秋田県横手市に名酒「天の戸」を醸す浅舞酒造という蔵がある。『美稲(うましね)』という銘柄が好きで、秋田に行くと必ずと言っていいほど飲む酒だ。
昨年暮に浅舞酒造さんから、2011年度のカレンダーを頂き書斎にかかげているが、その送付状(杜氏の森谷康市さんからの手紙)にうれしいニュースが沢山書かれてあった。その第一は、
蔵から5キロの酒米宣言
というものだ。そのまま引用させてもらうと、「蔵の大屋根に上ると東に奥羽山脈、西に出羽山地の稜線が見えます。この山ふところに抱かれた横手盆地の真ん中で、蔵から半径五キロ以内で栽培された米だけを使って今年も仕込んでおります」とある。
素晴らしいことだと思う。地元に生きる自信と気概に満ちており、なによりも「酒はそれぞれの地のもの」という私の持論にピッタリだ。うれしいニュースだ。
第二は、
米、そして水。天の戸は純米酒蔵へ
である。これも引用させてもらうと、「『美稲』誕生から16年。また、地元の酒米で全国新酒鑑評会の金賞受賞も今年で10回。これを機に、この冬の仕込みより“全量純米酒”に一歩踏み出すこととしました」と書かれてある。
これまたうれしいニュースである。全量純米酒蔵は未だ全国で20蔵強に過ぎない。純米酒普及推進委員の一人として、ここにまた強力な味方が増えたと喜んでいる。
天の戸カレンダー
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