猛暑と豪雨が繰り返されている。しかも、これまで経験したことのない想定外の規模で。猛暑は「命にかかわる危険な温度」として39度から40度以上に及び、事実、熱中症で数多くの命が失われている。豪雨も、従来の想定を超えて山崩れや河川の氾濫を起こし、想像を超える生命を奪っている。
2011年の北日本大震災が「想定外」の津波を吹き起こしたが、以降、自然災害の規模で想定外が続く。一見すべて自然災害に見えて「自然の力には逆らえない」とあきらめの境地に立つが、よく見ると地球温暖化等人災的要因が見えてくる。北日本大震災で日本国民は、福島県の一部を「永久に住めない地」として失ったが、その原因たる原子力発電所は人災の極致と言える。
今後40度以上の気温が一般化してくるのではないか? それは「命にかかわる危険な温度」の中に常に身を置くことを意味する。想定外の雨量と土砂崩れは、日本中から多くの生活の場を奪うのではないか? そして新たに求めた生活の場が、いつまた想定外の災害に奪われるかは誰にもわからない。
人間は欲望の赴くままに自然破壊を続けてきた。そして今なお、それを阻止しようとする動きは鈍い(大国アメリカの温暖化規制協定離脱など)。人類はひたすら滅亡の道を歩き続けるのだろうか?
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