読売新聞の「人生案内」相談者は60代女性、学生時代、会社
勤めも40年間の専業主婦生活も常に友人にも健康にも恵まれ
何不自由なく生きてきた、一人娘は他県でくらしており、孫の
成長も楽しみだという、なんて恵まれた人だろうか、そんな人
がなぜ相談?と思いきやこの2年のコロナ禍で外出も控え友人
とも会えずつまらない生活と思ったら、なんて心地いいと感じ
てる、かえって今までのランチの付き合いなど煩わしかったと
気づいた。
旅行もショッピングも不要、家で庭に花を眺めるだけで幸せ、
しかしこのまま人と会わない生活でいいのだろうか?、ある意
味贅沢な相談である、この相談についての回答は、今心地よく
感じている日々は咎められるものではない、買い物や会食が減
った分、手にしたのは今日まで生きてこられたことへの感謝の
気持ちと孫を愛しく思う心です、素晴らしいことだという肯定
する回答であった。
コロナ禍が終息したら友人から誘いがあり、会えば懐かしいか
もしれない、しかし自分と向き合う時間が多い中で相談者の気
持ちは明らかに変化してしまった、もしかしたら現実のつきあ
いは終わったのかもしれない、だから会わないで終わる人間関
係があってもいいはずである、その代わり相手が残してくれた
心の宝をいつまでも大切にしたほうが賢明だと私は思う。