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酔いどれの誇りと踊る熊へ

内館牧子「終わった人」その一

2018-03-27 17:22:51 | 雑感等々
タイトル最高!

村上龍著「すべての男は消耗品である」に続いて、大好きな題名。

終わった人。

63歳定年退職という名の「生前葬」を終えた男の再起を図る話しからスタートだ。

75歳の父と72歳の母を見比べてみても一目瞭然。母は強し。母の勝ち。

主人公、田代壮介の散り際の桜に成れるか否かのスリリングな物語。

定年を迎え毎日が日曜日となった田代はカルチャースクールへ行ったりスポーツクラブへ行ったり

第二の人生を模索する。お約束の展開。

その模索の姿が兎に角イタイ…読んでいてツライ。

まさに「厄介払い」を画に描いた男。

会社の名前も肩書きもないただの男として再スタートを

そんな壮介も現役時代は仕事一筋、仕事人間、昭和のイケイケドンドンやり手営業マン。

そんなのが家に24時間いるなんて。。。

妻の千草はタマッタもんじゃない。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

子育てをしながら美容師の資格をとって独立の準備を着々と進めていた千草。

つづく。

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