Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

最近のツン読

2008-11-27 | Media
*曽村保信『地政学入門-外交戦略の政治学-』中公新書、1984
ランドスケープの戦略的な保全・再生には、政治学と地理学を融合した地政学的アプローチのアナロジカルな適用が有効ではないかと考える今日この頃。



*堀内修『オペラの名盤』平凡社新書、2008
著名オペラのストーリーと名演・名盤を新書サイズに収めた便利ブック。歌手陣の解説が充実しているのも嬉しい。

*地球音楽ライブラリー『ヘルベルト・フォン・カラヤン』TOKYO FM出版、2008
生誕100年でおおいに盛り上がっているが、それとは別の意味で、ボクはいまカラヤンに注目している。「レコード芸術」誌でも特集が組まれているけれど、概ねどこかで読んだことがあるような内容ばかりで新鮮みに欠ける。今日的なカラヤンの聴き方(演奏の好き嫌いは別にして)、というものがあるはずだ。詳しくはまた別途。



*渋谷望『魂の労働-ネオリベラリズムの権力論』青土社、2003
これはリコメンド、いや、マストだ。いささか手前ミソだが、渋谷さんは同じ千葉大の先生。いわば 同僚!(←面識ないけど)。理屈抜きにむかつくんだよね。ネオリベ的感性に支配され、そのように振る舞い、語ることが「できるヤツ」の態度なんだと、そういう大学の空気と無意識。大学(人)がそんなんでどうすんだよ。

*David Lambert, Peter Goodchild and Judith Roberts, Parks and Gardens: A researcher's guide to sources for designed landscapes, 3rd edition, Landscape Design Trust in association with English Heritage, 2006



*Christopher Dingwall and David Lambert, Historic Parks and Gardens in the Planning System: A Handbook, The Garden History Society/The Landscape Design Trust, 1997
上記二冊の洋書は研究のため取り寄せたもの。

47th week

2008-11-25 | Japan
Monday, 17 Nov. 2008
*学部の授業「公園デザイン学」の5週目。「戦前期日本の公園・緑地の系譜」について。
*学部の授業「地域環境管理論」の5週目。「日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その1)」について。
*授業終了後、すぐに東大農学部(本郷)に移動。森林風致研にて景観政策提言に関する打合せ。学食で遅い昼食をとってから松戸にもどる。

Tuesday, 18 Nov. 2008
*院生の修論打合せ。
*紀要論文の査読結果報告書の提出。
*荒川区花と緑の基本計画中間まとめ(案)の確認。

Wednesday, 19 Nov. 2008
*院生の修論打合せ。
*大学院の授業「広域緑地計画論」の7週目。アメリカのグリーンウェイ計画について(前半)。J.アハーン教授のグリーンウェイ計画理論およびミシガンの Saginaw Bay Greenways のケーススタディ。
*造園学会関東支部長の池尻さんと造園遺産インベントリーづくりについて打合せ。
*学部の授業「環境デザイン実習V」の7週目。水と緑の回廊構想に関わる先行事例のチェック。
*領域会議、非常勤講師任用に関わる諸連絡、その他の事務仕事。

Thursday, 20 Nov. 2008
*荒川区花と緑の基本計画中間まとめ(案)に対する意見提出。
*市川緑の市民フォーラムの佐野さんから、市川市北西部水と緑の回廊構想案のドラフトが届いた。
*パークマネージメントプランづくりに関する千葉市との共同研究で、タム研の牧野さんが準備して下さったワークショップ企画案に目を通す。
*若葉会(県内在勤の千葉大学園芸学部旧造園学科・旧環境緑地学科・緑地環境学科OBG会)に出席。

Friday, 21 Nov. 2008
*院生の修論打合せ。
*大学院進学希望者(外国人留学生)との面談。
*院生と東金プロジェクトの打合せ。
*研究室の論文ゼミ。

ガルテン卒業生のTさん別邸にお邪魔する

2008-11-25 | 借庭日記
11月1日(土) 晴れ
午後、笠間へ。陶芸教室に参加しているツマが、ガルテナーのIさんのご案内で、陶芸家の小林東洋さん宅にお邪魔し、作品や登り釜を見せていただいた。素晴らしいお宅で大感激のツマでした。夕食後、即寝、もつかのま、Mさんが宇都宮餃子をとどけてくださった。その後、こんどはほんとうに即寝。さすがに寒い。今秋、はじめてのホットカーペット。

11月2日(日) 晴れ
久しぶりのラヂヲ体操。ガルテン卒業生のTさんの別荘(ガルテンにほど近い)にお邪魔する。眺めのよい素晴らしいお宅。さらに、Tさんのご案内で、地元で造園業を営んでおられる愛郷園さん宅へ。お茶(ビール)と茄子漬け、揚げ餅をご馳走になり、自作の炭焼き小屋とにわ兼露天風呂を見せていただきました。帰りに、クリタケとシメジ、お餅までいただきました。ありがとうございました。


Tさん邸


庭園を兼ねた露天風呂

ガルテンに戻り、昼食はニワでカレーライス。昼食後、リンゴの収穫。2週間前と比べて、ずいぶんと甘くて美味しくなっていた。芝刈り&草刈りで汗を流した後、「はなさか」(人工温泉)に行ったら、ガルテナーのWさん、Sさん、Yさんもみえていました。ガルテンに戻り、先日いただいた餃子で夕食。美味。


「秘密基地」にて

11月3日(月) 文化の日
この日は特に作業もせず、片づけをして昼すぎにはガルテンをあとにする。


コスモスもそろそろ終わり


アサガオ(ケープタウン種)もまたそろそろ終わり

クラインガルテンの日

2008-11-25 | 借庭日記
10月4日(土)
2号の(保育所の)運動会が終わってから笠間へ。ニンニクの発芽を確認。インゲンの支柱立て(←植え時を間違える)。

10月5日(日)
クラインガルテンの日(草取り)。サツマイモの収穫。ハクサイ、キャベツについたアオムシを捕獲しガスバーナーで抹殺する。リンゴの初収穫&実家に送る。


ガルテンの日


農薬は使えないので手作業で、、


いい感じに赤くなってきたリンゴ(陽光)

Instead of mowing your front yard, eat it!

2008-11-20 | Media
前々からレヴューしようと思っていたんだけれど、米 Landscape Architecture 誌本年4月号の記事(J. William Thompson, LAND MATTERS, p.13)から。アメリカの市街化郊外で、住宅のフロントヤードを、伝統的な芝庭から、「食える庭」につくりかえる動きが起きつつあるようだ。原油高や不況が背景になっているのだろう。kitchen garden や edible landscape ではなく、Edible Estates(Fritz Haeg『Edible Estates: Attack on the Front Lawn』(New York: Metropolis Press, 2008)という言い方は面白い。

ウェブサイトをみると、「食える」だけでなく、「見て良し」のフロントヤードになっている点が、新しいといえば新しいのかもしれないが、おおげさに estate という言葉を使うんであれば、地所の一部に菜園をつくるという、従来の発想ではなく、地所あるいは宅地そのものを「食用可能」な土地化する(宅地と農地のインテグレーション)という含意があったほうが面白い、と思う。

D.Balmori (ASLA) が『Edible Estate』に寄せた序文によれば、「Our ecological knowledge demands that we give up the lawn. This icon is no longer viable.」と、手厳しい。こういう断定的な物言いには、各方面から数多の異論反論が寄せられるというのは世の常である。案の定、4月号の記事は、読者の反響を呼んだようで、編集部に届いたレターのいくつかが6月号(p.15)で紹介されている。こちらもじつに興味深いが、また後日。

名盤の条件

2008-11-16 | Media
やはり音質(録音技術)は重要だ。どんなに名演奏であっても、録音がよくなければ、「名盤」とはいえまい。例えば、世評では名盤の誉れ高い(←レコ芸が世界遺産ディスク!?に選定した)フルトヴェングラーのバイロイト第九は、個人的には、断じて名盤とは言い難い。だって音悪いでしょ。でも、演奏にはたしかに引き込まれる。そのことは認める(←好きじゃないけどな)。だから、名演奏ではあるけれども、名盤ではないんだ。ただ、録音がよくても、演奏がダメなら、それはもちろん名盤とは呼べない。その点、クナッパーツブッシュがウィーンフィルと吹き込んだヴァルキューレ第1幕(Decca, 1957)なんてのは、名盤中の名盤だ。フラグスタットとスヴァンホルムの二重唱も絶品。さいきん、SHM-CDも出たみたいだが、ぜんぜん知らなかった。知ってたら、そっちを買ったのに。


46th week

2008-11-16 | Japan
Monday, 10 Nov. 2008
*学部の授業「公園デザイン学」の4週目。「欧米における公園・緑地の系譜 その2:アメリカ、現代の潮流」について。
*学部の授業「地域環境管理論」の4週目。「欧米におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)」について。
*院生の推薦書、授業の連絡、JABEEの準備、紀要論文の査読等。

Tuesday, 11 Nov. 2008
*JABEE関連業務。
警察大学校等跡地地区第1回景観検討委員会@東京都中野区役所。委員会の目的・検討内容等、事業スケジュール、既往調査・現地状況について討議。

Wednesday, 12 Nov. 2008
*大学院の授業「広域緑地計画論」の6週目。オランダの「National Ecological Network (NEN)」について(後半)。「Nature Balance 2007 Summary」を読み込む。
*午後は学部の授業「環境デザイン実習V」。市川市北西部地域の水と緑の回廊構想に向けての上位計画(総合計画、都市マス、緑の基本計画)のチェック。
*大学院への留学志望者との面談。

Thursday, 13 Nov. 2008
*JILAより「景観政策に関する提言」(自治体&国交省への)に向けた検討会へのお誘い。
*第3回流山市総合計画審議会。後期基本計画の策定について井崎市長より諮問。その後、策定作業の流れや前期基本計画の評価・総括、後期基本計画の重点施策等について審議。午前10時から、途中昼食を挟んで、午後3時まで。

Friday, 14 Nov. 2008
*午前中、紀要論文の査読、非常勤講師任用に関わる諸連絡等。
*午後、研究グループゼミ:卒論・修論について。
*植栽研院生の萩野さん(オオバ)から、「矢切耕地基本構想策定業務報告書」(松戸市・千葉大学大学院園芸学研究科)をいただいた。松戸市の委託を受けて千葉大学園芸学部がとりまとめたもの。ボクも当初は矢切研究会の一員として勉強会に参加させてもらっていましたが、実質的な構想策定段階ではほとんどお手伝いできませんでした。具体的な構想案がまとまったようなので、このブログでも紹介しておきます。

お問い合わせ先:
松戸市都市整備本部市街地整備担当室 047(366)7376
千葉大学大学院園芸学研究科(矢切研究会)藤井英二郎 047(308)8895

Saturday, 15 Nov. 2008
*午前中、1号の授業参観。その足で、造園学会の編集委員会(渋谷)へ。奈文研の平澤さんから今月末の遺跡学会のシンポジウムの資料「平常宮跡の国営公園化と奈良のまちづくり(主催:日本遺跡学会/朝日新聞社)」をいただく。
*夕方、渋谷から千葉の都賀に移動。千葉市との共同研究プロジェクト(パークマネージメントプラン作成)の地元ヒアリング。

第15回 環境シンポジウム流山

2008-11-13 | Fieldwork
流山市の総合計画審議会にて、東葛自然と文化研究所所長の新保國弘さんと久しぶりにお会いし、下記イベントのお知らせをいただきましたのでご紹介します。おおたかの森再生に向けた取り組みの第一歩。ぜひご参加を!

第15回 環境シンポジウム流山~緑と風の流山いま再び

日時:11月24日(月) 13:30~16:40
場所:流山市生涯学習センター 多目的ホール(収容300名)
入場料:無料

第1部 緑と風の流山いま再び~流山の原風景に思い馳せて
    パネラー:水代啓司(Orchard Garden CEO)
         染谷喜美子(流山市農家生活研究会)
         木全敏夫((株)野田自然共生ファーム)
    コーディネーター:新保國弘(東葛自然と文化研究所)

第2部 どんぐりから始めよう!もっと豊かな森のまち~おおたかの森再生作戦
    パネラー:井崎義治(流山市長)
         森島済(日本大学)
         正木覚(エービーデザイン(株))
         新保國弘(東葛自然と文化研究所)
    コーディネーター:恵小百合(江戸川大学)

緑のカーテン写真コンテスト表彰式
流山市の環境団体の活動紹介パネルを多数展示

主催:環境シンポジウム流山実行委員会
共催:流山市(04-7150-6083)

45th week

2008-11-10 | Japan
Tuesday, 4 Nov. 2008
*午前中は事務書類やメール対応など庶務。
*午後、JABEEの委員会のため四ッ谷へ。

Wednesday, 5 Nov. 2008
*大学院の授業「広域緑地計画論」の5週目。オランダの「国土エコロジカルネットワーク National Ecological Network (NEN)」計画について。
*学部の授業「環境デザイン実習V」の5週目。「水と緑のネットワーク計画の理論と実際」および昨年度の成果品の説明など。

Thursday, 6 Nov. 2008
*午前中、学部生の卒論打合せ。
*午後、コース会議、領域会議。実習の枠組み等について。

Friday, 7 Nov. 2008
*教務関連業務のため、朝一で西千葉本部へ。
*午後は松戸にもどり、院生の推薦書、明日からの都市計画学会の準備など。
*荒川区花と緑の基本計画(中間まとめ(案))、第1回中野区警察大学校移転跡地景観見当委員会の案内が届く。

Saturday, 8 Nov. 2008
日本都市計画学会全国大会に出席するため、小雪舞う北海道大学へ。今回、東アジア・ランドスケープ研究会として初めてワークショップを企画、「日中韓におけるランドスケープ保全・再生のための制度とその運用」と題して発表させていただいた。鳴海先生、石川先生、角野先生、澤木先生、入江先生らから貴重なご意見を賜った。ほんとうにありがとうございました。発表会終了後、研究会のメンバーですすきのにくり出す。刺身にキンキ、ホッケと海鮮づくし。最後は札幌ラーメンで〆。


都市計画学会ワークショップ

Sunday, 8 Nov. 2008
この日は午前中、モエレ沼公園に行く予定であったが、あいにくの荒天のため、都市計画学会の学術発表会に顔を出す。スープカレーの昼食をとって午後の飛行機で帰京。

レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」

2008-11-06 | Media
いうまでもなく、イタリア語とオペラの相性は頗るよい。が、それだけに、粘着質な歌唱と旋律が少々耳につくところがあり、個人的には敬遠しがちだった。でも、イタリアンオペラも悪くない。この歌劇を聴いて思い出したのは、だいぶ前のハリウッド映画「アンタッチャブル」のなかで、本作が効果的に使われていたこと。デ・ニーロ扮するアル・カポネがカニオ(道化師)の嘆きにもらい泣きするシーン。あの場面でこのアリアの挿入、じつに巧いじゃないか、とわかったのは、最近ーこのお芝居を知ってからーのこと。ボチェッリのテナーは、なんだかそれだけでも泣かせるけどな。


44th week

2008-11-04 | Japan
Monday, 27 Oct. 2008
*学部の授業「公園デザイン学」の3週目。「欧米における公園・緑地の系譜 その1:ヨーロッパ」について。
*学部の授業「地域環境管理論」の3週目。「欧米におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その1)」について。
*日本遺跡学会大会の講演原稿。

Tuesday, 28 Oct. 2008
*午前中、日本遺跡学会大会の講演原稿。
*午後、JR中野駅前警大跡地再開発にともなう景観検討委員会の事前打ち合わせ及び現地視察のため中野区役所へ。副区長さんから中野区のまちづくりについてご説明いただいた後、公園街路課でひととおり打合せしてから、現地をご案内いただきました。


警察大学校移転跡地(東京都中野区)

Wednesday, 29 Oct. 2008
*大学院(マスター)の授業「広域緑地計画論」の4週目。「ロンドン東部地域のグリーングリッド」について(後半)。
*午後、学部の授業「環境デザイン実習V」の4週目。フィールドトリップの3回目(これで最後)で国分川・国分地区を踏査。


じゅんさい池緑地(千葉県市川市)

Thursday, 30 Oct. 2008
*午前中、日本遺跡学会大会の講演原稿を締切を一週間以上過ぎて提出。事務局の皆様にはたいへんご迷惑をおかけいたしました。間髪を入れずプレゼン(PPT)の準備。
*午後、臨時教授会。園芸学部移転問題について。柏のフィールドセンターは、駅前に農場があることをもってすでにオンリーワン(ナンバーワンならぬ)である。

Friday, 31 Oct. 2008
*午前中、読売新聞の取材を受ける。千葉大学園芸学部の庭園群が(社)日本造園学会関東支部による「関東の造園遺産」に認定されたことについて。
*造園学会研究発表論文の査読報告書を、締切を(ちょっとだけ)過ぎて提出。関係者の皆様には(ちょっとだけ)ご迷惑をおかけいたしました。