旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ラベンダー紀行 札幌→北広島

2004-08-21 13:21:17 | ラベンダー紀行
千歳線 北広島駅 (北海道北広島市)

赤レンガを後にして、鉄道の旅を再開する。これから千歳へ向かう。千歳市内には北海道の玄関、新千歳空港がある。なぜ千歳空港ではなく、新千歳空港なのか。かつては千歳空港を自衛隊と共用していたが、近くに民間専用で開港したのが新千歳空港で、千歳空港とは別の空港である。新千歳空港の開港に合せてJR新千歳空港駅が開業したが、これで真冬の厳寒期でも外気に触れることなく列車に乗車でき、札幌、小樽、旭川などの各地へ行くことが出来る。札幌-新千歳空港間はJR北海道の数少ないドル箱路線で列車本数も多く、快速列車も15分間隔で運転されているが、今日はゆっくり各駅停車で千歳を目指す。

乗車した列車は731系。デッキはなく、ロングシートの電車だ。デッキがなくて冬季の保温は大丈夫かと思うが、エアカーテンがあるのだという。ロングシートとは旅情に欠けるが、札幌近郊の人口増でラッシュに対応する為の登場だから、めでたいと言うべきか。8時46分発。札幌からは函館本線と千歳線の複々線である。それぞれ上下線があって4線あるわけだ。ビール園にも近い苗穂、函館本線との分岐駅の白石と停車して行く。つぎの平和は線路だけは函館本線と並んでいるが、駅は千歳線にしかない。この後、左右に大きく線路が分かれて新札幌、次の上野幌までが札幌市内までの駅である。上野幌を出発すると森の中を走り始める。先程まで札幌の街を走っていたとは思えないほどである。国道沿いは宅地化しているのだが。大阪や上野からの寝台特急とすれ違う。

北広島に到着する。芸州広島から遠く離れた北の地に広島の文字。降りてみなければなるまい。この駅の所在地は北広島市。市制施行までは札幌郡広島町といい、明治17年(1884)に広島県人25戸103人が集団移住したことが地名の由来だという。札幌のベッドタウンとして急速に発展しており、集団移住から120年が過ぎているが、何か広島らしいところがあるのだろうか。駅舎は新しく、駅前も新興住宅地のようだ。結局、広島らしさは見つけられずに北広島駅訪問を終えた。 (つづく)
北海道旅客鉄道(JR北海道) http://www.jrhokkaido.co.jp/