FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

是枝裕和は「海よりもまだ深く」で勝負に出た

2016-05-26 18:39:32 | 日記
一度駄作に当たってから邦画から遠ざかっていた…

久しぶりの邦画だ。

しかも話題作。

そしてこの監督のは劇場で観る価値あるのかないのか迷っていながら今日まで…

ストーリー解説は端折って本題。

良かった。

何が良かったか。

主人公のダメっぷりを阿部寛が演じてくれたことが嬉しい。

ダメ男の転落と再生物語。

イイ映画あるあるじゃないけど、ホントこのダメ男俺みたいだわ。

これ、俺の話しじゃん。

そしてこのオレを阿部ちゃんが演じてくれた。

…みたいな感じです。

女と男は根本から違うよということ改めて見せつけられる。

女性は現実の世界にしっかりと足をつけて生きていける。

そして現実を生み出し育てていく力を持って生きている。

いつまでたっても男は、とくにダメ男はいつか逆転ホームランをかましてやる!と勢いこんで→ギャンブルに、そして宝くじに一発を賭ける…

月5万円の養育費も払えなくなった男売れない小説家と不動産会社経営の再婚予定者の男。

再婚予定の男は連れ子も彼なりに誠実にしっかりと受け入れている。

これはもう勝ち目無しだよ阿部ちゃん(T_T)

でもこの息子が少年野球の試合で見送り三振した時に再婚男から勝負しなきゃ!ホームラン狙っていかないとヒーローなれないよ!?と

言われた時に別にヒーローになれなくてもいいよと言っていた。

フォアボールを狙って出塁しようとしていた。

それは元父の阿部ちゃんも遠く離れたところでつぶやく…

本当の気持ちを知っていたのは元父だった。

でもダメ男。

ええ恰好しいで定職につかないでギャンブルで一発逆転しようとする男。

離婚した元妻にドサクサに紛れてやっちゃおうとして思いっきり引っ叩かれる恰好悪さ…(-_-;)

年下だけど頼りになる仕事場の女の子が凄く感動的なことを教えてくれる。

女というものは前の男のことをパソコンの書き換えみたいにオフにして消すんじゃない。

それは油絵みたいに一度書いた絵の上から上塗りするみたいにキャンバスの上に描き足していくのよ。

だから完全に消してしまうのではなくずっと絵の下に埋もれていくの。

二転三転ダメ男の物語は展開していくけども、真木よう子演ずる元妻だけはブレない。

現実を直視して生きていかなければならないのだからブレたりしない。

最後は未練タラタラの元亭主に「お願いだから前に進ませてください」と静かに伝える。

社会的に見たら再婚相手は申し分なしの男なのにいけ好かない奴に見えるのは何故だろう?

「結果」をきっちり出せている勝ち組の男と鳴かず飛ばずの夢追い人の負け組男の図式。

それでもダメっぷりを絵に描いたような主人公に微笑ましく思えるのは何故だろう?

おそらくカメラを通して見ているこの目線はこの主人公の亡き父親のものだからではないだろうか。

もっと言えば年老いた母親の目線に映った息子の姿だからなのではないか。

どうしようも無い奴なのに憎めない…(:_;)

なぜだか愛おしい…

是枝裕和の作りあげる映像の中には情報量が沢山入れこんである。

日本社会の世相を画面に忍ばせている。

これがこの監督ならではのところなのか。

しゃぼくれたダメ息子に母が教えてくれる。

なんで未来や過去ばかり眼を向けて今を見ないの?と。

そうだよね、その先の未来ばかり夢見て過去ばっかり未練タラタラで…

今この現実を直視しないところ。

そうか、妄想でもなく夢でもなく現実と事実をちゃんと受け入れて生きていけるか否かだよな…

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the good, bad,and the ugly

2016-05-23 09:18:58 | 日記
今日この日

の在るべき姿は。

結果どの人間であれたのか。

善人?

悪人?

それとも、醜い人間か。

自分次第なのか?

神の御業なのか?

分からない。

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「未完成…」交響曲第九番

2016-05-22 22:18:42 | 日記
ずっと、未完成でいたい。

このまま、男子でいたい。

例え、世界が、終わろうとも、

僕は、

1本の、

種を植える。

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かれこれ20年

2016-05-22 11:13:31 | 日記

前の職場を退職した時に先輩から餞別でいただいたシステム手帳。

ボロボロで閉じボタンもバカになってるし重いしかさばるし…

でも毎年中身入れ替えて使ってる。

仕事の予定いれたりは良いんだけどもそれよりも

自由帳ページが大事。

ブログにも書かない、日記にも残したくないようなこと思いっきり書くっ!

20㎏ダイエット成功して歓喜の歌を思いっきり書く!リバウンド10㎏戻って失望と怒りのデスメモリアルする。

嫌な奴にあったら恨みつらみもツラッと書いておく…

落書きだが、憶えている観た夢も描いておく。

絶対に許せん!奴の名前を書きつけておく。

ラジオで偶然聴いた好きな曲名とか。

要は念が籠っているのだよ。

だからこれ覗いた人は頭がヘンになる( 一一)…かもしれん

書くだけでなく怒りにまかせて投げつけたり蹴飛ばしたりも時にはするから

もう崩壊寸前。

でも壊れない…

スマホもパットも使わないよ。

紙に書きつけていく。これからも。

なんだか殺伐とした言い方してるみたいだけど楽しんで書いているとこもある。

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ホーリー・ゴライトリー、悲しみのミューズ…

2016-05-21 18:40:23 | 日記
ツラツラ読んできた。

T・カポーティの中編小説「ティファニーで朝食を」

読めば分かるけど、主人公は確かにマリリン・モンローそのものだ。

有名なはなし。

大好きなモンローを想定して書かれたもの。

男性主導の社会だった時代。

自由を勝ち取る為にハリウッドと戦ったモンロー。

男だけどT・カポーティは女性としてそして同性として尊敬し惹かれこの小説をどういう気持ちで書きあげたのか。

辛い生い立ちを背負って生きるホーリー・ゴライトリーのくだりは読んでいてもグッとくる。

ヘップバーンの映画版もとても良いしマンシーニの主題曲も最高だけど別物として位置付けもいい。

破天荒で明るくて突拍子もない行動で世の主人公含め男たちが振り回されていく。

でも主人公はその振り回されぶりも喜んでいる。

男たちを巻き込まずにはいられない女性っているんだろうな。

人の姿をした女神なんだろうか。

そんなのに出会ったら私も喜んで振り回されて破滅の道をたどるのだろうか。

破滅はご免だが笑って泣いて怒って人の3倍は生きていくって感じかもしれないね。

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