旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

政権交代(流行語大賞)のゆくえ

2009-12-05 14:24:13 | 政治経済

 今年の日本にとって最大の出来事は、いうまでもなく政権交代であろう。その通り今年の流行語大賞も「政権交代」が選ばれた。
 
私もこの政権交代に多大な期待を寄せている一人である。なんと言っても、半世紀続いた自民党中心政治がさすがに腐れ落ちて、旧来政権に国民がノーを突きつけて産み落とした政権だ。国民の期待が大きいだけでなく、新政権に携わる人たちも一所懸命に頑張っているように思える。

 ところが早くも、さまざまな問題が新聞やテレビをにぎわし、政権のゆくえをとやかく言う議論まで飛び交っている。いわく、「普天間移転をめぐる日米関係」、「鳩山首相の政治資金偽装問題」、「経済不況、デフレ対策と予算・財源問題」、「事業仕分け対象や仕分け方」、「各大臣の発言と閣内不一致問題」・・・・・・、はてはそのはざ間にあって「強行採決」などやるものだから、国民の間には「大丈夫かなあ・・・?」という不安がたまってくる。
 
だいたいマスコミというものは、それらをほじくることが飯のタネであるので、鬼の首をとったように報じまくる。政治討論番組の司会者や評論家の類が、これ見よがしに論じまくる。
 
しかし、いま国民が一番念じていることは「新しい政権になんとか従来政治の悪を直してもらい、少しでも国民にとって良い政治をしてもらう」と言うことではないのか? とすれば、新政権の悪いところをつつくだけではなく、良いところをどんどん進めるべく応援することではないのか?

 普天間問題など、半世紀ぶりに政権が変わったのだ。いくら外交の継続性を重視するとしても、交渉に少々の時間がかかるのは当たり前ではないか? アメリカだってその程度の覚悟はすべきで、半年や一年かけるのはむしろ双方にとっていいのではないか?
 
閣僚の意見の不一致など、新政権が出来て未だ3ヶ月だ。いろいろな意見の出るのはむしろ一生懸命やっている証拠で、目くじらを立てるほどのことではない。事業仕分けやダム問題など初めて国民の目に事実を公開した功績は大きく、それに比べれば進め方のまずさなど取るに足りない。悪い点は是正していけばいいのだ。

 断っておくが、私は民主党を全面支持するものではない。特に「鳩山政治資金問題」は重く、首相を続けるのは無理だと思っている。また強行採決などもってのほかだ。
 
ただ、今は仕事をしてもらいたいのだ。それが国民の願いであるからだ。
                            


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