北海道の小さな町・黒松内から発信した田中式健康体操(T・K・T)終生二足歩行を求め 全国で実践指導中        

北海道・大阪府・奈良県の18市町村・68教室の活動風景や本部主催の田中式健康体操の活動・行事などを綴ります

[2012年度 最終の指導者養成研修会]

2012年11月24日 | [ 講演・講習会のお知らせ ]

[田中式健康体操2番目の男性指導者 体操を始めた頃のからだの歪みが大きく是正されているのにはびっくりしました]


念願だった男性の指導者が巣立ちました。
まだ現役でお仕事をお持ちの方なのですが、
将来に向けて資格を取っておきたいと臨まれたのです。


それもご夫婦での受講だったのです。


おふたりは、田中式健康体操の理想とする夫婦での実践を長く倶知安町にて続けていました。
倶知安町での将来設計の大切な活動のひとつに、
友人知人たちが元気で健康な生活送ってもらいたいという思いがあり、
田中式健康体操の指導者になることを決意されたそうです。


私は常日頃実行したいと思っていることに、「男性だけの教室」づくりがあります。
きっと私より早くに彼が実現しそうですが、ぜひ協力したいと思っています。


定年が近づいているが、これからもっと家族のために自分のために働かなければならない男性と
やっと現役生活を終了し、これから第二の人生が始まろうとしている男性に、
田中式健康体操を指導したいのです。


あと少し頑張らなければならない男性たちにまだ働きぬく体力を。
頑張ってきてひと息つき、さあ第二の人生の始まりだと思っている男性たちに余暇に打ち込める体力を。
健康なからだあっての仕事であり、遊びであると思うのです。


特に男性には会社社会でのひとの集まりだけでなく、地域社会での人との交流の準備が必要なのです。
いろんな人生観や趣味を持った人との交流の場に田中式健康体操の教室がなればと思っています。


[頑張ればよいとか一生懸命すればよいという指導は科学的ではない からだの様子を適正心拍数で確認しましょう]

今回の指導者養成研修は、田中式健康体操にとってうれしい課題を提供してくれました。
認定証授与後の
「不安ですが・・・12月からはじめたいと思っているのですが・・・」とS子さんの遠慮がちな発言でしたが、
見つめていたご主人のRさんの目は、
「しっかり応援するぞ!がんばろうぜ!」と語っていたように見えました。



[Rさんの指導者在籍は きっと他の指導者に影響を与えることと思います]

この講習会で2012年の行事は終えることになります。
北海道は初雪がそのまま根雪になりそうな気配です。
生徒のみなさん・指導者のみなさん雪道の歩行・運転に十分気をつけて、
実践を継続してください。


大阪の生徒さんたちも教室の行きかえりの運転等、くれぐれも気をつけてください。





[北海道・後志第3ブロック教育研究会での講習会]

2012年11月22日 | [ 講演・講習会のお知らせ ]
後志第3ブロック教育研究会・保健体育部会実技講習会に招かれ、
約1時間半実技とお話をしてきました。


[30歳40歳前半の男性教員でした さすが良く身体が動きました]



研究主題は「一人ひとりの学習意欲と豊かな能力を育てる保健体育」でしたが、
ご希望に添える講習内容だったでしょうか?きっと先生方は少し戸惑いを感じられた事でしょう。


「日常の保健体育の授業実践に生かすこと、子ども達の体力の保持向上につなげること」も課題
でした。
常日頃日本の体育教育に対して思っていることやこどもの身体をどのように考えるべきかなど、
20年前に現場を離れた私の話に現在活躍中の先生方は熱心にお話を聞いてくださいました。


1.子どもの身体の現状は①経済の成長(?)に伴う、自然破壊・集団での遊びから個人の遊びへ。
  大きく生活・環境の変化がおこり戸外で遊べなくなった。

2.身体を動かしての遊びから遠ざかることによる、体力の低下・栄養の取りすぎ(肥満児の出現)
  骨折の異常増加(紫外線不足)などがおこってきた。

3・運動における身体への認識が不活発になってきた。(身体を動かさないでの疑似体験が体験だと
  思い込む)

4.食事・睡眠・運動の不規則から来る自律神経がコントロールの乱れ。(いろんな刺激・ストレス
  に対して過敏に反応する)

5.成人にみられる「生活習慣病」の出現


などが運動不足から表れる子どもの身体の現状だと思います。

このような子どもの身体の変化を「体力低下の原因」を「体力づくり」という形で
一面的に捉えるだけでなく、社会・地域に暮らす子どもの家庭生活・生活環境などの実態把握
があって初めて体力づくりの実践がされるべきだと思います。


[健康な子どものからだづくりは先生方自身のからだづくりが基本ですよ 子どもとしっかり遊べる先生であってくださいね]


たとえば体育館や校庭での「マラソン」ですが、
子どもは基礎代謝量はおとなの2倍近くあります。
それだけエネルギーを費やすということです。
子どもはよく動きますから、そのためのエネルギー消費はおとなと比べものにならないぐらいです。


子どもはまだ未発達なので「酸素摂取量」は大人ほど大きくはないのです。
要するに、大人ほど心臓の収縮力は強くなく、激しく動くということはその収縮回数を増やそうとします。
エネルギーの補給源であるグリコーゲン(肝臓に貯えられている)の供給能力がまだ乏しいのです。
だから、血液中の糖分を総動員させ行うマラソン(縄跳び)などは、
ネルギー不足や酸素不足をひき起こします。
疲労物質である乳酸が筋肉に増加し、疲労がおこるという現象となるのです。


もし私がマラソン指導するとしたら、参加する生徒の適正心拍数(目標心拍数ともいい、最大酸素摂取量の
50~60パーセントを目安)を調べ、その心拍数でインターバル走を繰り返し、
徐々に距離を伸ばしていきます。最終的には自己の心拍数と疲労度チェックを確認しながら、
目標距離のマラソンができるようするのです。


「一生懸命に走ればいい」とか「いい汗を掻いたからいいとか」「頑張ったからよかた」は
体育教育ではないと思います。


[ヒトの進化に伴う身体の動きやヒトが誕生してから獲得していく運動とはなどお話しました]


「自己の身体を客観的に見る力養う」体育教育
「運動の技術の到達点を目標にしない」体育教育
「上手い・下手を評価しない」体育教育
「将来における家庭生活・社会生活が営まれる体力をつける」体育教育
「自己のめざす職業を選択でき、その仕事をやり遂げる生きる力をつける」体育教育
「いのちとからだを大切にし、自己と他者を守る人を育てる」体育教育
であってほしいと思い続けています。


ヒトとして出現した人類の歴史は、まだ500万年か600万年です。
地球の誕生が46億年前とし、それを365日と例えますと、
私たちヒトのの出現は12月31日大晦日の11時45分ぐらいだそうです。


日本人が稲作をはじめて住居を定着し始めたのが1万年前、朝から夜遅くまで「食う」ために
動き続けて働き続けたのです。


私たちの身体は「親からいただいた」ものなのですが、何億年・何万年の流れの中でその人類が
生き続けてきた上に、現在の身体が創られてきたと考えるべきだと思います。
体育教育は人類の誕生やその進化、そしてヒトとしての発育のあり方・人として身体のあり方
などを大切にする教育であってほしい思います。


「私たちはヒトどこからきて どこへいくのか そのヒトの身体のこれからのあり方を求める」教育、
それが体育教育に必要なのではないかと思っています。


以上が先生方に伝えたかったことでした。
最後に私の持論です。
[教科体育では子どもへの身体評価の必要性はない]


















[2012年度 指導者研修終了]

2012年11月18日 | [ 講演・講習会のお知らせ ]

[出席できなかった人の分もしっかり学んでください 集いの時の さとじ代表の言葉]

今年度4回の指導者研修が終了しました。
宿泊での研修は、実技と理論の確認・「大阪・北海道の集い」の総括・
教室での体力測定の研究経過発表・
依頼があった講習会の報告や伊丹市と宝塚市にあるデイサービスの視察・
大阪平野区にあるグループホームの視察の報告・
京都の加茂にあるフリースクールの視察報告・・・などなどたくさんの会議内容でした。


[色とりどりのスポーツウエアーでの実践風景 男性の実践者も徐々にですが増えました]

この6年間で北海道の指導者は大きく成長したと思います。
5年目(発足して1年目)の実技ビデオと現在の実技ビデを見ての研修では、
笑いあり・褒めあいありの楽しい研修でした。


確実に6年前より、指導者の身体はしっかりとした動きの中に、
柔軟的に動くようにもなってきました。
70歳を超えた小樽指導者Cさんの
体型がまったく変っていないことに、みんなで驚くと共に賞賛の拍手を送りました。


いよいよ10周年に向かっての活動が始まります。
本部は来年の3月の研修時に、2020年を見据えた活動の提案をすることになりました。
この6年間で、指導者16名・実践者400名に成長した田中式健康体操を
より発展させるための提案です。


[第5運動は400人500人規模で体操するように考案されています 今回140人近くの実践でした]


本日の研修終了時には、黒松内町は雪が積もっていました。初雪です。
指導者達の無事の帰宅を願いながら、みなさんを見送りました。



今週はふたつの講習会を実施します。
20日(火)は、[後志第3ブロック教育研究会・保健体育部会]より講師の依頼がありました。

24日(土)は、田中式健康体操・指導者養成講習会です。北海道倶知安町に新指導者が誕生します。



そして、本日うれしい連絡が大阪よりありました。
11月10日に講習会を実施した「大阪市にある大谷中学校・高等学校・PTAダンス同好会」
世話人のTさんから月に一度、継続して田中式健康体操を指導してもらえないかというものでした。
積極的なお誘いに、実現できる方向で検討したいと思っています。

[大阪・大谷中学校、高等学校PTA研修に招かれる]

2012年11月15日 | [ 講演・講習会のお知らせ ]
大阪市阿倍野区にある私学・大谷中学校・高等学校のPTA「ダンス同好会」の研修に
招かれました。


[骨盤と脊柱の歪みを均整にするために 股関節の可動域を広げる体操を15種類]

私が20年前に在職していた学校でした。
体育教師として18年ほど教育現場にいたのがこの学校だったのです。


不思議な縁とはこのようなことでしょうか。
途中退職した学校のPTAからお誘いがあるなんて思いもしませんでした。
「PTAダンス部」を立ち上げるにあたって、
基礎体力づくりをどうすればよいか思案していたところ、田中式健康体操に出あったとか。


当日は女性ばかりの20人程の参加でした。
教師時代に授業をした事もあるダンス教室で実施しました。
先輩の体育のM先生も参加され、昔話につい夢中になりました。
見覚えのある卒業生や名前を覚えていた卒業生たちも数人いました。
昼食会では当時の大谷のエピソードや私の思い出まで話が広がりました。


[40~50歳前半の参加者でしたが 股関節が動かないのには驚かされました]


約1時間半の講習でした。
最初に、10分少しで行う骨盤と股関節を矯正する田中式健康体操の均整体操を実施したところ、
参加者のほとんどが驚くほど身体の中心軸がとれ、納得していただきました。


「こんなに身体が歪んでいたのか」と実感できる体操だったので、
自分の身体にショックを感じていました。


「この体操をすれば矯正できますか」の質問には、
「長年放置していた身体は、そう簡単には矯正されません。時間をかけて身体を見つめながら
 身体を動かすしかありません」とお話しました。そして、
「ダンスは全身運動だから今の状態で実践すると怪我のもとにもなります 身体をしっかり鍛えながら
 実施してください」と付け加えました。



[さすがに若い人が多かったので 調整運動のバランス力はよくできました]


講習後、参加者のみなさんは積極的に大阪指導者の実践教室の場所を聞いていました。
大阪の羽曳野で、東大阪で、堺方面で、大阪市内で教室開設してほしいとうれしい要求がありましたが
残念なことに大阪は指導者が一人しか育っていないのです。


参加者からうれしい課題をいっぱいいただきました。
「大阪にも北海道のように広げるぞ」決意を新たに、懐かしい校門を後にしました。


世話係りの卒業生のTさん・体育教師のM先生・PTA会長の中村さん・ダンス同好会のみなさん
素敵な時間をありがとうございました。





[大阪で初めての公開講習会]

2012年11月09日 | [ 講演・講習会のお知らせ ]

[このような無料公開講習会を地道に行うことでしか広がりません ぜひお呼びください]

大阪門真市にて大阪で初めての公開講習会(無料)を実施しました。
大阪門真市にある「ドラックストア アカカベ江端店」にて行いましたところ、
参加者10人 1時間30分を熱心に受講されました

30歳代から60歳代の女性ばかりでした。
運動経験者が大半で私の説明の理解が速かったように思いました。
たぶん、「運動の必要性」を感じながらいろんな運動に取り組んでいるからでしょう。


「ウオーキングをしています」「筋トレをしています」などお話を聞きましたが、
田中式健康体操の体力づくり・身体づくりの運動の課題は


1、心肺機能(有酸素運動)を高める運動であること
2、筋肉を増強(特に腰部・脊柱の筋力強化)する運動であること 
3、調整運動(バランス力)を高める運動であること 
4、柔軟性(ストレッチ)を高める運動であること
5、複式呼吸運動を組み入れた運動であること

など説明しました。
現在行っている運動に田中式健康体操を取り入れることで、
よりその効果が身体に現れることを分かっていただいたように思いました。


[写真手前の大阪指導者の身体もおおきな変化がありました]

講習会後、大阪指導者の実践の申し込み方法や実践場所の説明に全員が残られ、
そのあとの解散となりました。
来週月曜日・水曜日の教室に行くのが楽しみですと大阪指導者がうれしそうに話していました。



この講習の前に「門真アカカベ教室」を指導しました。出席者6人でした。
30歳代のTさんは運動量も増え、股関節の可動域が広がり見違えるようになっていました。
そしてAさんSさんは背筋が伸びただけでなく全体的にしっかりとした身体になっていました。


少し年齢の先輩たちは、自分のペースを守りながらいい汗を流していました。
教室を開設して4ヵ月少しですが、身体にその効果が現れていることを久しぶりに見る私には
はっきりとわかりました。


来週の月曜日には「門真市民プラザ教室」を指導して北海道に戻ることとなります。


[要支援・要介護予防に適した体操が田中式健康体操]


明日10日(土)・大阪の名門私学「大谷中学校・高等学校」、PTA「ダンス同好会」に
講師として招かれています。
「ダンスの前に身体作り」をテーマに身体の話と実技を実施します。