困窮した若年層女性の問題がクローズアップされる一方でさら
に深刻といわれるのが死別や離別によって単身になったシニア
女性の貧困である、現在生活保護を受けている世帯は約164
万世帯、そのなかで65歳以上の高齢世帯が約半分を占めてい
る、そして問題なのは単身高齢者のなかで7割を占める女性の
困窮と言われている。
経済的に追い詰められる背景としては収入が少ない、資産がな
い、家族や友人などの援助が期待できない、生活保護に抵抗が
ある、そして配偶者との死別、離別、特に夫が自営業者の場合、
国民年金のみ加入のため遺族年金が出ない、また本人も年金未
加入のため老後の年金収入をあてにできないケースがあること
が困窮の原因といえる。
やはり核家族が進み非正規雇用がこれだけ増えた現代社会に即
した年金をはじめとしる社会制度を作っていかない限りシニア
の貧困、特に一人暮らしのシニア女性の困窮問題は解消されな
いと私は思う。