山小屋を出て、九州横断道“やまなみハイウェイ”の長者原(ちょうじゃばる)ビジネスセンターでトイレ休憩。久しぶりに久住連山をじっくり眺める。私は子供の頃から久住山には数多く登ったが、多くは南側からであった。大分から豊肥線で竹田に出て、バスで種畜場へ、そこで牛乳をたっぷり飲んで山行に入る。沢水(そうみ)から山に分け入り峠を越えると“坊がつる”、その一角の法華院温泉で一泊して、翌日から久住や大船に登るのが常であった。
復路は北側の飯田高原に下りて久大線の中村から帰ることもあったが、九重連峰の北側になじんだのは淳の山小屋が出来てからだ。
「再びこの地を訪れることがあろうか?」という思いも込めて、眼前に聳える三俣や久住の連山を眺めた。駐車場の一角に設置されていた「芹洋子の坊がつる賛歌」の歌碑の前で、懐かしい歌を斉唱して湯布院に向かう。これまた懐かしい『亀の井別荘』で地ビールを飲み昼食、紅葉で美しい金鱗湖をゆっくり回って、次の目的地杵築に向かう。
因みに『亀の井別荘』は、湯布院町おこし三人組(溝口薫平、志手康二、中谷健太郎各氏)の一人、中谷健太郎氏の営む旅館である。町おこしのいきさつは、溝口薫平氏の「語り書『虫庭の宿』」に詳しい。是非とも一読を薦める。
すすき野の先に久住連山をのぞむ(健次撮影)
(健次撮影)
『亀の井別荘』での昼食(浩子さん撮影)
(浩子さん提供)
金鱗湖から流れ出る疎水の紅葉(健次撮影)
私には初めての久住連山でしたが…素晴らしい景観にお酒も美味しいこと!湯布院もコロナ感染収束しつつあるので、たくさんの人出で、にぎわっていましたね。みんなが魅了されるのも分かります。
湯布院町起こしの『虫庭の宿』なども、知ってさらに関心が高まりましたよ。ありがとうございます。
すべて旅の醍醐味ですね。