昨日正午ごろ、友人M君から「バレンティンがんばれ。日本野球に負けるな」と題したメールが届いた。過去、王の本塁打記録に迫った外国選手(バース、ローズ、カブレラなど)を、敬遠策で本塁打を阻止した日本野球を批判し、「オリンピックをやる国がこんなスポーツ精神でいいのか」と結んでいた。
私は、「同感です。日本人の最も未熟な面の表れでしょう。日本人は『つつましく、勤勉で、清潔で、おもてなしの心を持ついい民族』ですが、この『変なナショナリズム』が困りましたね。島国、長い鎖国…などの所為でしょうか」と返信しておいた。
ところが、その数時間後、バレンティンは見事にその壁を打ち破って、半世紀ぶりに日本の本塁打記録を塗り替えた。真向勝負したヤクルトの榎田投手も天晴れ、それを重圧をはねのけて叩き返したバレンティンはもちろん天晴れ!
ほとんどの日本人も、この快挙を喜んだのではないか? 王さんは日本の誇る打者であるが、今更その記録の破られたことを悲しむ人は居まい。
野茂、イチロー、松井、黒田…、その活躍を心から称賛してくれるアメリカの人々…。日本人もようやくそのグローバリズムに近づきつつあるのではないか?
M君に返信した「変なナショナリズム」という言葉は訂正しなければなるまい。
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