広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

あるじゃ1

2009-01-07 17:27:42 | 津軽のいろいろ
青森県弘前市の北西、JR五能線の五所川原の手前、北津軽郡鶴田町に「道の駅つるた 鶴の里あるじゃ」がある。2001年にできたので、僕が弘前にいた頃はまだなかったとはいえ、やっと最近その存在を知り、面白そうなので訪ねてみた。

「あるじゃ」とは「鶴」と「羽・翼」を意味する2つのスペイン語からの造語であり、津軽弁で「ここにある」「見つけた」という意味もあることから付けられた愛称―というと連想するのが秋田駅東口の拠点センター「アルヴェ」。織姫彦星のアルタイルとヴェガからの合成で、秋田弁で「あるでしょ」という意味も重ね持つのとよく似たネーミング方法。

鶴田町は「鶴(かつて飛来していた)」「ハゲ頭に吸盤を付けての綱引き(ツル多はげます会)」「ブドウのスチューベン品種」が有名。道の駅に関しては「びっくりパン」「米粉・豆腐」「スチューベン」がキーワード。


弘前からJRで行く。町の中心部は五所川原の1つ手前「陸奥鶴田(町名は「つる」だが駅名は「つる」)」が最寄りだが、道の駅はさらに1つ手前「鶴泊(つるどまり)」が最寄。鶴田町鶴泊といかにも鶴がいそうな地名だ。
途中、奥羽本線から五能線に入る川部駅で長く停まるので、弘前から30分強かかる。岩木山を眺めながらリンゴ畑の中をしばらく走ると鶴泊。簡易委託駅で窓口のおばさんがホームに出て列車を迎えるが、乗車券は車掌が降りてきて確認(ワンマンの場合は前のドアからの降車になる)。最近手が加えられたと思われる駅舎で、待合室は小さいがきれいで、ストーブがよく効いていた。

道の駅は列車が駅に入る段階で見えるほど近くにある。駅からの距離では碇ケ関・秋田の岩城みなとの次くらいに近い道の駅だ。踏切を渡って300メートルほど先の交差点の角にある。
なお、踏切を渡らない逆方向にある国道の旧道? を五能線と並行して弘前-五所川原間の弘南バスが走っている。おそらく「菖蒲川」という停留所が近いようだが(未確認です)、列車が少ない五能線だけにこちらも使えそう。

踏切を渡って振り返ると小さな駅舎の向こうに岩木山がそびえるが、この日はすそ野だけ。
電話ボックスと駅舎の間に線路がある。
リンゴ畑が多い地域だが、この辺は水田らしい。ブドウも採れるし、リンゴ一辺倒ではない。

片側1車線で防雪柵が並ぶのが国道339号(のバイパス?)。正月のせいかそれほど交通量は多くない。79キロ先が竜飛との看板が出ている。有名な“階段国道”があるのもこの339号。鶴田付近では、五能線を挟んだ両側に国道339号線があり、旧道が県道に格下げされずに国道のまま(といっても3桁国道だから県管理だけど)共存する珍しい区間らしい。
壁のようなのが防雪柵があるのが国道。
道の駅には大きな建物が2つある。

国道から見て右が本体。レストラン、特産品と農産加工品(お土産)販売、農産物販売がある。左は2006年にできた大豆・米加工施設。

右の建物に入る。この時期でもスチューベンが1房150円で売られていたのに驚く。やや小粒の黒ブドウ。試食できたので食べると、評判どおりとても甘く上品な味。農産物コーナーではひょう害リンゴもあった。他の産直所同様、生産者ごとに並んでいて、どこも時期的にふじか黄色い王林しかないが、大玉が5個程度100円と格安。つぶす危険と重さのためブドウもリンゴも買えなくて残念。
(お土産と農産加工品は次の記事で紹介します)

左の大豆・米加工施設へ。要は豆腐類やパンの製造・販売所。
屋根で鶴がうつ伏せ? になっている。
地元産米のおにぎりもあったが、目玉は豆腐とパン。

まずはもめん豆腐「トドロッポ」。350g、200円。
やや縦長。
町内のモミの老木にちなんで、豆腐を食べて長生きできるようにという商品名。きぬごしとごまもあった。

がんもどき。5個入り200円。
まん丸。
ひじきやにんじんが入っている。中味は豆腐状でなく、油揚げ状のタイプ。チーズ入りと枝豆入りもあった。
いずれも鶴田産の大豆を使用しており、おいしかった。ほかにも寄せ豆腐やデザート類まで揃っていた。

そして、もう1つの名物、各種びっくりパン。その1つの「びっくりあんドーナツ」。280円。
大きさはどのくらいだと思います?

答えは次の記事で! (さらにもう1つの名物「スチューベン」のお菓子も紹介します)
コメント (4)
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