旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ラベンダー紀行 「ゆうかり」(前編)

2004-08-10 11:47:03 | ラベンダー紀行
新日本海フェリー「ゆうかり」S寝台(本当はドライバー室)

新潟港を11時30分に出港した「ゆうかり」は信濃川河口にある港から日本海へと出て行く。陸上では大雨の為に鉄道の不通区間もあったくらいなので、海上は荒れている。強風のため、外部甲板に出られない。まあ、出たところで雨に濡れるだけだが。

朝食は大宮で買った、卵の殻の入ったベーコンエッグサンドだった。昼時なのでレストランに出掛けてる。自分の寝台のある上の階へ階段を上がる。大浴場・サウナ(女)、ショップ(売店)、カフェ(軽食堂)、プロムナード(大海原が展望できる)。多くの乗客が寛いでいる。プロムナードに置かれた椅子はすべて先客で埋まっている。今日は乗船率がよいのだろう。

レストランに着いたが営業時間までは少し時間がある。列を作って営業開始を待つ。やはり海は荒れており、立っているのに多少のバランス感覚を要する。準備が出来たのか、時間前にレストランが開いた。お盆を持って欲しい料理を載せてゆき、最後に勘定を済ませて、席まで持ってゆかねばならない。これをレストランというのはどうかと思うが、カフェテリア方式ですと断っているから仕方が無い。十勝豚丼(800円)を頼む。ビール・中瓶(480円)もお盆に載せる。海の見えるテーブルに陣取り、ビールをグラスに注ぐ。今日は新幹線の中でビールを我慢していたので、この1杯は旨い。豚丼は思っていたのとは違う味付けだが、まあ旨かった。肉が少ないと感じたのはビールのアテにしていたからだろう。小鉢でも一品もらえばよかった。

新幹線の食堂車は廃止されたが、乗り物の食堂で食事をするというのは楽しい。機内食はタダ飯、タダ酒という事に関しては素晴らしいが、(エコノミークラスだから)窮屈でよくない。景色を見ては、瓶ビールからグラス(もちろんガラス)に注ぐなぞ嬉しいではないか。フェリーでは列車ほどのスピード感は無いが、ゆったりとしていてよい。

満足して寝台に戻る。食べてすぐ寝るのはどうかと思うが、昼寝する。ところが近くの寝台から物凄いイビキが聞こえる。どうも隣の寝台かららしい。どこか体が悪いのではないかと思う。しかし疲れているので、即席の耳栓をすると、あまり気にならなくなり眠ってしまった。 (つづく)
新日本海フェリー http://www.snf.co.jp/