23日で85歳になった。何人かの人からオメデトウと言われたが、その実感はあまりない。むしろ、知力、体力の衰えを感じ、先行きの不安の方が大きい。
70歳を越えるころから、5歳ごとの衰えの進展を感じるようになった。物忘れ、思考力をはじめとする知力全般の衰えと、脚力、反応力をはじめとする体力の衰えが、確実に5歳刻みで進行するように覚える。年2回の健康診断では、特に悪いところはなく、各指標も一応正常値だ(目を除いて)。しかし、5年刻みの全般的衰えを確実に感じる。
問題は目だ。左眼は加齢黄斑変性でほとんど見えず、右眼も黄斑浮腫(網膜のむくみ)で視力は0.5~0.3だ。まあこれでも、毎日CPを開きメールをチェックし必要な返事を書き、天眼鏡を使いながらではあるが新聞を読み、書物の何ぺージかもめくっている。ただ、85歳を迎える最近、一段と見えにくくなってきたので、0.3を割っているのではないかと心配している。仕方のないことだろう。
家の仕事としては、三度の食事後の食器洗い、掃除機かけ、風呂掃除、時折庭の草取りや清掃などをやっているがそれもだんだんきつくなってきた。料理は一切できない。買い物も荷物運びに同行することはあるがほとんどできない。ただ、一日2合弱の酒の購入は自分でやっている。これは最も喜ばれない買い物だし、人に任せて変な酒を買われては困るので自分でやっている。
5歳ごとの知力・体力減を自覚しながら、いよいよ役立たずになってくだろう先行きを思い、めでたさより不安の大きい誕生日である。