ピンピンころりがいいと思ってもそう上手くいかないのが現実、
長生きすれば誰でも介護を受ける側になる、私の父が介護認定
を受けたのが今から14年前、父が85歳の時だった、当時実
家で母と二人暮らしだったが「誰かが侵入してきた、預金通帳
がない」明らかに言動がおかしいと母から連絡があったが、そ
の時はそれほど深刻にとらえなかった。
翌日大学病院の精神科に行き検査の結果、レビー小体型認知症
と診断された、薬をもらいその足で市役所に行き介護認定の申
請、1週間後認定調査員が実家にきて父と面談、1ヵ月後要支
援2(日常生活の一部に手助けが必要)と判定された。
それから地域包括センターから連絡がありケアマネジャーのY
さんが担当となった、ディサービスにも通ったが認知症の症状
は日を追うごとに幻覚症状が悪化、母への暴言そして昼夜構わ
ず私のところに支離滅裂な内容の電話が頻繁にくるようになっ
た。
半年後には持病も悪化し体力も衰え呼吸も出来ない状態になり
老人病院に入院、人口呼吸器を装着した状態で5ヵ月、最期は
多臓器不全で亡くなった、結局父が望んでたピンピンコロリと
はいかなかった、ただこの時の経験で私自身介護認定の一連の
流れを理解できて8年後母が父同様認知症になり介護認定をう
ける時に生かされたと思っている。