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アンナ・レンブケ著、新潮新書刊
甘い物が好きな私は、好物の「アーモンドキャラメル」に特に目がありません。
色々なキャラメルを試した末に見付けた商品で、二粒単位で味わうと・・・・
美味しくておいしくて、もう止まりません。
これを私はかねてから「ドーパミン、ドボドボ」を称していました。
あらかじめ決めておかないと、際限なく食べてしまいます。
「分かっちゃいるけど止められない」のだ。
酒を止めてから10年近く経ちますが、本当に止めて良かったと思います。
歯止めが掛からず、毎晩自宅で酔っ払うまで飲んでしまい、まだら惚けの状態が無駄であったし、身体を大分痛めたことは間違いありません。
今振り返れば、他にも「ドーパミン、ドボドボ」なことが沢山ありました。
本書は、酒、食べ物、麻薬などに溺れ「ドーパミン、ドボドボ」の状態、つまり依存状態からの立ち直りを支援する仕事に長年従事する著者によるものです。
依存を抱える患者が何人も登場しますが、その中には著者自身も含まれます。
今日では、ネットで様々なコンテンツが楽しめ、SNSが一般的になっており、それらも依存の対象になっていますが、日々の生活全般に依存となる要素があまねく存在します。
それが本書でより明確に理解できました。
また本書では、依存の機序や治療方法が紹介されていますが、特に「快楽と苦痛のシーソー」のモデルが理解を深める為に役に立ちました。
そして終盤では、依存から抜け出し、本来の自分を発見して生きる手掛かりを紹介してます。
単に知識を伝えるだけでなく、人間理解の手掛かりを指し示していて、大変に参考になりました。
良書と思います。
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○アンナ・レンブケ ○ドーパミン
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評価は4です。
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