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酔いどれの誇りと踊る熊へ

黒澤明の影武者

2010-10-04 18:38:02 | 日記
数日前にNHKBSで仲代達也のドキュメントを見入ってしまい

どうしてもいたたまれず「影武者」を観た。

武田信玄の、「自分が死んでも向こう三年隠し通せ」という

遺言をもとに物語を作った黒澤明の傑作。

こんなに面白い物語だったとは当時の映画少年には分からなかった。

約31年前だァ!

生き馬の目を抜くような厳しい戦国時代に敵将の目をあざむき、

また、味方をもあざむき通せるのか?

ストーリーはとてもスリリングで尚且つ感動したのは、出てくる信長や

家康やその他の戦国武将が本物に見えることだ。

勿論、その時代に生きている訳がないのだから本物かどうか分らないのだが、

生きて目の当たりにしたらいかにもこういう人物がいたのだろうと、思わせる

説得性が人物に醸し出されているのだ。嘘っぽくないのだ。

仲代達也もさることながら、山崎努も凄い。

隆大介は役者人生一番のはまり役だろう。これぞリアル織田信長だ。

人間同士の欲や騙しあいや知恵比べや残虐性やなど、

結局時代を超えても人間の本質は変わらない。

・・・となんだか理屈っぽいことまた書いてしまったが、タイムスリップした

いち現代人が戦国時代の人間の横で観察者として見つめ続けるような

錯覚におちいってしまうくらい、リアル戦国時代のいち風景のようだ。

「生きる」もそうだが、人間の本質を描いている物語は何度見ても勉強になる。

つまり現代を生きていくうえで自分の役に立つのだ。

そのうえ面白い。

黒澤が絶対に作りたいのだ!という執念もよく伝わってくる。

また時を置いて見直しすることになると思う。

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1 コメント

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Unknown ()
2010-10-08 07:10:11
「生きる」は、見ましたが、「影武者」は見ていませんでした。
今度、「24」と一緒に借りてきます。
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