久しぶりに、秋田市の旧日赤病院・婦人会館跡地の「中通一丁目地区市街地再開発事業」について。※直近の記事はこちらの下のほう
現段階では工事現場は足場やシートで覆われていて、外観からはよく分からないが、7月のオープンまで半年を切った。
今回は、その再開発エリア「エリアなかいち」のうち、商業施設部分について。
(自分でも以前の記事でどう書いていたのか忘れているので、)改めてまとめると、商業施設は「秋田まちづくり株式会社」が運営し、国道13号線沿いの卸町で生鮮食品中心のスーパーみたいなのを経営する「秋田まるごと市場」が核テナントになることが決まっていた。
昨年末の秋田市議会建設委員会用に、秋田市まちづくり整備室が作成した資料「中通一丁目地区市街地再開発事業の進捗状況について(http://61.11.175.2/city/hqac/01Nakadouri/231213paper.pdf)」によれば、「商業施設の約8割を(株)秋田まるごと市場、約2割をまちづくり会社(株)が運営することを決定」「現在、それぞれが、申し込みのあった企業と詰めの交渉を行っている。」とのこと。
まるごと市場もテナントを募っているような言い回しなので、“又貸し”となるのだろうか。
そして2月4日の秋田魁新報23面(秋田市地域面)。
2月3日に秋田まちづくりの社長が、「商業施設を7月上旬にオープンすることを明らかにした」そうだ。
テナント賃料が7月1日から発生するため有効に使いたいことと、公共施設部分のオープン日の21日とずらして渋滞を緩和する狙いがあるそうだ。
具体的な日にちは、3月上旬までに決めるとしていた。
しかし、今日2月9日付の朝日新聞秋田版では、「商業施設と駐車場が7月5日に開業することが8日分かった。」と伝えている。
前倒しの理由については、魁でも伝えたテナント料の件と「スタッフが接客に慣れる必要があることなどから」としている。
そして、商業施設には「県外資本のスーパーや回転ずし、総菜店、ドラッグストア、イタリアンレストランなどが入る予定。」とあった。
※「回転ずし」じゃなく「回転ずし店」としないとおかしいんじゃないでしょうか… それと「惣菜」でなく「総菜」表記がおもしろい。
「県外資本のスーパー」ですか!
まるごと市場自体が(少なくとも現在卸町で営業している店舗は)スーパー的な店だが、それとは別にスーパーが入るということだろうか?
そして「県外資本」。
ということは、県内資本であるいとくやタカヤナギやナイスやマルダイやジェイマルエーではないということだろう。
マックスバリュとかト一屋は、微妙なところ(いちおう県内企業だが、県外の資本も入るなどしている)だが、ここに新規出店するとは考えにくい。
じゃあ、何が来るんだ?
まさかイオンやイトーヨーカドーが来るような場所でもないだろう。他に現在、秋田県内に店舗展開している、県外資本のスーパーって思いつかない。ザ・ガーデン自由が丘の時のように、秋田初進出のチェーンが来るということだろうか。
店舗面積はそう大きくないだろうし、どちらかと言えばやや高級な雰囲気になりそうな気もするが…
ところで、先日訪れた、静岡県三島市中心部(三嶋大社前の商店街「三島大通り」沿いの「三島本町」)に、「本町タワービル」という21階建てのビルがあった。
本町タワービル
スーパー「ヤオハン」跡地に2005年にできたそうで、下のフロアに店舗や公共施設が入り、上はマンション。規模は違うけど、エリアなかいちと似たようなものではないだろうか。
その1階はイオン系列の食品スーパー「マックスバリュ」が入居。
運営会社は「マックスバリュ東海」で、ヤオハンの流れを汲んでいる企業のようだ。
この店は「マックスバリュ」ブランドでオープンしたが、2009年からは「マックスバリュEX」という店舗名になり、さらに「マックスバリュエクスプレス」に変わった。
マックスバリュExpress三島本町店
※看板などの表示は「マックスバリュ」だけのものもあり、統一されていない。
秋田のマックスバリュ東北の店舗にはないが、一部地域では「マックスバリュエクスプレス」という店舗ブランドがある。
郊外型の大規模な普通のマックスバリュと違い、「街中にある小型店舗」という性格らしい。
マックスバリュエクスプレス三島本町店へ入ってみた。
新しいビルだけにきれいな店舗で、マックスバリュにしては高級な趣き。
店の広さは、やはりマックスバリュにしては小さい。レジは5レーンあるかないかくらいで、うち1つはサービスカウンター兼用の変わった構造。感じとしては、昭和末期に市街地にあった小さなスーパー(秋田市でいうマルナカとかうえたみたいな)が21世紀仕様になったようなものか。
商品は生鮮・惣菜など含めて、スーパーとしてはひと通り揃っている。扱い点数が極端に少ないような印象もない。さすがにインストアベーカリーなどはない。価格は、一般的なマックスバリュ並みだろう。
夜に訪れたが、老若男女広い世代のお客がそれなりに来ていた。
営業時間は朝7時から23時半までと、コンビニ的な役割もしていそう(秋田市のマックスバリュ東北「港北店」の営業時間9時から22時よりも長い)。中心市街地にこんなスーパーがあるのは、便利そうだなと感じたところだった。
全国各地で市街地店舗に早々に見切りをつけて郊外へ進出し、市街地衰退の一因となったとも言えるイオングループだが、マックスバリュエクスプレスは「イオンの市街地回帰」とも取れるだろう。
※ちなみに、イオンリテール(旧ジャスコ)系列で「まいばすけっと」という企業・店舗もあり、都内や神奈川県の都市部で小型スーパーを展開しているという。
※その後、マックスバリュ東北でもマックスバリュエクスプレス店舗が登場。秋田県由利本荘市中心部の「マックスバリュ御門町店」(1979年オープンだそうだから、つるまい時代からの店舗)を改装し、2015年7月15日に「マックスバリュエクスプレス御門町店」とする。同社初の「カウンターレジ」や宅配サービスを行う。
開店後の7月17日付秋田魁新報経済面によれば、「カウンターレジ」とはコンビニのような客とレジ係が向かい合う配置のレジで、それが複数台並ぶ。三島のマックスバリュエクスプレスではそうではなかった。御門町店では商品の袋詰めをしてくれるとのことだが、由利本荘市では、レジ袋は有料化されている。袋代はどうなっているのだろう?
また、第2日曜日に全商品5%引きとなるマックスバリュ東北の独自企画は実施されないものの、10日に5%引きになる。同じ運営会社なのに対応が異なるのがややこしい。(20日30日などイオングループ共通の割引は実施)
※2022年のマックスバリュ東海の状況。
秋田市中心市街地では、ニューシティのヤマト倒産後、スーパーが少なくて高齢者などは困っている。中通一丁目にスーパーができてくれることは、その解消になるだろうから、歓迎したい。
どんな店が入るのか、できるだけ早く公表してほしいものです。
※再開発関連の次の記事はこちら(循環バスについて)
現段階では工事現場は足場やシートで覆われていて、外観からはよく分からないが、7月のオープンまで半年を切った。
今回は、その再開発エリア「エリアなかいち」のうち、商業施設部分について。
(自分でも以前の記事でどう書いていたのか忘れているので、)改めてまとめると、商業施設は「秋田まちづくり株式会社」が運営し、国道13号線沿いの卸町で生鮮食品中心のスーパーみたいなのを経営する「秋田まるごと市場」が核テナントになることが決まっていた。
昨年末の秋田市議会建設委員会用に、秋田市まちづくり整備室が作成した資料「中通一丁目地区市街地再開発事業の進捗状況について(http://61.11.175.2/city/hqac/01Nakadouri/231213paper.pdf)」によれば、「商業施設の約8割を(株)秋田まるごと市場、約2割をまちづくり会社(株)が運営することを決定」「現在、それぞれが、申し込みのあった企業と詰めの交渉を行っている。」とのこと。
まるごと市場もテナントを募っているような言い回しなので、“又貸し”となるのだろうか。
そして2月4日の秋田魁新報23面(秋田市地域面)。
2月3日に秋田まちづくりの社長が、「商業施設を7月上旬にオープンすることを明らかにした」そうだ。
テナント賃料が7月1日から発生するため有効に使いたいことと、公共施設部分のオープン日の21日とずらして渋滞を緩和する狙いがあるそうだ。
具体的な日にちは、3月上旬までに決めるとしていた。
しかし、今日2月9日付の朝日新聞秋田版では、「商業施設と駐車場が7月5日に開業することが8日分かった。」と伝えている。
前倒しの理由については、魁でも伝えたテナント料の件と「スタッフが接客に慣れる必要があることなどから」としている。
そして、商業施設には「県外資本のスーパーや回転ずし、総菜店、ドラッグストア、イタリアンレストランなどが入る予定。」とあった。
※「回転ずし」じゃなく「回転ずし店」としないとおかしいんじゃないでしょうか… それと「惣菜」でなく「総菜」表記がおもしろい。
「県外資本のスーパー」ですか!
まるごと市場自体が(少なくとも現在卸町で営業している店舗は)スーパー的な店だが、それとは別にスーパーが入るということだろうか?
そして「県外資本」。
ということは、県内資本であるいとくやタカヤナギやナイスやマルダイやジェイマルエーではないということだろう。
マックスバリュとかト一屋は、微妙なところ(いちおう県内企業だが、県外の資本も入るなどしている)だが、ここに新規出店するとは考えにくい。
じゃあ、何が来るんだ?
まさかイオンやイトーヨーカドーが来るような場所でもないだろう。他に現在、秋田県内に店舗展開している、県外資本のスーパーって思いつかない。ザ・ガーデン自由が丘の時のように、秋田初進出のチェーンが来るということだろうか。
店舗面積はそう大きくないだろうし、どちらかと言えばやや高級な雰囲気になりそうな気もするが…
ところで、先日訪れた、静岡県三島市中心部(三嶋大社前の商店街「三島大通り」沿いの「三島本町」)に、「本町タワービル」という21階建てのビルがあった。
本町タワービル
スーパー「ヤオハン」跡地に2005年にできたそうで、下のフロアに店舗や公共施設が入り、上はマンション。規模は違うけど、エリアなかいちと似たようなものではないだろうか。
その1階はイオン系列の食品スーパー「マックスバリュ」が入居。
運営会社は「マックスバリュ東海」で、ヤオハンの流れを汲んでいる企業のようだ。
この店は「マックスバリュ」ブランドでオープンしたが、2009年からは「マックスバリュEX」という店舗名になり、さらに「マックスバリュエクスプレス」に変わった。
マックスバリュExpress三島本町店
※看板などの表示は「マックスバリュ」だけのものもあり、統一されていない。
秋田のマックスバリュ東北の店舗にはないが、一部地域では「マックスバリュエクスプレス」という店舗ブランドがある。
郊外型の大規模な普通のマックスバリュと違い、「街中にある小型店舗」という性格らしい。
マックスバリュエクスプレス三島本町店へ入ってみた。
新しいビルだけにきれいな店舗で、マックスバリュにしては高級な趣き。
店の広さは、やはりマックスバリュにしては小さい。レジは5レーンあるかないかくらいで、うち1つはサービスカウンター兼用の変わった構造。感じとしては、昭和末期に市街地にあった小さなスーパー(秋田市でいうマルナカとかうえたみたいな)が21世紀仕様になったようなものか。
商品は生鮮・惣菜など含めて、スーパーとしてはひと通り揃っている。扱い点数が極端に少ないような印象もない。さすがにインストアベーカリーなどはない。価格は、一般的なマックスバリュ並みだろう。
夜に訪れたが、老若男女広い世代のお客がそれなりに来ていた。
営業時間は朝7時から23時半までと、コンビニ的な役割もしていそう(秋田市のマックスバリュ東北「港北店」の営業時間9時から22時よりも長い)。中心市街地にこんなスーパーがあるのは、便利そうだなと感じたところだった。
全国各地で市街地店舗に早々に見切りをつけて郊外へ進出し、市街地衰退の一因となったとも言えるイオングループだが、マックスバリュエクスプレスは「イオンの市街地回帰」とも取れるだろう。
※ちなみに、イオンリテール(旧ジャスコ)系列で「まいばすけっと」という企業・店舗もあり、都内や神奈川県の都市部で小型スーパーを展開しているという。
※その後、マックスバリュ東北でもマックスバリュエクスプレス店舗が登場。秋田県由利本荘市中心部の「マックスバリュ御門町店」(1979年オープンだそうだから、つるまい時代からの店舗)を改装し、2015年7月15日に「マックスバリュエクスプレス御門町店」とする。同社初の「カウンターレジ」や宅配サービスを行う。
開店後の7月17日付秋田魁新報経済面によれば、「カウンターレジ」とはコンビニのような客とレジ係が向かい合う配置のレジで、それが複数台並ぶ。三島のマックスバリュエクスプレスではそうではなかった。御門町店では商品の袋詰めをしてくれるとのことだが、由利本荘市では、レジ袋は有料化されている。袋代はどうなっているのだろう?
また、第2日曜日に全商品5%引きとなるマックスバリュ東北の独自企画は実施されないものの、10日に5%引きになる。同じ運営会社なのに対応が異なるのがややこしい。(20日30日などイオングループ共通の割引は実施)
※2022年のマックスバリュ東海の状況。
秋田市中心市街地では、ニューシティのヤマト倒産後、スーパーが少なくて高齢者などは困っている。中通一丁目にスーパーができてくれることは、その解消になるだろうから、歓迎したい。
どんな店が入るのか、できるだけ早く公表してほしいものです。
※再開発関連の次の記事はこちら(循環バスについて)