文芸春秋2月号で女優で歌手の小泉今日子さんとフリーアナウ
ンサー有働由美子さんの対談は興味深いものがあった、そんな
二人の会話の一部を抜粋してみた。
有働 「ご自分の死を意識します?」
小泉 「小さい頃から死を考えることが大好きだったんです、
死にたいわけではないです、ただ大事なことなんだと
捉えてる感覚がずっとあるんですね」
有働 「大事なことですか?」
小泉「ええ、例えばアンデルセン童話の人魚姫って最後は海
の 泡になって消えますよね、パチンと弾けて終わるか
ら、すごく美しい、死後の世界があると思うから怖い
ではないでしょうか、無になるのはむしろ気持ちいい
じゃないかな」
有働「無が怖いです、まだ地獄へ行って針山を歩く方がいい」
小泉「こんなだから、小さい頃から、ちょっと変わってるね
と言われて生きています」
死生観は人それぞれ違うものだ、死んだ後も人生は続く、死
後の世界もあるという説、死んだら無になる、肉体がなくな
ればなにかもおしまいという説、いずれも生きている人たち
が言ってることで死んだあとのことは誰にもわからない、た
だ私自身は小泉さんと同じで死んだら本当になにもかもなく
なってしまい無になるのではと思っている。