新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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NIE全国大会

2009-07-31 08:13:52 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

昨日はNIE全国大会で長野市へ。
(NIE=新聞を教育現場で活用する活動 http://www.nie.jp/ )

我が近畿医療福祉大学は大学としては日本初のNIE実践校指定を受けていて(http://www.yomiuri.co.jp/nie/forum/15/02.htm の下の方参照)、管理人も精神保健学の講義では新聞活用ノウハウをいろいろ試行錯誤しながら社会性豊かな福祉職養成に取り組んでいます(とちょっとだけPR)。

毎年恒例の全国大会は、目玉に作家の講演があるのですが、昨日は鎌田實先生。

演台もなく舞台の真中に(歌手みたいに)すっくと立ち、メモなしパワポなし(いくつかの思い出写真のみ)で淀みなく語り続け万雷の拍手を獲得するのはさすがです。管理人は60分の講演に50枚のパワポ用意してゆくパターンにて、とても鎌田先生みたいにゆかないなあと。

講演内容の中で新型インフルにはほんのちょっとだけ、日本の対策がWHO標準と違うと一言だけ言われ、詳しくはブログ見てくれですぐ次の話題に移られました。
ブログURLは http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/ 、探してみましょう。

管理人は今日午後、大阪中之島で講演にてhttp://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/297a81fa9d8381cdfbd39dce46319b14、全国大会2日目はキャンセル、朝一番で大阪へ。現在、特急「しなの」号車中、先頭”かぶりつき”席で木曽路のクネクネ曲がる線路とパソコン画面往復しながら打っています。
 今朝の朝日はワクチン不足についての記事。日本のワクチンメーカーは中小研究所レベルで十分な生産能力がない。育ててこなかったと進藤医務官コメントが載っています。
まったくその通りで、昔々の副作用禍の大騒ぎで国民の間に明らかに必要以上な不安が蔓延してしまい、接種人数激減して需要が減ったという事情が大きい。ならば、今後、今回のように新型インフルエンザ足りないといって後悔しないよう、日本のワクチンメーカーがグラクソやアバンティスみたく安心して大きくなってゆけるような、世論形成含めた環境整備が必要だと思うのです。
 朝日新聞には、木鐸意識が少々でも残っているのなら、今朝の記事で終わりにしないで、ワクチン製造、接種、被接種者、あらゆる側面でかかわる人々が安心できる雰囲気づくり、たとえば、(過去の反省に立って)副作用の記事はベタ以上に扱わないとか幹部レベルでしっかり協議していただきたいところです。

これまでのワクチンを取り巻く日本の環境は(アバンティスが享受するTGVの線路みたいな環境とはほど遠く)木曽の山中の線路みたいにクニャクニャでした。これを一刻も早く、新幹線並みに改良しなければと、目の前の景色眺めながら思った次第。

 

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