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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その17>
●車ヘンの字・・・つづき・・・
①「輟」・・・冒頭格言(?)の「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」の「輟」・・・
・「テツ、つづ(る)、やめ(る)、とど(める)」・・・漢検漢字辞典第2版にもすべて音訓で掲載されている・・・
・漢検辞典では、「輟耕」「輟食」の2熟語が掲載されている。いずれも「やめ(る)」「とど(める)」意の熟語。
・「作輟」も「やめる、とどめる」意の熟語ですが、なんと、念のため調べたら、大漢和にしか、掲載されていなかった。
・「つづ(る)」の熟語はいろいろ探したけど見つからなかった・・・どうも2字以上の熟語はない模様。(文章中に使われている「つづる」という意味での「輟」は一字で使われている)
・さて、この「輟」・・・大字源によれば、「少し欠けて繕った車」という意味だそうで、「車をつくろう、直す」「つづる」(字通)ということを表している由。「綴」に通じている由・・・なるほど、と思ったけど、熟語が無いんじゃ、仕方なし(^^;)
②「輾」・・・輾転反側の「輾」・・・
・「テン、デン、ネン、めぐ(る)、ころ(がる)、ひきうす」・・・漢検2でもすべて掲載されている・・・
・「輾」は半回転(半転) 、「転」は一回転(周転)。(また、男性の寝返り方が「輾」で、女性の寝返り方は「転」と説明しているブログかなんかがあったと記憶している・・・この点は、辞典ではよくわからなかった・・・)
・「ひきうす」は分かりやすい・・・「碾(テン、デン、うす、ひ(く))」に通じている。
・ただ、「ひきうす」の意味のときは、どうも「デン」音の模様・・・どの辞典も明確ではないが、大字源に「デン・・・ひく、ひきうす」と説明があり、「石輾」となっている。読みは振っていないが、説明の並びから「セキデン」と読むのではないか・・・。他に、他の辞典に「水輾」「輾房(=水車小屋)」などがあったけど読みが振ってなかった・・・でも、「スイデン」「デンボウ」と読むのかも知れない・・・・。漢検さんがどう読むかは不明。
③「軫」・・・天子の軫念(シンネン):天子が心を痛めること・天子の心(漢検)・・・
・「シン、いた(む)、うれ(える)」・・・漢検2では「うれ(える)」は意味欄の方でのみ掲載。
・漢検辞典では意味③の「いたむ、うれえる」で「軫念」「軫懐」の2熟語掲載。意味①車の横木、転じて車。意味②ことじ。琴の弦を支えるこま。(相変わらず、意味の順番と熟語掲載がアンバランス(ーー))
・漢検2の意味①&②の内容は各辞典とも似たり寄ったりだが、漢字源がすこし詳しい・・・漢字源によれば、「①よこぎ(車の後部にあるよこ木。また、車台を組み立てるこまかい材木)②琴の弦を巻いて調節する軸木・・・きめこまかい木で作ったよこぎや柱・・・」。
・この説明に沿うように、漢字源では、
「軫念」=天子が“きめこまかく”心配すること
「軫懐」=心に“深く”心配する 「軫憂」=きめこまかく心配する
という感じで、“こまかく”とか“深く”とか、非常に正確?に意味の説明をしてくれている。他の辞典や漢検では、あっさり「いたむ、心配している」とか「うれえる」とかで、ここまでの緻密な説明にはなっていない・・・。・・・漢字源もなかなかヤルな・・・私の中ではちょっと評価が上がりつつある。
・ついでに、意味①の「車のよこ木・車」に対応する熟語・・・「車軫」、意味②の「ことじ(琴柱)・・・」に対応する熟語・・・「琴軫」・・・なんてのがありました👍
👍👍👍 🐑 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その17>
●車ヘンの字・・・つづき・・・
①「輟」・・・冒頭格言(?)の「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」の「輟」・・・
・「テツ、つづ(る)、やめ(る)、とど(める)」・・・漢検漢字辞典第2版にもすべて音訓で掲載されている・・・
・漢検辞典では、「輟耕」「輟食」の2熟語が掲載されている。いずれも「やめ(る)」「とど(める)」意の熟語。
・「作輟」も「やめる、とどめる」意の熟語ですが、なんと、念のため調べたら、大漢和にしか、掲載されていなかった。
・「つづ(る)」の熟語はいろいろ探したけど見つからなかった・・・どうも2字以上の熟語はない模様。(文章中に使われている「つづる」という意味での「輟」は一字で使われている)
・さて、この「輟」・・・大字源によれば、「少し欠けて繕った車」という意味だそうで、「車をつくろう、直す」「つづる」(字通)ということを表している由。「綴」に通じている由・・・なるほど、と思ったけど、熟語が無いんじゃ、仕方なし(^^;)
②「輾」・・・輾転反側の「輾」・・・
・「テン、デン、ネン、めぐ(る)、ころ(がる)、ひきうす」・・・漢検2でもすべて掲載されている・・・
・「輾」は半回転(半転) 、「転」は一回転(周転)。(また、男性の寝返り方が「輾」で、女性の寝返り方は「転」と説明しているブログかなんかがあったと記憶している・・・この点は、辞典ではよくわからなかった・・・)
・「ひきうす」は分かりやすい・・・「碾(テン、デン、うす、ひ(く))」に通じている。
・ただ、「ひきうす」の意味のときは、どうも「デン」音の模様・・・どの辞典も明確ではないが、大字源に「デン・・・ひく、ひきうす」と説明があり、「石輾」となっている。読みは振っていないが、説明の並びから「セキデン」と読むのではないか・・・。他に、他の辞典に「水輾」「輾房(=水車小屋)」などがあったけど読みが振ってなかった・・・でも、「スイデン」「デンボウ」と読むのかも知れない・・・・。漢検さんがどう読むかは不明。
③「軫」・・・天子の軫念(シンネン):天子が心を痛めること・天子の心(漢検)・・・
・「シン、いた(む)、うれ(える)」・・・漢検2では「うれ(える)」は意味欄の方でのみ掲載。
・漢検辞典では意味③の「いたむ、うれえる」で「軫念」「軫懐」の2熟語掲載。意味①車の横木、転じて車。意味②ことじ。琴の弦を支えるこま。(相変わらず、意味の順番と熟語掲載がアンバランス(ーー))
・漢検2の意味①&②の内容は各辞典とも似たり寄ったりだが、漢字源がすこし詳しい・・・漢字源によれば、「①よこぎ(車の後部にあるよこ木。また、車台を組み立てるこまかい材木)②琴の弦を巻いて調節する軸木・・・きめこまかい木で作ったよこぎや柱・・・」。
・この説明に沿うように、漢字源では、
「軫念」=天子が“きめこまかく”心配すること
「軫懐」=心に“深く”心配する 「軫憂」=きめこまかく心配する
という感じで、“こまかく”とか“深く”とか、非常に正確?に意味の説明をしてくれている。他の辞典や漢検では、あっさり「いたむ、心配している」とか「うれえる」とかで、ここまでの緻密な説明にはなっていない・・・。・・・漢字源もなかなかヤルな・・・私の中ではちょっと評価が上がりつつある。
・ついでに、意味①の「車のよこ木・車」に対応する熟語・・・「車軫」、意味②の「ことじ(琴柱)・・・」に対応する熟語・・・「琴軫」・・・なんてのがありました👍
👍👍👍 🐑 👍👍👍
早速、宮城谷昌光の香乱記と沈黙の王、
定番ですが吉川英治の三國志(これまで何度読んだことか!)
購入しました。
改めて歴史小説を楽しめそうです。
ゴチャゴチャと聞いてちょっと安心しました^^
覚えても混乱しなそうなものだけ覚えることにします。
この間、金沢に旅行に行きましたが、27-2の前だったので、
目に入る漢字全てが気になって、十分な観光ができませんでした(笑)
中でも気になったのが、兼六園にある「徽軫(ことじ)灯籠」。
(正確には「徽」は「一」がない字体かも)
どうして「ことじ」と読むのか気になって調べたら、
「徽」も「軫」も「ことじ」の意味があるんですね。
こういう発見があると、他にも色々調べてみたくなります^^
そのときには、熟語まで調べられなかったので、
「琴軫」はとても勉強になりました。