マリ・クリスティーヌさんから、「読売テレビの『遠くへ行きたい』(日曜朝7時30分~)で、渥美半島の田原市などを歩く番組に出るので、時間があったら見てください」というメールを受けていた。
日曜日は朝寝坊をする習慣になっているが、眠い目を覚まして見たところ、とてもいい番組だった。前から「遠くへ行きたい」という素敵な題名の番組に心を惹かれていたが、同時刻にある他局の政治討論などを優先して、ほとんど見ていなかった。
田原市から豊橋市を終点とする「渥美半島の旅」は、三河の国の一端に昔から伝わる「凧揚げ」や「半纏つくり」「乳母車つくり」などから、最新の「野菜つくり」(野菜の名前は忘れたが)など、それに携わる人々の言葉をつづりながらの旅で、とてもよかった。
何よりも、マリさんの人柄がにじみ出るような旅であった。物つくりに励む地元の人たちに対するマリさんの素朴な質問が、とても新鮮に聞こえた。既に忘れ去られようとしている事柄の意味を、正面から問い直しているようで、それぞれの地に生きる人たちの姿が心に残った。
そして、身近なところに素敵な町がたくさんあると改めて思った。
実は私は、月に1、2度名古屋に行っている。新幹線で往復してその途中に降りることはない。考えてみれば実に味気ない往復だ。昨年9月、社員のフラメンコ発表会を見るため初めて豊橋に降りたが、そのまま他の線に乗り換えて豊橋市の駅前も見ていない。
今朝の番組を見ながらワイフに、「田原市っていいところねえ。貴方は毎月名古屋に行ってるんだから、今度行ってみようね」と言われた。言われてみれば、そこはその気になればいつでも行ける街だ。
城下町で路面電車が走っている豊橋市・・・大分前になるが転勤赴任した広島市を思い出す。そんな街が身近なところにたくさんあるんだ。
マリさん、「いい旅」をありがとう。
道 があります。2月5日に歩いてきた(偶然2回目)もので、投稿。街は城下町だったこともあり落ち着いた雰囲気。渡辺崋山が江戸幕府の鎖国に批判的見解を書物にして出し、出身地の田原に蟄居させられ、
藩に迷惑がかかるのを恐れ自刃したところだとのこと。そういうことも踏まえ、日本の伝統とか地方のあり方を考えながらウォーキングしているところ。