旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

トルコ紀行⑦ ・・・ アンタルヤ

2009-10-12 10:21:06 | 

 ガイドの紹介からトルコ全般の話に入っていったが、旅程に戻る。
 パムッカレの石灰棚を経て向かったのはアンタルヤ。途中、標高千数百メートルの高原に浮かぶ美しい湖のほとりで昼食をとる。名前を聞き忘れたが塩湖だそうで、そういえば湖岸が白い。それよりも水深185メートルというコバルトブルーの湖面が、見とれるように美しかった。トロス山脈を越えると眼下に地中海とアンタルヤの街が広がる。

      

 アンタルヤは人口100万、地中海に面するトルコ最大の観光地、紀元前7世紀にはイオニア人などが移住を始めたとガイドブックにある。また、港が美しく、旧市街は石壁の風情ある町並みだ、とある。海にはヨットの浮かぶリゾート地で、アンタリアには「9千種類の花があり、うち3千はトルコにしかない花」とガイドは語る。
 しかしわれわれはそれらをよそに、「ペルゲ遺跡」と「アスペンドスの大劇場」を見学。ペルゲはアレキサンダーに協力して栄え、パウロの第一回伝道で初期にキリスト教を受け入れた町(『わがまま歩き』)といわれ、アスペンドスの大劇場は、115あるといわれる劇場遺跡の中でも保存状況が最も良いといわれているので、どうしても見せたかったのであろう。

 このJTBツアーの一つの目玉はアンタルヤのホテルで、L級ホテル「シェラトンボイジャー」の地中海ビューの部屋というのが売り物。
 ところが、着いたときに最早夕暮れ、加えて本ツアー唯一のトラブルといえるホテル側の「部屋の取り違え」が判明。つまり地中海ビューの部屋でなかったのだ。添乗員大三輪さんの「怒りまくった大奮闘」で全て地中海ビューを獲得したが、ロビーで待たされること1時間半、部屋に入ったのは8時を過ぎ、外を見ても真っ暗だ。海だから真っ暗であったことがわかったのは翌朝、確かに前に地中海が広がり、左手(東)から日が昇った。しかしあわてて荷物を出し食事を取って8時出発とあっては、十二分に地中海ビューを味わうことも出来なかった。
 まあ,
これもまた旅である。それにしても大三輪さんの大奮闘は表彰ものであった。
                            
        


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