木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

闘夢

2012年05月27日 | 日常雑感
僕らは生きている。
少なくとも、今、文を書いている私も、今、文を読んでいるあなたも。
しかし、先の事は分からない。
私の方があなたより長生きするかも知れないし、あなたの方が長生きかも知れない。
あなたがとても若くっても、油断はならない。
死は不平等だ。
幼児の年で死ぬ人もいるし、百歳以上生きる人もいる。
若いというのは、死なない理由にはならない。
ひとつだけ断言できるのは、誰の命も有限であるということ。
動物は明日を思い患わない。
フェレットのシオン君は瀕死の状態でも、好物のフェレットバイトを食べることを生きがいとしていて、迫りくる死の影など、全く気にしていなかった。
それに引き換え人間は、今幸せでも、明日もこの幸せが続くのか、と不安になり、明日を思い心配になる。
眠れない夜の登場である。
だが明日を思うのは悪いことばかりじゃない。
今日叶わなかった夢が、明日叶うかも知れないと努力することもできる。
動物は努力しない。
夢なんてばかげた考えであり、蜃気楼のようなものだと言う人もいるだろう。
けれども、夢のために努力するのは、宝くじを買う行為とは違う。
消えては現れる絶望のせいで消えかかってしまいそうになる光を必死に信じ求めて、全てを投げ出したくなる欲望を抑えて努力する。
闘病という言葉がある。
病に対しては戦うという言葉がぴったり来る。
夢とは戦うのではないのかも知れない。
けれども、あえて闘夢と言いたい。
夢には憧れや華やかな面があるが、厳しい顔を持っているのも事実である。
病と違って、夢は誰彼に強制されたものではない。
自分で選んだ道ならば、愚痴を言わず、突き進んでい行くしかない。
闘夢。
がんばるしかない。

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