怖いもの見たさでCATSを観にいきました。劇場公開後の評判はあまりよろしくなく、興行成績もイマイチで、本当に評判通りならどうしようなどと、思いは複雑です。
ミュージカルのCATSの初演は1980年。私はその評判を聞き、1985年頃にロンドンで観ました。チケットが取れず、ダフ屋から高いチケットを買い、席に着いたら目の前に舞台がなく騙されたかと焦りました。しかし開演すれば舞台が突然動き出し、一転してロンドンの場末の世界が広がった演出に驚き、素晴らしく美しいミュージカルに惹き込まれたことを覚えています。
そのCATSが映画化されるということはかなりの冒険です。猫のコスチュームはどうするのか、狭い舞台をどうスクリーンにひろげるのか、CGの技術が発達するなかで現実と虚構のバランスをどう取るのか等々・・・です。私の観た感想ですが、周りの評価はともかく、大きなスクリーンで繰り広げられる音楽、ダンス、それぞれの猫?の表情、舞台では見られないロンドンの街の様子など。特にテムズ川に架かる鉄橋の線路上で繰り広げられるタップダンスは印象的でした。大いに堪能でき、また食わず嫌いにならなくて良かったと思いました。
評判が悪いのは、擬人化した猫?に賛否があるようです。人間?猫?の尊厳が傷つけられたとか、グロテスクだとかです。日本人の私はこの擬人化した動物の姿をあまり気にしないのですが、抵抗のある人もいるかもしれませんね。完全CGのライオンキングならOKですが、CATSはNG。そんなことを思い劇場をあとにしました。
写真は円覚寺で写した猫さまです。CATSのポスターがあればそれにしたかったのですが、掲示されていませんでした。冷たいですニャン・・・。 And say a cat is not a dog.