旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

めぐり来る菖蒲の季節

2008-05-04 12:42:08 | 時局雑感

 

 昨夜風呂に入ると菖蒲の束が浮いていた。
 「ああ・・・、端午の季節がやってきたのだ」と、あらためて湯舟に四肢を伸ばした。菖蒲は「邪気をはらう」とされており、男児の節句に菖蒲湯を沸かして子供の健康と成長を祈るのが日本の習慣だ。
 だから、
この菖蒲湯は明日、つまり5月5日とすべきであろうが、昨日のブログで書いたように、明日は早朝から台湾に出かける。そのためにワイフは二日早めてこの古来の行事を済ませたのであろう。いまや子供もいない家族であるが、このような行事を忘れることなく行ってくれるワイフの配慮がうれしい。私などはまったく忘れているのであるが、夏の土用に鰻の蒲焼が出たり、冬至の湯舟に柚子が浮いていたりする度に、ワイフの細かい心遣いに感謝する。

 「何かこのようなことを書いたなあ・・・?」と思い出して、昨年のブログをめくると、昨年もそのことを書いてあった。(07年5月6日「菖蒲湯に浸かって」ご参照)
 一年はあっという間にめぐってきたのだ。この間、なんとか健康を保ってきたのは、昨年の菖蒲湯のお陰かもしれない。二日早めてくれた今年の菖蒲湯で邪気をはらい、元気を取り戻して、明日から二泊三日の台湾旅行に出かけよう。新たな見聞が、また新たな活力を養ってくれるだろうから。
                             


投票ボタン

blogram投票ボタン