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FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

観ずに死ねるか!映画「冒険者たち」※注!ネタバレ

2017-08-18 17:24:20 | 映画感想
ぼくの誕生日にフランスで初公開された映画。

50年の時を経て夜中にケーブルテレビで放送していたのを偶然に見つけてしまった。

アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカスらの主演。

向う見ずな天才パイロットのマヌー(ドロン)。

レーシングエンジン開発をひたすら突き詰める職人のローラン(リノ)。

チャーミングで可愛い前衛芸術家のレティシア(ジョアンナ)。

冒険魂とチャレンジ精神を持ち合わせている三人はお互いが惹かれあい尊敬しあっている仲だ。

これだけでワクワクしてしまう。

男女間の友情は成立するのか?

そんな問いかけ以上に男二人に女一人の中で男同士の友情は成立し続けられるのか?

童心を失わない大人はどういう生き方なのか?

大人としての折り合いをつけるとは?けじめとか筋を通すとはなにか?

大好きなフランスの作家、ジョゼ・ジョバンニの世界観を十二分に発揮してる最高のバディムービー。

それぞれが仕事に行き詰りしたころ、持ち前の冒険心と行動力で海に眠る財宝を探り当てようと打って出る物語。

ローランは男勝りな行動力と妖精のような美しさを持つレティシアを見つめていてマヌーと結婚してくれれば幸せだと思っている。

セリフでは一切そんなこと言わない、が画面をしっかり観ていれば分かる。

そうハンサムで無邪気で愛すべき相棒マヌーも気を寄せている。オレもそう願っている。

ローランはそういう男だ。

コンゴの海域から財宝を引き上げて分け前を済ませたらローラン実はあなたと結婚して暮らしたいとレティシアに告られて!!

じゃあマヌーはどうするんだよっ!としか返事が出来ないローラン。最高だわ…泣

しかし宝を引き上げた時それをねらう者たちとの銃撃戦でレティシアが死ぬ。

二人は弔い戦をしてマヌーも被弾して瀕死の状態!


今にも死にそうなマヌーを抱きかかえて、レティシアはお前と結婚したがってたよ!と嘘の元気づけをする。最高だわ…泣

マヌーはその心優しき相棒に「この、嘘つきめ…」と微笑みながら死んでいった。Fin.号泣、号泣、…

友達も作らない作れないこんな僕だけどこんな映画たちに寄り添って生きていければ本望です。


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連休明け仕事始めの日

2017-08-17 22:34:47 | 日記
お盆休みも昨日で終了。

家族皆でお墓参りで〆る。

今日からまた仕事です。

寝不足で休みボケしてましたが頑張って出社。

仕事ができることが有り難い。

仕事場があり頭も体もよく働く?それが幸せ。

気持ちと頭の回転がチグハグになりながらも今日も終了。

この手紙=ブログを読んでくれているあなたがいて有り難い。

いつも読んでくれてありがとう。

時々思い出してくれてありがとう。

初めて読んでくれてありがとう。


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やっつけてますっ!

2017-08-14 20:47:14 | 日記
買ったまま、積ん読されていた本を、かたっぱしから読む。

読む。

読む…

たまに寝る。

起きる。読む。読む。

牛丼を喰う。

読む。

読む…


飽きる。

ラジオ聴く。


読む。

読む。

飽きる、酒を飲む。

飲む。

飲む。

気を失う。

醒める。

朝になる。


水を飲む。飲む。飲む。


出す、出す、だす、ダス、…ひたすら出す。

そしてまた、読む。


読む、読む、読む…休みが終わる。

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夏だ! お盆だ! 「エクソシスト」だ!

2017-08-12 16:40:28 | 映画感想
世間様ではお盆休み初日で「山の日」だ。

仕事から帰ってクタクタのベトベトの体をシャワーで洗い流して、キンキンの「淡麗生」500mlをプッシュ!

夜中だがWOWOWで「エクソシスト」がやってた。

何十回と観てきたこの映画。

小学生の時吐きそうになりながら渋谷東急で観てから三十数年。

まだまだ色あせず新鮮に観れる。

天才鬼才ウィリアム・フリードキンの名が世界中に轟いた映画。

改めて感動した。

色使い―悪魔が少女に憑りついてからのワシントンDCの街の夜の色が「ブルー」。とても不安を煽るが美しいのだ。そして、凍りつくような少女の部屋に入ると皆が吐く息が「白い」。とんでもなく深刻な事態に落ち込んでいく心理描写としての効果が抜群。

音―「動物の交尾の声。時の断末魔の叫び」などを随所に盛り込んでいく効果音!狂気の沙汰に自分もはまり込んでしまったような錯覚に陥る。

完璧な脚本―①少女リーガンの母、売れっ子女優クリス・マクニール。この人において悪魔憑きの原因は他にない!これは今回初めてピンときた。この人に問題=原因があったのだ。

②悪魔との対決までの過程。偽物の聖水を浴びて苦しむ(ふりをする)悪魔の悪魔的切り替えし。つまり正義と悪の化かし合い。

③惨殺された映画監督バークの事件を追う敏腕刑事キンダーマンの追跡劇の上手さ。

④医学の力ではどうにもこうにもならず匙を投げた一流のドクターらが最後の最後で切ったカードをつげる場面。

⑤神にも見放されたような絶望的なクリス・マクニールがそれこそ藁をも掴む思いでカラス神父にすがりつく場面。

いいシーンが盛り沢山だ。まだあるがまたの機会。


悪魔祓いの方法とは、悪魔と戦うとは、揺るぎ無い信仰心を持ったブレない人間が「言葉」を武器にして戦うこと。

しかし、老齢化したメリン神父が精も根も尽き果て命を落とした時…若いデミアン・カラス神父が「暴力」という生物の根源的な力を使って

自身にのりうつらせる。


現実の世界でも理不尽な暴力が溢れかえてる。

家族に、愛すべき人に、深刻な事態が起こっている。

どうしようもなく絶望的に見える困難に立ち向かっていく人々は無力なのか。

無駄な行為なのか。

勝てる根拠が無くても立ち上がらなければならない時どんな姿勢で臨むべきなのかを教えてくれる映画だ。

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佐藤正午著「月の満ち欠け」読み終わりました

2017-08-11 21:32:52 | 映画感想
直木賞受賞!
輪廻転生?

ホラー?

オカルト?

SF?

サスペンス?


おとぎ話?

おとなのおとぎ話。

時空を超えた(古臭い表現だ)恋愛小説か。


何度も何度も生まれ変わってある約束を果たそうとする瑠璃(るり)。

それぞれ違う人間だが前世の記憶を取り戻した時にあの人に会いに奔走する。

月の満ち欠けのように消えては現れるように死んでも生まれ変わってあの人をさがす。

話の筋はホラーみたいだが、佐藤正午のユーモアとペーソスにあふれた文体でドロドロしないのがいい。

高田馬場のレンタルビデオ店の前、雨の日に二人は出逢った。

瑠璃と三角哲彦。ルリとサンカクテツヒコ。じゃなくミスミアキヒコ。

瑠璃は哲彦と会えるのだろうか?会えるんだろ?どうせ。

会えるよ。でも瑠璃がどの瑠璃で会えるのか。どうやって会うことができるのか。


物語は過去現在を回想話で行ったり来たりする。

哲彦に会うために色々手を尽くすが不慮の事故で死んでしまい果たすことが出来ない瑠璃。


それを取り巻く人間。

振り回される男たち。

そう、また振り回されるのは男。

しかし佐藤正午は脇役をとても魅力的に描く。

そう例えばレンタルビデオ店のバイト仲間・中西。

出番は少ないながら、初めての恋に身を焦がすウブな大学生三角哲彦に恋愛成就アドバイスを真面目だけどとぼけた感じでレクチャーする。

瑠璃の名前の由来である短歌から、気の利いた返歌をおしえてやるとてもイイ奴!

実際、その返歌に感動した瑠璃は哲彦と恋に落ちる。

最後のシーンはなんとなくわかっていたけど、読み進めたら涙ボロボロ(T_T)

一気読みだったけど終わった時の爽快感。「永遠の1/2」の3倍。

良質な大人のおとぎ話でした。

R・チャンドラー好きだから、セリフもなかなか効いている。

長くなるのでまたの機会に。




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