)「・・・雌蜘蛛はいつか音もなく、薔薇の花の底から動き出した。蜂はその時もう花粉にまみれながら、カ.蕊の下にひそんでいる蜜へ嘴を落していた。
残酷な沈黙の数秒が過ぎた。
紅い庚申薔薇の花びらは、やがて蜜に酔った蜂の後へ、おもむろに雌蜘蛛の姿を吐いた。と思うと蜘蛛は猛然と、蜂の首もとへ跳りかかった。蜂は必死にキ.翅を鳴らしながら、無二無三に敵を刺さそうとした。花粉はその翅に8.アオられて、紛々と日の光に舞い上った。が、蜘蛛はどうしても、噛みついた口を離さなかった。
争闘は短かった。
・・・
恥を知らない太陽の光は、再び薔薇に返って来た真昼の寂寞を切り開いて、この殺戮と掠奪とに勝ち誇っている蜘蛛の姿を照らした。灰色の繻子に酷似した腹、黒い南京玉を想わせる眼、それから9.ライを病んだような、醜い節々の硬まった脚、――蜘蛛はほとんど「悪」それ自身のように、いつまでも死んだ蜂の上に底気味悪くのしかかっていた。
こう云う残虐を極めた悲劇は、何度となくその後繰返された。が、紅い庚申薔薇の花は息苦しい光と熱との中に、毎日美しく咲き狂っていた。――
その内に雌蜘蛛はある真昼、ふと何か思いついたように、薔薇の葉と花との隙間をくぐって、一つの枝の先へ這い上った。先には土いきれに凋んだク.莟が、花びらを暑熱にねじられながら、かすかに甘い匂いを放っていた。雌蜘蛛はそこまで上りつめると、今度はその莟と枝との間に休みない往来を続けだした。と同時にまっ白な、光沢のある無数の糸が、半ばその素枯(すが)れた莟をからんで、だんだん枝の先へまつわり出した。
しばらくの後、そこには絹を張ったような円錐形のケ.囊が一つ、コ.眩いほどもう白々と、真夏の日の光を照り返していた。
蜘蛛は巣が出来上ると、その華奢な嚢の底に、無数の卵を産み落した。それからまた嚢の口へ、厚い糸の敷物を編んで、自分はその上に座を占めながら、さらにもう一天井、10.シャのような幕を張り渡した。幕はまるで円頂閣(ドオム)のような、ただ一つの窓を残して、この獰猛な灰色の蜘蛛を真昼の青空から遮断してしまった。が、蜘蛛は――産後の蜘蛛は、まっ白な広間のまん中に、痩せ衰えた体を横たえたまま、薔薇の花も太陽も蜂の翅音も忘れたように、たった一匹兀々と、物思いに沈んでいるばかりであった。・・・」(女・芥川龍之介)
👍👍👍 🐔 👍👍👍
<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その7 標準解答>
(一)
1.ていけつ:そしりあばく 2.こたく:罪人を八つ裂きの刑に処する、体を八つ裂きにする刑罰(大字源)、はりつけにする(漢字源) 3.ようしゅ・ようしょう *癰腫(ヨウショウ):はれもの・できもの *漢検2は“ヨウシュ” 4.けつけつ(漢検2熟語)5.かんき:天子の旗 6.がんしょ
(参考)
<偐:ガン、ゲン、にせ、にせもの>
・にせ、にせもの:偐金(ガンキン)、偐造(ガンゾウ)、偐作(ガンサク)、
偐書(ガンショ)・・・すべて「ガン」読み。「ゲン」なし。*大字源には「偐」字ナシ・・・。
7.こうけつ *算:はかりごとの意。 8.すいきく (過去問熟語) 9.ぼうとう(過去問熟語) 10.きょくきん *棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄 *漢検2に、“キン”音で“ほこの柄”と説明あり。
11.ねいてん(過去問熟語) 12.きってき・きつてき:字:穀を貯える 大:粟を貯えて発しないこと=遏糴 13.とうぼう:かぶと 14、ゆきょう:にれの芽のさや。 15.きえん:盛んに燃える炎。太陽をさす。 16.せっぱ:まきちらして捨てる 17.せんるい:元気がなく、疲れる。 18.ないきゅう:心がやましい。反省して心にやましいところがある。*怛焉(ダツエン):痛ましいいさま。心を痛めるさま。 19.さとう:機の梭(ひ)が勢いよく行き交う。光陰の速やかなことのたとえ。 20.そか:髪をすき整え、頭を布で包む。転じて、女性をいう。
21.そ(の)*「厥(そ)の初めを慎み、厥の終わりを惟(おも)えば、終(つい)に以て困しまず。」(書経) 22.あげつら(って) 23.か(びた) 24.かんじき 25.おやゆび(過去問) 26.はぐく(んだ) (過去問) 27.つ(く)*つきあたる、“あつ(まる)訓・意の方が適切かと思うが、この読みのほうが通用性あるようだ。 28.みな 29.なら 30.ほぼ
(二)
1.零す(△溢す・・・通用性で〇になるかどうかか・・・) 2.丁酉 3.膠泥:セメントと砂を水で練ったもの。モルタル。 4.箍 5.釈迦牟尼 6.魚膠(漢検2下つき) 7.潺潺(漢検2) *小川などのさらさらとよどみなく流れるさま。また、その音。「―たる水の音」 8.雎鳩 9.竹籤 10.泥(む) 11.蠱惑 12.饕餮 13.棣鄂 14.羈縻 15.熹微 16.浸(く) 「漬く」は△ *広辞苑だと“水につかる”意もありそう・・・。 17.憑(く)・馮(く) 18.舂(く)・搗(く)・擣(く) 19.袰 20.襷
(三)
1.乗間=乗釁(じょうきん)=乗隙 :(大字源)すきにつけこむ。ちょうどよい機会をうまく利用する。 *漢検2、広辞苑ナシ
2.聊啾(りょうしゅう):漢検2・意味「④耳鳴り。耳が鳴る。「聊啾(リョウシュウ)」」
大字源:耳ががんがん鳴ること。みみなり。
3.燎燭(りょうしょく):(漢検2)かがり火。(=燎火リョウカ)
4.牢稟(ろうひん・ろうりん):(漢検2)(大字源)扶持米。*大字源は「ロウリン」読みのみ。
5.鍾美(しょうび):(美を一つに鍾める意から)すぐれて美しいこと
(漢検2)美を一身にあつめること。また、一人がきわだって美しいこと。
(四)
問1
1.褒衣 2.彗氾 3.荒瘠 4.恍然 5.飛揚 6.歛衣 7.饌玉 8.藍縷 9.蒿里 10.交頸
*「簇酒“斂衣(れんい)”」は辞典大見出し。「簇酒“歛衣(かんい)”」は小項目。
*「鴛鴦交頸」・・・大見出し「鳳凰于飛(うひ)」の類義語(小項目)
問2
1.ほうが 2.たんかつ 3.べっせん 4.はこう 5.れいげん
(参考)
1.泛駕之馬(ほうがのうま):常道に従わない英雄のたとえ。
(ダミー)抜山蓋世(非常に勢いがさかんなこと)
2.短褐穿結(たんかつせんけつ): 賢者や卑しい人の着物
(ダミー)縫衣浅帯(儒者の服。転じて、儒者・文人。)
3.襪線之才(べっせんのさい):自分の才能を言うときの謙譲語
4.欺軟怕硬(ぎなんはこう):弱い者を軽んじてあなどり、強い者にはおそれへつらうこと
5.鴒原之情(れいげんのじょう):兄弟の深い情愛のこと。類)棣鄂(ていがく)之情
(ダミー)魴魚赬尾(ほうぎょていび):人民が君子の暴政に苦しむことのたとえ。 魚のあかい尾。魚が疲れると尾があかくなるということから。「ほうぎょ」:おしきうおのこと
(五)
1.つばき 2.なんきんはぜ 3.つつげ 4.アテネ 5.はさ・はざ
6.パパイア 7.ははこぐさ 8.ベニス 9.やまぼうし 10. かきどおし
(六)
1.ぼうち 2.むさぼ(る) *いたずらに知識をむさぼる。
3.じゅじゃく 4.おさな(い)
5.きしゃ 6.あぶ(る)
7.とうせい 8.つつ(む)
9.ほうそう 10.はし(る) *はしりにげる
(七)
1.信憑 2.軽躁 3.岳麓 4.大咎 5.喧閙
6.高峻 7.鼇頭 8.鹵簿 9.萍桂 10.藍本
(参考)
猜疑⇔信憑 過去問 逆設定
*崟崟(ギンギン) (大字源)=崟巌=高峻
*日月=萍桂 =居諸
*底本、原典=藍本(らんぽん):
(広辞苑)絵画の下書き。転じて、原本。原典・底本(ていほん)。
*鹵簿=仙蹕 *広辞苑
*眉批(ビヒ):書籍の上端に書かれた評語。鼇頭。
(参考:広辞苑)(漢検2)鼇頭(ゴウトウ):①書物の本文の上欄。また、その書入れ。
頭注。②・・・
沈重(=沈厚:(大字源)落ち着いていて重々しい。沈重。)
⇔軽躁 過去問の変形
絶巓 ⇔ 岳麓 過去問 逆設定
大咎(たいきゅう):(大字源)大きなとがめ。大災難。
⇔丕績(ひせき):(大字源)大きな手柄。大功。丕緒(ひしょ)。
*過去問だが、丕績➪丕緒に変更。でも「大咎」を解答用に。
喧閙 けんどう ⇔闃寂 げきせき 過去問 逆設定
(八)
1.遠親:遠くにいる親類より近くに住む他人のほうが、いざというとき頼りになる、というたとえ。(明心宝鑑)
2.疎懶 3.群蝨:見識が狭く、安逸を貪っているたとえ 4.閻浮
5.修遠(*「脩遠」でも可と思う):まずは身近なものを大事にすべきということ。
6.烏鳶 7.干城(過去問)8.鬼臉 (過去問)9.賁諸 10.帰師
(九)
1.朧(「朦」も〇と思う) 2.蠕々然 3.鍾乳石 4.凝脂 5.鼈甲 6.讒 7.窮達 8.煽 9.癩 10.紗
ア.ざくろ イ.たた(えて) ウ.きび エ.い (*ここは中国のことだから、日本の律令での「尉(じょう)」読みは不適) オ.ちせいこう カ.しべ キ.はね ク.つぼみ ケ.ふくろ コ.まばゆ(い)
👍👍👍 🐔 👍👍👍
1.-4; 2.-10; 3.-6;
4(1).-10; 4(2).-2;
5.-4; 6.-1;
7.-12; 8.-14;
9(1).-10; 9(2).-1
________________
『兜牟』は『とぼう』でだめ?
1の27は槍?搶?
「兜牟」については、詳細は6/7の「熟語の読み・一字訓読(その74:準1以下):兜(ト、トウ、かぶと)」をご覧下さい。調べた限りでは“ト”音読みは限られていて、通常はトウ音読みのようです・・・。
ご指摘、ありがとうございました。
29-2向け模擬試験問題その7チャレンジさせていただきました。
ラストということなので詳細をお伝えしま~す。
(1)
6.何も考えず「げんしょ」偐≒贋ですよね~
10.きょっきん △?
23.ふる-びる 黴びる 比喩的に「古くなる」意味、勉強になりました。
(2)
15.「熙微」「暉微」で迷いましたが違いました~
(3)
2.「じろう」と「りょうしゅう」で迷い、
syuuちゃんは「みみなり」なら「聊」を使ってきそうと思い(笑)、何とかうろ覚えを絞り出せました!嬉しい。
4.労廩 「廩」にも「ふち」の意味あるけどだめかな~?
(4)
1.「縫衣」「褒衣」で悩んで飛ばしたら、問2に「縫衣」発見。ラッキー(笑)
浅く縫う、ひろく褒めるで覚えておこうっと。
(6)
10.ほとばし-る
(7)
10.蘭・濫・覧など想像して「蘭本」
(8)
2.粗懶
6.「烏鳶」「烏燕」で悩み「つばめ」選択!冴えず
(9)
エ.じょう
全7回とても勉強になりました
この時期の誤答は宝物😄
ありがとうございました!
万全の体調で臨めるといいですね❗
・10.きょっきん △?・・・「きょくきん」でも「きょっきん」でも〇だろうねえ・・・どうも促音の取り扱いがイマイチわからん。
・4.労廩 ・・・「労」は「牢」の誤植だろうけど、“ろうりん”だったら、「牢稟」でも「牢廩」でもOKでした・・・大字源では両方の熟語あり・・・読みは両方とも“ろうりん”。ただ、今回の出題は“ろうひん”なので、あてはまる熟語は「牢稟」のみ・・・尤も、これを“ろうひん”とも読んでいるのは漢検2なんだけど・・・。
・高値安定だねえ・・・素晴らしい。
前回とほぼ変わらず148点でした。これが今の実力なのでしょう。
読みでマイナス16点、書きでマイナス36点。特に最初の読みで8問間違えていますので、ここの対策が急務だと感じています。
詳しい解説をしてくださっていますので、しっかりと復習しておきます。
出題ありがとうございました。
まあ、安定した実力というところでしょうか・・・本番のレベルなら170超ぐらいでしょうか。
小項目や間違えやすそうなところを多く設問しているからでしょうかねえ・・・復習すれば、もう“過去問”ですから、+αの実力をお蓄えください・・・まだ時間は十分ありますもんね(笑)
お付き合い、どうもありがとうございました。
遅くなりましたが、挑戦させていただきました。
個人的には前回よりグッと難化したように感じましたが、本気(?)を出したので点は上がりました(笑)
ミスは(二)の△2つを除くと以下の通りです。
(一)29「なら」→「にれ」
(三)1「乗釁」→「礪罅」…さっぱり分からず。
(六)6「あぶ(る)」→「ひか(る)」
(七)4「大咎」→???…「丕緒」=「鴻緒」と勘違いしたので、何が対義にあたるかが分からなくなりました。
(七)10「藍本」→「覧本」…さっぱり分からず。
(八)6「烏鳶」→「烏燕」…どうもイメージ的にしっくりこないので、毎回迷った挙句間違えます(汗)
(九)エ「い」→「じょう」…これを判断するための知識は1級の「審査基準」外だと思いますが…^^;
ちなみに、「熹微」は(六)を見た後に閃きました。
また、「褒衣」も最初は「縫衣」でした(苦笑)
「烏鳶」だけは悔しいですが、他は正解できるところは正解できたと思いますし、適当に書いたものや書き直したものがかなり当たったので満足しています。
ただ、本気を出した反動(?)で、ちょっと吐き気がします(笑)
全7回、楽しませていただきました。
どうもありがとうございました
さすがの実力・・・この問題で190超えですねえ。
コメント、ありがとうございました。
spaceplusさんの今季最終模試も楽しみにしています。
なぜ、「賢者」」となったいたのか、原因が思い当たらない・・・。