読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

中国茶と茶館の旅

2010年09月12日 08時20分26秒 | ■読む
平野久美子著、新潮社刊
この数年旅した台湾と中国では、必ず茶館がツアーのコースに組み込まれています。色々な種類の茶葉を使い、手際良く茶を淹れて、分かり易く解説してくれます。
日本では、ウーロン茶が中国のお茶の代表として捉えている人が多いと思いますが、本書によれば、中国でも緑茶の方が主なのだそうです。しかし、茶の種類は実に多彩で、茶の樹木の種類も作り方も様々です。また、淹れ方も多種多様で、それぞれの茶の味わいを楽しんでいるとのことです。
本書によれば、中国での茶の歴史は2000年以上に及ぶとのことで、唐代の陸羽という人が書いた「茶経」は、茶のバイブルとされているとのことです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/茶経
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現代の中国(台湾を含む)のお茶の種類は、次の通りとのことでした。
 ●不発酵茶[釜炒り茶、蒸煮茶] => 緑茶
 ●軽発酵茶[微弱発酵] => 白茶
 ●半発酵茶[部分発酵] => 青茶、清茶
 ●全発酵茶 => 紅茶
 ●後発酵茶[堆積発酵] => 黒茶
 ●後発酵茶[悶黄] => 黄茶
また、淹れる湯の温度は、最低でお90℃で、第1煎から第3煎まで1分乃至3分で分布しているようです。まぁ、私が日本茶を飲む時はテキトーなので、熱いお湯で3回までは飲めそうだな、とうい程度の感想でした。
その他、本書では、台湾や中国各地の茶館を数多く紹介しており、経済の復興と供に茶館が洗練されて行った状況を説明してます。中国のお茶は奥深い!
評価は4です。

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