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京の一枚

京都 紅葉100シリーズ寺社 地蔵院(竹の寺)NO.87


今日は嵐山に近い西京区衣笠山の竹の寺を散策。


山門をくぐったところは、うっそうとした竹林が道の両側を覆っていて、昼間でも薄暗く感じるほどです。


竹の寺と呼ばれるゆえんです。


秋に紅葉する樹木は多くはないから、緑の竹林の中に、わずかな紅葉というのは、これはこれでとても癒してくれる。


寺の奥の庭園にも、秋と言うのに紅葉する樹木がほとんどありません。


庭を彩る要素は多いのに、不思議とバランスよくまとまって心落ち着かせてくれる庭園。


季節ごとに味わい深い楓(かえで)、足元に広がる苔の絨毯(じゅうたん)、そして境内を覆う圧巻の竹林~ここは、360°の緑と仏様の慈悲と竹の精気に包まれるパワースポットです。

心と身体をリセットしに、どうぞお参りください。




地蔵院は竹林の美しさで知られる臨済宗の寺院です。


幼少のころ近くに生家があった一休禅師(1394~1481)が修養の場としていた寺としても知られます。


地蔵院の地はもともとは、衣笠内大臣といわれた歌人の藤原家良(いえよし)(1192~1264)が山荘を営んでいた場所ですが、貞治6年(1367年)もしくは応安元年(1368年)に室町幕府の管領であった南北朝時代の武将・細川頼之(よりゆき)(1329~1392)が尼僧妙性(みょうしょう)から土地を買取り、寄進したことに始まります。


応仁・文明の乱(1467~1477年)によりすべての堂舎は焼失し、さらに復興後に天正の大地震(天正13年・1585年)で大きな打撃を受けますが、細川家の援助もあり江戸時代中頃には復興しました。


庭は宗鏡禅師作と伝えられますが、貞享3年(1686年)に建てられた方丈の南側にあるため、方丈と同時期に整えられたものと考えられています。


庭の中には30個ほどの石が各所に据えられています。※枯山水庭園は撮影禁止


ツバキ、モミジ、ゴヨウマツなどが植えられており、とくに築山や池などを築かない、平庭形式の枯山水庭園です。


この地蔵院は、別名「竹の寺」と呼ばれているように、境内に涼しげな竹林が広がり、落ち着いた雰囲気のある空間が作られています。


また要所要所に植えられているモミジが秋に彩りを添え、竹林の緑との対比を見せます。







■料金


拝観大人500円、小・中学生300円(団体は要予約)



■時間 9時~16時30分(最終入山16時15分)

■休み    無休





■アクセス


阪急上桂駅→徒歩12分。


JR京都駅→車20分。


京都バスで50分、バス停:苔寺・すず虫寺下車、徒歩3分経路検索


■所在地 京都府京都市西京区山田北ノ町23


■問合先 075-381-3417



■詳しくは:http://takenotera-jizoin.jp/




■E-mail : jizoin_fujita@yahoo.co.jp





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