★東京大空襲から70年目の日に思うこと
空襲などの記録映像や再現ドラマなどを見ると、戦争というものの理不尽さを改めて強く感じます。
70年前、米軍の空襲により都市も焼き尽くされ、列車も機銃掃射され、一般市民が老若男女の区別なく殺戮されて行きました。
戦前は右翼勢力やマスコミなどから日本中に「満州は日本の生命線」などという主張が流されて多くの国民にまで浸透しました。 日本は一方的で身勝手な要求を突き付けて、それを呑まない中華民国政府の非を並べ立て、軍部は威勢の良い強硬論をぶち上げました。
戦争に反対する者には「非国民」と言って抑圧や弾圧をしました。
そして日本軍は中国本土に侵攻し、天然の要害に囲まれた重慶には市街地まで爆撃しました。
日本軍がさらにフランス領インドシナに進駐したところで、これを非難し、軍を引かねば石油の輸出禁止を行うと米英は警告。
これに対して日本軍は引くことを拒み、無謀にも真珠湾を奇襲攻撃し、太平洋戦争に突入していきました。
それから日本はこの戦争は欧米の植民地からアジアを解放する戦争だと言って「大東亜共栄圏」構想を発表し、国民を騙しました。
その結果が日本全土に空襲を受けて焦土と化し、多数の市民が犠牲になることでした。
我々は明治以来の富国強兵思想の右翼的な国粋主義者たちに過去の戦争の歴史認識で再度騙されてはならないし、戦争のための現代的な状況下での別な口実にも二度と騙されてはいけないのです。
安倍首相は自衛隊の海外派兵をやり易くするために必死ですが・・・
安倍首相は「歴史の重大な真実とその教訓」より「先人や国家の名誉の方が大切」という価値観の持ち主ですが、「過去の植民地支配と侵略」についてせめて言葉だけでも認めないと、いくら平和を口にしても、日本国が外国から警戒され、信頼を落とすことになるでしょう。
また靖国神社は慰霊だけではなく、むしろ「顕彰」、すなわち「ほめたたえる」ための神社なので、そこに戦死者でもない戦犯刑死者を合祀してあることも良くないし、そこを首相が参拝するのは日本人としても反対です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます