眠る

眠りに落ちて

やっと仮面を外した

微かにいびきをかいて

美しい寝顔なんてないよ

でも

寝ている時だけ

胎児に戻れる

安心しきって

母親に抱かれているように

毛布にくるまって眠る

縛られた世界

心に秘めた悲しみ

何かを飲み込んだような微笑み

足に合わない靴を履いて

体を締め付ける服を着て

アヒルのようによちよち歩く

Dawn

夜があける

目が痛くなるほどの

極彩色の世界

でも

それは一瞬の出来事

狭間

赤く染まった君の頬

光と闇の狭間で

僕らは立ち尽くす

どうすることもできないまま

憂鬱なこの時間をやり過ごす

夕暮れ

子どもじみた叫び声

夕暮れの中に消えていく

さよなら

さよなら

明日は大人になれますように