人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

東海道中膝車 ーー44 石薬師ーー

2016-01-25 21:02:46 | 旅行

東海道歩き一泊二日の旅の二日目。昨日は亀山駅の近くのホテルに泊まり、フロントで紹介された居酒屋で食事をしました。初めての土地で暖簾をくぐるのは勇気がいりますが、これも旅の楽しみの一つ。店の方も親切で美味しい料理を堪能しました。特にジビエ料理のイノシシのスペアリブは最高。30キロ歩いた疲れも吹っ飛びました。

今日の行程は桑名まで。京都を起点とした東海道歩きは桑野の七里の渡しでひとまず完結。次は宮から始める予定にしています。亀山から庄野へは鈴鹿川に沿って歩いてきましたが、庄野から石薬師宿までは近く4キロほど、丘陵地帯を歩きます。途中、真言宗の古刹石薬師に参拝して道中の安全を祈願。石薬師から木田町大谷までは、家々の軒先にかけられた歌人で国文学者である佐々木信綱の歌を詠みながら歩くことになりますが、気持ちのよい道でした。

   「ありがたし今日の一日もわが命 めぐみたまへり 天と地と人と あめ・つち」

采女一里塚を過ぎると杖衝坂という急坂を一気に下ります。この坂は日本武尊が剣を杖代わりにして越えたとの言い伝えがある坂で、芭蕉も「歩行(かち)ならば 杖つき坂を 落馬かな」(笈の小文)と発句しており、「馬かりて杖つき坂上るほど、荷鞍うちかへりて、馬より落ちぬ」との説明が添えられています。確かに芭蕉も馬から落ちるほどの急坂でした。次は四日市頑張ります。

 

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東海道中膝車 ーー45 庄野ーー

2016-01-25 17:23:21 | 旅行

亀山から今日の終着地である庄野までは9キロ弱。暗くなる前に着きたいという気持ちが先でただひたすら歩きました。JR関西線加佐戸駅に着いたのは17時30分。土山宿からの31.5キロを8時間、平均時速4キロで歩いたことになります。途中の休憩もほとんどとらず、ほぼ歩きっぱなし。まだまだいけるとちょっと自信がつきました。

広重の庄野宿の絵はいいですね。夕立のなか先を急ぐ旅人の姿がよく描かれています。一方私の写真は庄野西の角で撮ったもの。宿場の雰囲気も表現できず、平凡な写真になりました。

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東海道中膝車 ーー46 亀山ーー

2016-01-25 11:06:06 | 旅行

亀山宿は関宿から6キロ。市中賑いなしと言われ、城下町で遠慮もあったのかこの宿場に泊まる大名は少なかったようです。時代が変わり今はどうかと言いますと、シャープの液晶テレビ(世界の亀山モデル)を生産していた亀山工場が有名ですが、ご存じの通り台頭する韓国、台湾勢に太刀打ちできず、6年くらいで液晶テレビの生産をやめたようです。品質は抜群でも価格面で世界標準になれなかった失敗例の一つです。亀山関テクノヒルズの中にあり、関から亀山に行く途中、左側の丘の上にあります。地図で見ても、そんなに広くなくここで世界企業と戦うのはちょっと無理かなと素人ながら思いました。

写真は亀山城址を撮ったものです。広重は亀山城京口門を描いていますが、もう少し城の西側になります。この場所で15時ころ。今日の泊まりはここ亀山ですが、もうひと頑張り、庄野宿に急ぎました。

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