巻頭の写真は、去年の3月30日の午後、鶴岡八幡宮の参道で有名な段葛を写したものです。今年はここ数日気温の低い日が続き、蕾は堅いまま。多分、満開になるのは去年より遅く4月初旬頃かもしれません。開花予想は外れっぱなし、気ままの自然に振り回されている人も多いかと思います。
さてタイトルの「April Come She Will」は、ダスティン・ホフマン主演の映画「卒業」の挿入歌の一つ。その「卒業」が日本で公開されたのは昭和43年(1968)。筆者は多感な高校1年生でこの映画を観にいき、あらすじはともかく、映像の美しさとサイモンとガーファンクルが歌う挿入歌に魅了された記憶があります。56年前の記憶ですが、今でも鮮明に蘇ってきます。特に傷つけた彼女を求めて大学のキャンパスを彷徨する主人公のベンジャミンの罪悪感のあふれる姿、4月から9月までの季節のうつろい、そこにバックミュージックとして流れるのがこの「April Come She Will」です。アートガーファンクルの切ない歌声とポールサイモンの巧みなアコースティックギターの演奏は、多感な高校生の脳裏に焼き付き、いっぺんにサイモンとガーファンクルファンになってしまいました。
なんでこんな話の展開になったかというと、読売新聞の「All That Cinema 」という話題映画欄で「四月になれば彼女は」という映画が紹介され、サイモン&ガーファンクルのこの「四月になれば彼女は」が「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボローフェア」もあるなかで隠れた名曲と書かれていたからです。我が意を得たり。一気に50年以上も前に記憶が戻りました。
古希も過ぎ、老化も進んだのか、最近の出来事は忘れることが多いのに不思議なもので目で見て耳で聞いた記憶は脳裏に焼き付いているものです。YouTubeで聞いてみましたが、やはりいいですね。
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