写真は金沢八景の野島公園にある伊藤博文邸。京急金沢八景駅から歩いてもよし、金沢シーサイドラインの野島公園駅から歩いてもよし、初めて訪ねましたが、なかなか風光明媚な散歩やランニングには最高の場所かと思います。この場所に伊藤博文の別荘があるとは聞いていたのですが、なんとなく半信半疑でした。明治憲法の起草をこの近くの料亭でしたことは知っていましたが、何故に伊藤博文は金沢八景に拘ったのか、よく分らず今まできました。
今回、地元の方に野島公園を案内され、伊藤博文邸から海を眺めますと、その答えが一目瞭然、眼から鱗でよく分りました。これはどこかで見た景色。それは以前に行った山口県の萩で見た海岸の様子とよく似ていました。伊藤博文は萩の松下村塾で学び、初代の内閣総理大臣になった英傑。因みに同郷の安倍総理大臣は第98代。私が訪ねたとき萩の海はおだやかでゆったりと眼前に広がっていました。勝手な解釈ですが、伊藤博文が故郷を懐かしみ、この地に別邸を建てた気持ちがようやく理解できました。