父が亡くなって母は一人暮らしになった、11年前86歳だっ
た、それから私は毎朝8時半に安否確認の電話を毎日続けた、
そして月2回、緑内障の治療のため大学病院とかかりつけ医の
内科、膝の治療で整形外科の付き添いのため新幹線での往復が
始まった、その日はスーパーでの買い物、夕食の準備と7年間
実家に通い続けた。
そして4年前の6月、朝の電話で意味不明のことを言い出した、
ディサービスの迎えがこない、昨夜〇〇さんが泊まった等翌日
実家に行ったら明らかにおかしい、父の時にお世話になったケ
アマネジャーのYさんに連絡、受け入れる施設をお願いしたが、
その時点で母の介護認定は要支援2のため、すんなりいかなか
った。
母を連れて大学病院にいき診察を受けた結果、父と同じレビ
ー小体型認知症だった、やっと短期入所施設を紹介してもら
い契約書を取り交わし当日になって、行かないとごねたけど、
何とか説得、入所して一安心したのもつかの間、1週間後に
帰宅願望がでてスタッフをてこずらせ、おまけに退去して欲
しいと私のところに連絡があっつた。
正直ケアマネジャーのYさんがいなかったら大変だった、そ
れから急いで認定調査があり、要支援2から要介護4(両足
で立っているのがむつかしく日常生活に全面的な介助が必要)
となつた、わずか2週間で一気に認知症が進み、情けない母
の姿にうろたえたことをいまだに鮮明に覚えている。