子煩悩な煩悩

煩悩の消化の為の独り言、自分自身の心のサプリメント。

戦う踊り子

2006-01-13 04:05:37 | Weblog
異色の経歴を持つ踊り子がいた。

元自衛官。沢口友美その人である。



東スポなどでも多くとり上げられていた。



ここ一年は、ストリップを見に行っていない。

色々な事情があるが、多くの小屋が潰れてしまい

ネットでの裸の氾濫での

ストリップと言う存在の厳しさの為に

良い踊り子が、育たなくなってしまった。




沢口友美は、所謂・・・・なんでもやる凄い踊り子だった。

よく、今は無き渋谷OSで見かけた。

他の踊り子さんを見に行ってたのに

何故か、香盤によく沢口友美も入っていた。

で、毎回踊りの演目が違うので感心していた。

所属がフリーだったので大変だったのだろう。

努力がステージに表れていた。



いつも、何かアクションを起こす踊り子だったと思う。

出張でも、何でもやりますよ!的な自由な発想で戦っていた。

競馬の為に買った東スポのスケベページに、

色々な写真が載っていて

『相変わらず・・・・頑張ってるなぁ・・・』と感心していた。

女体盛り・・・って体にフルーツを沢山乗せて笑顔で

東スポかナイガイの写真におさまってる姿を思い出す。



よく、場外馬券場で、渋谷OSの従業員だった人を見かける

お互い知らん振りだが、摘発を受けたニュースは知っていたので

元気な姿を見れただけでも・・・・と思うことにしている。



渋谷OSは、変な小屋だった・・・・

客の質は、かなり悪かったと思う。

踊り子とのバトルも何度か目撃している。

ある有名な踊り子が、ハイヒールで

しつこい客を蹴り飛ばすところも見たことがある。

とにかく、安心できない小屋だった。

そんな客が多い小屋でも

いつも笑顔で、客の応対していた沢口友美を思い出す。

俺だったら・・・・切れてるな・・・・と言う場面でも

やんわりとかわしていた記憶がある。

そこで、私は、自分の小ささを感じていた

俺は・・・・切れやすいなぁ・・・・と

踊り子さんは、偉いなぁ~と感心しきりでした。





久々にストリップ関連の掲示板を見た。

すると、『踊り子死亡』の書き込みがあった。

沢口友美さんだった。

で、ネットで調べたら、どうやら白血病だったらしい。




若い頃、多分まだ、ストリップも良い時代だったろう。

ある有名な踊り子のギャラを聞いてビックリした事がある。

しかし、時代が変わり生き抜くのも大変だったろうに

第一線で、いつも頑張っていた踊り子だと思う。

蝶よ花よともてはやされた時代もあろう・・・・

長年続ける事が難しい業界だとも思う。





そして、派手な引退興行をする踊り子もいれば

ひっそりと踊り子を辞めていく人も多い・・・・

存在した事を消すように・・・・ひっそりと・・・




沢口友美の噂も聞かなくなっていた。

だから、辞めたのだと思っていた。

しかし、戦っていたのですね

知りませんでした。

その戦いがブログになっていました。

沢口友美のブログ

この闘病記を読んで・・・・考えさせられました。

亡くなったあとのアクセス数にもビックリです。

何かを残す・・・・偉業だと思います。

いつも戦っていたのですね・・・・



最後に沢口友美を見た時は、

客が少ないある小屋でした。

ベリーダンスの衣装で出てきて

スティングの『DESERT ROSE』の曲で登場

客が少なかろうが手を抜く事はしません。

流石に客が少ないので、私がタンバリンで音を補充

ステージ上で、それに気付き目線で『ありがとう』と言い

沢口友美は、色とりどりのライトを浴び

踊りで、客を魅了していました。

タンバリンとか叩くひとに踊り子さんは

最後に挨拶する事が多い

私も『ありがとう』と言われ

満面の笑みでステージの袖に消えてく姿が最後でした。




私が観た時の最後の曲が、『DESERT ROSE』

砂漠に咲くバラ・・・・




最後の戦いで、日本の医療の骨髄バンクと言う砂漠に

バラを咲かせようとしてたのかもしれませんね・・・・




沢口友美さんのご冥福をお祈りします。
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