今年2019年は鎌倉幕府三代将軍源実朝没後800年ということで、鎌倉国宝館では1月4日~2月3日まで特別展「源実朝とその時代」が開催されています。実朝に興味があり、もっとその人となりを知りたいと思っている私としては、外せない企画展なので行ってきました。
展示物の中でも注目したのは、甲斐善光寺の源実朝坐像、秦野市の金剛寺の源実朝坐像と阿弥陀如来坐像など。この機会がなければ、現地でないとこれらの坐像は拝観できませんので、興味深く拝観させていただきました。また鶴岡八幡宮 宝物殿で開催中の新春特別展「御神忌八百年 三代将軍源実朝公」(元日~2月4日)を併せてご覧になることをお奨めします。この展示物にも鶴岡八幡宮所蔵の実朝像がありました。奇しくも三体の実朝像が同時に拝観できるわけで、こんな機会はまずないでしょう。あとは京都の大通寺にある実朝像が拝観できればいいのですが・・・。
さて金剛寺というお寺、実朝公の首塚の近くにある寺のようですが、そのお寺のにある実朝坐像と阿弥陀三尊像、木製の五輪塔(常設展示物)などが今回展示されていました。仏像の前の解説を読みますと阿弥陀三尊の脇侍の方が古く、実朝の念持仏と伝わると書いてありました。そうかもしれません。実朝の首の所在については、小説の題材になるほど謎めいて、?ではありますが、秦野市の首塚がかなり信憑性が高いということでしょうか。この金剛寺は一度訪ねてみて、また紹介させていただきます。
最後に高浜虚子の句を一つ。自筆の書が宝物殿に展示されていました。
鎌倉に実朝公あり美しき
「うるわしき」と読むようですが、やはり源実朝を愛した正岡子規と同じ思いでしょうか。「うるわしき」という言葉の響きに惹かれました。
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