iPS細胞の山中氏らにノーベル賞 再生医療実現に道
10月8日(月)18時39分配信
スウェーデンのカロリンスカ医科大は8日、今年のノーベル医学生理学賞を、京都大の山中伸弥(しんや)教授(50)らに贈ると発表した。皮膚などの体細胞から、様々な細胞になりうる能力をもったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り出すことに成功した。難病の仕組み解明や新薬開発、再生医療の実現に向けて新しい道を開いた。
日本の受賞は19人目で2010年以来。医学生理学賞は利根川進さんに次ぎ25年ぶり2人目。共同で受賞するのは英ケンブリッジ大のジョン・ガードン教授(79)。授賞理由は「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」。経済危機の影響で今回から2割減額された賞金800万スウェーデンクローナ(約9400万円)は2人で分ける。授賞式は12月10日、ストックホルムである。
神経や皮膚など様々な細胞は1個の受精卵から分かれてできる。受精の直後は体のあらゆる細胞になる「万能性」をもつが、特定の役割を持つようになると、元の状態に戻る「初期化」はしないと考えられていた。
山中さんらはこの生物学の常識を覆した。突破口を開いたのが、ガードンさん。1960年代に脊椎(せきつい)動物で初めて体細胞からクローンを作製。オタマジャクシの体細胞から核を取り出し、核を除いた未受精卵に入れると初期化されることを突き止めた。
山中さんは、難しい核移植をしなくても、初期化できることを発見した。06年8月、マウスのしっぽから採った体細胞に四つの遺伝子を導入することで、様々な細胞になりうる能力をもつiPS細胞を作ったと発表した。07年11月にはヒトの皮膚の細胞でも成功したと発表。すでに特定の役割を持った体細胞を再び受精卵のような万能の細胞に戻す常識破りの成果だった。
それまで「万能細胞」の主役だった胚(はい)性幹細胞(ES細胞)は、受精卵を壊して作る必要があり、受精卵を生命とみる立場から慎重論もあった。ヒトiPS細胞はこうした倫理的な問題を回避できる。
iPS細胞は、新薬開発への応用が期待されている。アルツハイマー病やパーキンソン病など様々な病気の患者の細胞からiPS細胞を作り、神経や肝臓などの細胞に分化させ、薬の候補になる薬剤をふりかければ、効果があるのか、毒性がないのか、調べることができる。
また、将来的には再生医療の実現への期待も大きい。iPS細胞から神経幹細胞を作って脊髄(せきずい)損傷の患者に移植したり、心筋細胞を心不全の患者に移植したりして、病気を治す再生医療の実現に向けて世界中で研究が進んでいる。
■山中さん「日本という国が受賞」
《山中伸弥さんの話》 名目上、私に贈られたことになっているが、日の丸のご支援がなければ、こんな賞は受賞できなかった。大きな支援をいただき研究を発展させることができました。まさに日本という国が受賞した賞だと感じています。
朝日新聞社
最終更新:10月9日(火)18時16分
山中さんが言うてたけど、これは始まりで有って、ここから病気の人達に対してほんまに効果を発揮出来る薬や治療法が見つかって初めて万歳ってな感じやから、まだまだ闘いは続くのです。
何か、ノーベル賞を受賞した事ばかりに騒ぎが大きくなってて、本質はどこに?って言う思いですわ!
Paulさんには、頑張って病気が進行し過ぎへんように(何を頑張ってええのかはわからんけど)して貰って、一日でも早く治療法が見つかる事を祈ってます☆
「何を頑張ったらええんかは、わからん」と言いましたが、Paulさんにとって、歌を歌い続ける事が一番の薬やと思うてます。
Paulさんと話をしてても、Paulさん自身がそう言うてるし、身近で見ててもそう感じます。
せやから、俺に出来る事は音楽で協力するぐらいしか出来へんけど、出来る限りの協力をしたいと思います。
Paulさんに限らず、他のパーキンソン病患者の方々及び難病に苦しむ全ての方々が、一日でも早く治る事を祈ってます。
ほんで、俺は音楽活動を通して、この事に対して騒ぎ続けます。
より多くの研究費が必要です。募金レベルでは、到底足りへん状況です。
様々な人達が研究費を集めるために、努力をしてるねんけど、足りへんみたいです。
国が動かなアカンレベルの問題やと思うから、ええ加減訳のわからん事にばっかり予算を使うてんと、ほんまに必要な所に予算を落とせる国になるために、何をしたらええか具体的にはわからんけど、俺ら世代から騒ぎ出して、知らん顔を出来へんようにするしか無いんちゃうか?と思う毎日ですわ。
グチャグチャ言うたけど、今日の所は山中さん、ノーベル賞おめでとうございます。
今後も頑張って研究をして、早く苦しんでいる人達を助けれる薬を作って下さい。
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