t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

罹患していた可能性は限りなく高かったわけだ

2007-12-20 21:17:16 | 興の広場
フィブリゲン(フィブリノゲン)という固有名は
昨今の報道以前より耳なじみ・目になじみのある名前でした。

というより、あのラベルの配色と
レタリングが脳裏に焼き付いた、と言った方が
正しいかもしれません。

今を去る事20年以上前、
母がガンで開腹手術を2度受けた折、
投与されていたはずです。
当時高校生だった私は
母の付き添いで泊まり込んでいましたので

 高校生に看病させる親ってどうよ? って思うが。
 母は病人だから仕方なかったとはいえ。
 子は親を選べませんなあ。
 父親の日頃の不義理が危急存亡の時に役立ったわけだ。
 やれやれですわ。

常ならぬ事態ですから
当時の出来事は不思議と記憶に残っているのです。
オロナインのラベルに似た配色なので
尚更、忘れられなかったのかも。
絶対、フィブリゲンは投与されてました。

その後、数年も経たずに母はガンにたおれましたが、
若かったから病状の進行が早かったことに加え、
当時はガン告知する準備は社会的に整っていなかった。
術後の化学療法や投薬が功を奏しなかったのは
本人が非協力的だったこともあったのでは、と
思ったりもしてますが。
薬いやだ、注射いやだ、でさぼったおかげで
すぐに再発しちゃったんですね。

まあ、私の今の歳まで、母は生きなかった、つうことです。

でも、もし、ガンを駆逐できたとしても、
C型肝炎に感染する確率は限りなく高かったのでは…。
それより、当時は今より輸血をびしばし行っていました。
輸血による感染症もありますから、
今現在の治療と比べるとリスクありまくり。

やっぱり、母は、長生きできなかったのかもなあ。

死にフラグが立った人の人生は
どうすることもできないのだ。

昨今のC型肝炎訴訟を見ながら、そんなことを思ったんです。

ちょっと不謹慎ですが。

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4 コメント

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お母様、お大事になさってくださいね (t-cat)
2007-12-21 22:10:28
erima様

薬害やら災害やらで難を被った方に
自分ではどうすることもできない人に
福祉の形で保護できない国って
貧しいと思うんです。

心根もだし、社会情勢もだし。
どこかいやしい気さえする。

責任の取り方云々は……
この国に期待するだけ無駄…なのではないですかねえ、
何事も…。
期待は人にかけるもの。
国にかけてもむなしいだけ。
こんな国にしたのは……
残念ながら私たちの世代にも
責任の一端があるのですよねえ、
うーーーーん。

で、うちの親の話ですが。
時々後だしじゃんけんみたいに
同じ話題で引っ張って、
哀れを引き出そうとしてるみたいで
ずるいなあ、と自分でも思います、
フェアじゃないですね、ごめんなさい。

ただ、今、もう一方の親と縁切り状態ですのでね、
人は生きたようにしか生きられないなあ、
生きたようにしか死なないんだなあ、とは思うんです。

母は精一杯家族の為に愛をかけた人だった、
体調が悪いことが多く、
そのせいで気分やではあったけど、
うちの家族は思いの差こそあれ
母のことが大好きだった。

生きてきたように死んで行くとはいえ、
あんな死に方はなかったとこの頃思うので。
本来なら身内の皆に看病をして、気にかけてもらって、
大切にされながら闘病生活も送れたはずなのに、
そうさせられなかった状況が哀しかったです。
子どもに満足に説明できない大人の事情なんて、大嫌いだ。

どこかであの人がいたことを、
どなたかに知ってほしくて
blogに書いてしまうのかなあ、と思う娘なのでした。

で、お母様ですよ、
お加減がよくない…のだろうな、ということは
何となく気になってはいたのですが…
返信する
当人が一番辛かったと思うんです (t-cat)
2007-12-21 22:00:58
kitoharo様

暖かいお言葉をありがとうございます。

自分が今の歳になって、
母はこの歳まで生きてなかったことを思うにつけ、
まだまだ女性としての恥じらいもあっただろうに、
下の世話から何からさせなければならないのは
ふがいなかっただろうと、
最近になって気づく事が増えてきました。

また、発病前から何かと体調不良で寝付くことが多く、
もう、どうすることもできなかったのだろうな、と、
「1年のすぎることのなんと早いこと」と
のんきに言える今の身分の時間の立ち方の違いに
愕然ともします。

生き死には避けられないことだから、
生き残った私たちは
自分の人生を精一杯生きなくてはならないのだ、と、
去った人たちや去った猫(…猫かい…)の
来し方から思ったりするのです……

たまにはまじめなコメントも良い物でございましょ?
返信する
難しいですね (erima)
2007-12-21 08:51:17
この問題については
様々な意見がありますし、
と~っても難しい問題でもあると
思うんですが...
やっぱり、一連の薬害については、
黒い金と力の問題が明らかにある以上、
それを見てみぬふりしていた
(というか、何らかの利を得ていたはずの)
国が責任を取るべきでしょうね。
(命の責任が金なんかでとれるはずも
 ないですが、何もしないよりゃマシ)

お母様につきましても、
軽々しく、私などが発言すべきではないのですが、
本当にお辛かっただろうなぁと。
そう申し上げるしかないです。
病と闘うときには、ご本人もそうですけど、
家族も疲れ果ててしまうことが多いですから。

で。
C型肝炎ですが、実は私の母も罹患しています。
こちらはフィブリノゲンではなく、
まあ違う原因なんですが。

子は親を選べない。
本当ですなぁ。
返信する
大変でしたね (kitoharo)
2007-12-20 23:26:09
お母様さぞ苦しかったでしょうね、そして看病を(高校生で)しなくてはいけなかったt-catさん、大変だし辛かっただろうと思うと涙が出ます。ガンという病気はいつこの世から無くなるのか知りたいです。そして抗がん剤の副作用でも苦しまなければいけない。
医療のますますの発展を祈らずにはいられません。
返信する

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