大人の付き合い

ある場外馬券場で、ある初老の人を見かける

実は、お互い顔見知りでした。

何故、顔見知りなのか？



その初老のおじさんは、

摘発を受けて潰れた。あるストリップ小屋の従業員の人でした。




昔は、浮いた金で見に行ったものですが

その小屋も無くなり、噂じゃ摘発の際に数名の従業員が

捕まったと・・・・






しばらく、忘れていたのだが

ある時期から、その初老のおじさんを見かけるようになった

某場外馬券場で・・・

多分、いや、確実に私の顔を覚えているだろう

そのおじさんは、あえて無視してくれる

そして、私も・・・・



朝から晩までの仕事で、キツイ部分もある小屋の仕事

モギリから、投光までフル回転で仕事する

その中でも、投光はセンスが問われる

キレイに見せるのが大変だ

曲と合ってるか？衣装が引き立つか・・・

とにかく踊り子さんも投光しだいで

テンションも違ってくる。



そのおじさんは、あまり投光をしなかった

センスは、なかったのかもしれないが

存在としては、良い人でした。



勘違いした店員も居る世界で、接客の出来る

出来る従業員でした。



身なりを小奇麗にして、ジャケットを着こなしてる

その人に、何故かブルースマンの香りを感じる




１００円からの売り場で、二人ともオッズを見ながら・・・

明日をもしれぬクロスロードに立たずんでいる。