人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

東海道中膝車 ーー46 亀山ーー

2016-01-25 11:06:06 | 旅行

亀山宿は関宿から6キロ。市中賑いなしと言われ、城下町で遠慮もあったのかこの宿場に泊まる大名は少なかったようです。時代が変わり今はどうかと言いますと、シャープの液晶テレビ(世界の亀山モデル)を生産していた亀山工場が有名ですが、ご存じの通り台頭する韓国、台湾勢に太刀打ちできず、6年くらいで液晶テレビの生産をやめたようです。品質は抜群でも価格面で世界標準になれなかった失敗例の一つです。亀山関テクノヒルズの中にあり、関から亀山に行く途中、左側の丘の上にあります。地図で見ても、そんなに広くなくここで世界企業と戦うのはちょっと無理かなと素人ながら思いました。

写真は亀山城址を撮ったものです。広重は亀山城京口門を描いていますが、もう少し城の西側になります。この場所で15時ころ。今日の泊まりはここ亀山ですが、もうひと頑張り、庄野宿に急ぎました。

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東海道中膝車 ーー47 関ーー

2016-01-24 16:41:44 | 旅行

「あいの土山」を9時40分に歩き始め、鈴鹿峠は11時頃、坂下宿を12時半過ぎ通過し、関宿に13時半頃に着きました。距離は16キロ位ですから1時間4キロペースで歩いていることになります。それでも今日は庄野まで行く予定でまだ半分来たばかり。お昼は歩きながらおにぎりを食べるという始末で、折角の関宿でゆっくり観光することもできず、先を急ぎました。

関宿は東海道五十三次の中で最も江戸時代の宿場の様子を残しています。土産店や飲食店も多くあり、観光客で賑っていました。この関宿のような宿場を歩くのが東海道歩きの醍醐味で、束の間、江戸時代にタイムスリップした気分で歩きました。

写真は地蔵院と街道筋を写したもの。広重は大名の川上本陣早立の絵を描いています。

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東海道中膝車 ーー48 坂下ーー

2016-01-21 15:15:51 | 旅行

土山宿から9.9キロ。東海道で箱根峠につぐ、その昔は追いはぎも出た難所である鈴鹿峠の下にあることから坂下宿と呼ばれています。峠越えの荷物を運ぶ馬子たちがいた宿場で、江戸から来た旅人は草鞋のひもを結び直し、鈴鹿峠越えに臨んだものと思われます。

写真は坂下宿から三子山(みつごやま 568m)を撮った1枚。歩いていたら地元の老人から「あれが三子山だよ」と誇らしげに教えられたものですから、思わず振り返り眺めました。地図を見ますと三子山の左側を鈴鹿峠(標高357m)が通っています。旅人の目印になった美しい姿の山です。広重は筆捨茶屋と筆捨山を描きましたが、残念ながらその山を見ることはできませんでした。

坂下宿から関宿までは鈴鹿川を国道1号線に沿っての下り坂。まだ本日の旅程の三分の一を過ぎたばかりのため、ただひたすら歩きました。

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東海道中膝車 ーー 鈴鹿峠 ーー

2016-01-20 21:15:33 | 旅行

2015年5月某日。道の駅「あいの土山」を出発し、土日の2日間で東海道歩き最初の難関である鈴鹿峠を超え、一気に桑名まで歩くことにしました。鈴鹿峠を越えると日帰りで京都に戻る交通手段がなく、亀山に1泊する方が効率的と考えたわけです。ただ1日30キロ以上を2日続けて歩くことになり、雨が降ったらどうしよう、体力は持つかなど、悲観的な思いが頭よぎりました。

「あいの土山」を出て最初に行ったのは田村神社。平安時代初期にいた征夷大将軍坂上田村麻呂を祭神とした厄除け祈願で有名な神社です。杉木立の参道の奥に本殿があり、しっかりと道中の安全を祈願しました。ここから鈴鹿峠までは一部旧道を歩くところもありますが、国道1号線に沿っての道になりますので、ただひたすら距離を稼ぐのみです。京都方面から歩く場合、峠越えは勾配が緩やかで難所という感じはしませんでした。

写真は鈴鹿峠を下ったところで写したものです。見ての通り勾配のきつい山道で、下りで良かったとしみじみ思いました。

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東海道中膝車 ーー49 土山ーー

2016-01-19 20:32:22 | 旅行

2015年4月某日。次回に予定している東海道鈴鹿峠越えを前にして今回は水口から土山まで歩くことにしました。なによりも交通の便を考えてのことですが、土山宿のはずれに「あいの土山」という道の駅がありまして、そこのバス停「田村神社前」からJR草津線の貴生川駅までコミュニティバスが走っています。日帰りで京都に戻るにはこのバスに乗るしかなく、断腸の思いで10キロだけ歩くことにしました。ただこれだけではもったいないと言うことで、帰りに草津線の甲西駅で途中下車して湖南市の古刹「善水寺」に行ってきました。このお寺のことは別の機会に紹介します。

水口から土山への東海道筋は素晴らしいですね。街道筋のどの家も本当にきれいにしています。街中に東海道歩きの旅人をもてなそうという気持ちが溢れています。私は知りませんでしたが、ここ土山は「土山茶」でも有名で、街道沿いにある茶畑は目を楽しませてくれます。途中「前田製茶本舗」というお店で土山茶をご馳走になりましたが、本当にありがとうございました。喉を潤すことができ、助かりました。

写真は土山宿の松並木と茶畑を写したものです。一方、広重の土山宿は「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」という馬子唄にある雨と田村神社の近くに架かる田村橋を描いたものですが、背景の田村神社の鬱蒼とした森の様子が良く描かれています。

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