ハードバピッシュ&アレグロな日々

CD(主にジャズ・クラシック)の感想を書き留めます

ケニー・ドーハム/ショウボート

2024-02-12 15:47:31 | ジャズ(ハードバップ)

約3年ぶりのブログ更新です。公私ともに忙しかったのもありますが、ここしばらくずっと昔の洋楽ばかり聴いてたのが大きいです。このジャンル(特に70年代~80年代R&B)への熱い想いも語り始めると止まらないものがありますが、ブログの趣旨から外れるためあえてアップはしていませんでした。今日からは昔買ったジャズCDを中心にぼちぼち再開していきます。

ブログ再開第1弾は名トランペッター、ケニー・ドーハムの1960年の作品「ショウボート」です。ドーハムと言えばプレスティッジ盤「静かなるケニー」やブルーノートの諸作品が有名ですが、これはタイム・レコードというマイナーレーベルに残された作品です。タイム・レコードについては以前にピート・ルゴロの頁でも紹介しましたが、マイナーながら他にソニー・クラークやスタンリー・タレンタインのリーダー作もあります。ドーハムはもう1枚「ジャズ・コンテンポラリー」という作品を同レーベルに吹き込んでいますがこれは後日紹介します。




メンバーはドーハムの他に、テナーにヒース3兄弟の次男坊ジミー・ヒース(お兄さんがパーシー、弟がアルバート)、リズムセクションがケニー・ドリュー(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、アート・テイラー(ドラム)です。アルバムはタイトル通り有名ミュージカル「ショウボート」の楽曲ばかりを集めたもので、ジェローム・カーン&オスカー・ハマースタインの名曲の数々をドーハムがいつものように淡々と演奏します。“Nobody Else But Me""Can't Help Lovin' Dat Man""Ol' Man River"等聞いたことあるスタンダードをオーソドックスに演奏するだけなので新鮮味はありませんが、メンバーが名手揃いなのでさすがの安定の出来です。個人的ベストは1曲目“Why Do I Love You?”。ケニー・ドリューの軽やかなイントロに導かれ、ドーハム、ヒース、そして再びドリューと全員が歌心たっぷりのソロを聞かせる名演です。

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