今日は大阪府門真市の市民プラザでの
直接指導でした。
30度を越す暑さでしたが、
教室にはクーラー設備もあり、快適に実践ができました。
大阪の生徒さんたちはこの暑さを吹き飛ばすぐらい
元気でした。
「ひゃー、先生来たはるわ」の歓迎のあいさつに迎えられ、
実践開始。
大阪指導者から、
「今日、認知症をお持ちの生徒さんが来るかもしれません」と
聞いていたので、指導方法を変えようと判断したところ、
「その方の施設のオーナーが一年ほど実践していて、そのオーナーが
その方を実践させたいと申し出があったのです。」と報告。
そのAさんを絶えず視野に入れながら指導、びっくりしました。
81歳のからだがなんと良く動くのです。
「私じっとしているのが嫌いで、動くことが好きなんです。」
私の説明にしっかりと目線を運び、しっかりと耳を傾けていました。
運動する服もカラフルで素敵でした。
頑張りすぎて疲れたのか、実践途中で床にからだを沈めるようにして
深い呼吸でおやすみしていました。
オーナーさんもそれのことを指摘することなく、
見守りながら自分の実践をしていました。
効率だけ求め、先行する「介護施設」のあり方が問われる昨今。
「あなたの運営施設の入居者は幸せですね。
からだを動かしているAさんの顔が生き生きしていましてね」と
お話しすると、
「そうなんです。ここで体操したことは帰りの車の中でも
良くしゃべるのですよ。体操は彼女に合っている様に
思います。」
終了後、
「Aさん、今日は体操の申し込み書をもらって帰りましょうね。」
オーナーさんはうなずくAさんの肩を抱き、
Aさんは申し込み用紙を手に、
仲良く会場をあとにしました。
残念ながら、利益利潤優先主義の運営・
命の尊厳理念が経営の中心課題にならない。
そんな運営から起こる介護現場での事件事故。
オーナーさんの言動とAさんへのこころづかいを目の当たりにして、
こころがホッとしたのは私だけではなかったようです。
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