この記事の内容を完結に述べると「秋田・酒田-新潟の特急「いなほ」に来年から順次、現在常磐線の「フレッシュひたち」に使っている車両が投入されることが分かった」。
昨年の「つがる」同様、新車ではなく中古が入ることになるが、今までよりは新しい車両が秋田を走ることになる。
このことは、昨日・9日付の秋田魁新報で報じられた。
掲載されたのは、28面・総合面の「おくやみ」欄の上で、新旧車両のカラー写真付き4段の記事だけど、あまり目立たない位置。
見出しは「特急の省エネ化加速/JR東西日本 国鉄時代の車両交代/「いなほ」も来年から」で、いなほに的を絞った内容ではない(書き出しはいなほのことだけど)。署名記事ではなく、同じ内容が他紙のサイトにも掲載されているので、共同通信からの配信記事だ。内容が散漫で鉄道に詳しくない方には分かりにくいと思う。
このことを「JR東日本は8日、(中略)方針を明らかにした」そうだけど、今のところJR東日本ホームページのリリースには出ていない。
以下は、細かいことなので、ややこしくなります。
※鉄道に詳しい方には中途半端でしょうし、まったく興味がない方はおもしろくなく分かりにくいと思いますので、そのつもりでご覧ください。
まず、「いなほ」の歴史。
1969年に上野-秋田間の特急列車として誕生。電化されていなかったので気動車(ディーゼルカー)が使われた。
電化された1972年からは、国鉄の名車「485系電車」が投入された。(この記事冒頭の写真。かつてのつばさ、たざわ、かもしかなども485系)
1982年の上越新幹線開業時からは新潟-秋田になり、青森まで延長され・それが再度短縮されたり、酒田発着ができたりして、現在に至る。
「いなほ」には40年に渡って、485系電車が使われていることになる。
といっても40年間ずっと同じ車両が使われているわけではなく、今残っているのは1976年以降に製造された「1000番台」と呼んで区分される、比較的新しい車両がほとんど(485系として最後に製造されたグループ)。それにしても、35年も経つ。
現在、いなほに使われている485系電車は、外見では大きく以下の3種類に分かれる。いずれも新潟支社の「新潟車両センター」に所属し、3種類が区別されずに運用されているので、どの車両が来るかは時の運。
【11日追記】平成初期までは、秋田や青森の車両基地所属の485系電車(つばさやはつかりと共通運用)が使われた時期もあった。
・国鉄色
我々より年上の世代には、これこそ「特急列車」ではないでしょうか
国鉄時代のままの肌色とエンジ色の塗装の車両。数としては少なく、鉄道愛好家には人気がある。
内装は国鉄時代のままではなく、座席などが更新されて下記「上沼垂色」編成と同レベル。
・上沼垂色
JR化後に国鉄のイメージを払拭すべく、各社各支社ごとのオリジナルの塗装に塗り替えることがよく行われた。
新潟の485系は、白地に青とエメラルドグリーンのラインが入る塗装になった。当時は新潟車両センターを「上沼垂(かみぬったり)運転所」と呼んでいたので、愛好家には「上沼垂色」と呼ばれる。
内装は座席が新型になるなど、若干リニューアルされている。
【11日追記】かつて大阪行き「白鳥」に使われたグレードアップ編成(客席の床がかさ上げされている。外観は同じ)が使われる場合もあった。(現在はなくなったはず)
・3000番台
(再掲)
1990年代後半になって485系がいよいよ老朽化してきたため、大規模なリニューアルを施したのがこのグループ。新潟のほか青森にも配置され、現在は「白鳥」と「つがる(代走用)」に使われている。
改造を受けたものは、製造番号が「3xxx」に改番されたので「3000番台」と呼ばれる。
新潟のものは「R-数字」という編成番号が振られているので、「R編成」と呼ぶこともある(国鉄色や上沼垂色は「T編成」)。ただし秋田では「こまち」も「R編成」と呼ぶので間違えないように注意。
リニューアルはすべて秋田の土崎工場(現・秋田総合車両センター)で施工され、1編成(1本)当たり億単位の費用をかけたらしい。
内外装が一新され、新車と見紛うものとなった。
3000番台普通車車内
3000番台が秋田までのいなほに使われたのは2000年2月頃からだと思う(酒田止まりにはそれ以前から使われていたはず)。
上の写真のように、いなほに使われる新潟の3000番台は上沼垂色に似た落ち着いた塗装。
一方、青森のものは黄色に「485」のロゴが入った派手な塗装。
(再掲)青森の3000番台は「白鳥」と「つがる(代走)」としてもうひとがんばりか?
この違いは、後述の通り、新潟の車両はJR西日本エリアへも乗り入れるため、JR東日本としての自己主張を控えめにしたのかもしれない。
(再掲)メンテナンスは土崎の秋田総合車両センターで行う
3000番台を「いなほの車両」として見たことがある方は、「そんなに古いの?」と思われるかもしれない。
3000番台の登場からはまだ10年ちょっとだけど、走行系統はオリジナルのままなので製造された35年前のまま、さらにその設計は40年以上前の技術。
これ以上の維持管理は難しいのだろう。新聞記事のように省エネも求められるので、一斉に更新することになったのは時代の流れで仕方ない。
さて、「フレッシュひたち」から転身して新たな「いなほ」になるのは、「E653系電車」と呼ばれる1997年から製造された車両。現在は水戸支社の勝田車両センター所属。
E653系電車 ※魁の写真の車両とは、下部の色が異なる
現在(昨年から)青森-秋田間の「つがる」に使われている車両に、デザインがよく似ている。
(再掲)つがるのE751系電車
つがる用は「E751系電車」なので、形式としては別なのだが、そのE751系はE653系をベースにして設計・製造されたので、似ているのは当然。
相違点は、
・先頭のヘッドライトなどのデザインが違い、E751系のほうが“鋭い目つき”
・車体下部の色は、E653系は5種類(常磐線沿線の風景などがモチーフ。上の写真は青)、E751系は赤っぽいオレンジ1種類のみ(窓上に黄色いラインもある)
→魁の写真のE653系はオレンジ色の編成で、E751系とほぼ同じ色なので紛らわしい
・電源は、E653系は交流50Hz・60Hz・直流に対応。E751系は交流50Hzのみ
→E751系は運用区間や製造費を考慮して簡略化している。「いなほ」は途中で電源の切替があるため、対応する車両が限られる
・E653系は普通車のみ・グリーン車なし。E751系はグリーン車あり
→常磐線は「スーパーひたち」があるので、「フレッシュひたち」は通勤や近距離輸送に特化していたためか
E653系のいなほ転用にあたっては、「外観や内装を一部改良」するという。「改良」とは「改造」という意味だと思うが、どんな内容だろう。(以下は個人的な予想です)
まず、上記の通りE653系にはグリーン車がない。新幹線に接続し、特に山形県庄内地方にとっては東京への主要交通手段である「いなほ」にグリーン車がないというのは、問題がありそう。
現在の485系やつがる同様、半室のグリーン車が造られる(改造される)のではないだろうか。
現在の485系いなほは6両編成。フレッシュひたちは7両編成または4両編成で1組で、そのままいなほで使うには過不足が生じると考えられる。(6両でもやや供給過剰気味な気もするけれど…)
E751系つがるでは転用時に1編成が6両から4両に短縮化されたけれど、いなほでは、5両~6両程度に組み替えるかもしれない。
E653系フレッシュひたちの塗装は、5色。
常磐線沿線の風景や名所をモチーフにしたものでカラフルだけど、いなほとして使うにはそぐわないというか、意味付けに無理が生じそう。秋田駅で並んだ時、E751系「つがる」と紛らわしいかもしれない。
塗装の色を統一する(例えばいなほらしく黄金色とか)のもありかも。
以前、E653系フレッシュひたちに乗った時、デッキとの仕切りのドアがほとんど透明だったりして「ずいぶんカジュアルな内装だな」と感じた。
短距離の気軽な特急列車にふさわしい内装ではあるが、新潟から秋田まで3時間半を走る列車としては軽すぎて落ち着かない気がする。この辺りも手直しされるといいと思う。
ところで、現在、いなほ用の485系電車は、JR西日本に乗り入れる新潟-金沢間の特急「北越」にも共通(ローテーションの一環)で使われている。
(再掲)「北越」
E653系は、性能としては金沢まで行くこともできるはずだけど、どうなるだろうか?
そしていなほから引退する485系電車。
3000番台(の一部)は団体列車用などとして残るだろう。残りは、廃車だろうか。
そうなると、485系が定期特急列車として使われるのは、(北越は置いておいて)3000番台による新青森-函館間の「白鳥」だけとなる。リニューアルされていないオリジナルの485系の定期列車はなくなる。
かつては旭川から鹿児島まで日本中を走っていた485系電車も、風前の灯となってしまう。
数年前から、一部鉄道愛好家の間では、常磐線の車両がいなほへ転用されるという噂は散発的に出ていた。(フレッシュひたちではなくスーパーひたちのほうという話も聞いたような気がする)
また、何年か前に、E653系が団体列車で羽越本線回りで秋田まで来たことがあり、驚いた記憶がある。ひょっとしたらその時から定期列車としての羽越本線乗り入れが検討されていたのかもしれない。
かもしか~つがるの時と同じことだけど、485系の車齢を考えれば引退はやむを得ない・仕方がないことだし、中古とはいえより新しい車両投入で乗客へのサービス向上にもなる。
村上駅での電源切り替えの際、485系では車内灯が消えてしまう(非常灯だけが点灯するので夜はほぼ真っ暗)が、E653系はバッテリーがあって消えないそうなので、その点も改善されそうだ。
ただし、これもかもしか・つがるの時と同じだけど、E653系は車両の性能としては130km/hで走行できるものの、羽越本線の線路の規格上、最高運転速度は120km/h(酒田以西の一部区間)か95km/hに制限される。そのため、特にスピードアップになるわけではないと思われる。
長く親しんだ、田んぼと稲穂をデザインしたトレインマークは見納めになってしまうのだろう。
3000番台ではLEDの動画。稲穂が揺れて頭を垂れ、緑→オレンジ色に色づく
※続きはこちら
※おそらく最後の485系いなほ乗車記
※E653系いなほ初乗車記
昨年の「つがる」同様、新車ではなく中古が入ることになるが、今までよりは新しい車両が秋田を走ることになる。
このことは、昨日・9日付の秋田魁新報で報じられた。
掲載されたのは、28面・総合面の「おくやみ」欄の上で、新旧車両のカラー写真付き4段の記事だけど、あまり目立たない位置。
見出しは「特急の省エネ化加速/JR東西日本 国鉄時代の車両交代/「いなほ」も来年から」で、いなほに的を絞った内容ではない(書き出しはいなほのことだけど)。署名記事ではなく、同じ内容が他紙のサイトにも掲載されているので、共同通信からの配信記事だ。内容が散漫で鉄道に詳しくない方には分かりにくいと思う。
このことを「JR東日本は8日、(中略)方針を明らかにした」そうだけど、今のところJR東日本ホームページのリリースには出ていない。
以下は、細かいことなので、ややこしくなります。
※鉄道に詳しい方には中途半端でしょうし、まったく興味がない方はおもしろくなく分かりにくいと思いますので、そのつもりでご覧ください。
まず、「いなほ」の歴史。
1969年に上野-秋田間の特急列車として誕生。電化されていなかったので気動車(ディーゼルカー)が使われた。
電化された1972年からは、国鉄の名車「485系電車」が投入された。(この記事冒頭の写真。かつてのつばさ、たざわ、かもしかなども485系)
1982年の上越新幹線開業時からは新潟-秋田になり、青森まで延長され・それが再度短縮されたり、酒田発着ができたりして、現在に至る。
「いなほ」には40年に渡って、485系電車が使われていることになる。
といっても40年間ずっと同じ車両が使われているわけではなく、今残っているのは1976年以降に製造された「1000番台」と呼んで区分される、比較的新しい車両がほとんど(485系として最後に製造されたグループ)。それにしても、35年も経つ。
現在、いなほに使われている485系電車は、外見では大きく以下の3種類に分かれる。いずれも新潟支社の「新潟車両センター」に所属し、3種類が区別されずに運用されているので、どの車両が来るかは時の運。
【11日追記】平成初期までは、秋田や青森の車両基地所属の485系電車(つばさやはつかりと共通運用)が使われた時期もあった。
・国鉄色
我々より年上の世代には、これこそ「特急列車」ではないでしょうか
国鉄時代のままの肌色とエンジ色の塗装の車両。数としては少なく、鉄道愛好家には人気がある。
内装は国鉄時代のままではなく、座席などが更新されて下記「上沼垂色」編成と同レベル。
・上沼垂色
JR化後に国鉄のイメージを払拭すべく、各社各支社ごとのオリジナルの塗装に塗り替えることがよく行われた。
新潟の485系は、白地に青とエメラルドグリーンのラインが入る塗装になった。当時は新潟車両センターを「上沼垂(かみぬったり)運転所」と呼んでいたので、愛好家には「上沼垂色」と呼ばれる。
内装は座席が新型になるなど、若干リニューアルされている。
【11日追記】かつて大阪行き「白鳥」に使われたグレードアップ編成(客席の床がかさ上げされている。外観は同じ)が使われる場合もあった。(現在はなくなったはず)
・3000番台
(再掲)
1990年代後半になって485系がいよいよ老朽化してきたため、大規模なリニューアルを施したのがこのグループ。新潟のほか青森にも配置され、現在は「白鳥」と「つがる(代走用)」に使われている。
改造を受けたものは、製造番号が「3xxx」に改番されたので「3000番台」と呼ばれる。
新潟のものは「R-数字」という編成番号が振られているので、「R編成」と呼ぶこともある(国鉄色や上沼垂色は「T編成」)。ただし秋田では「こまち」も「R編成」と呼ぶので間違えないように注意。
リニューアルはすべて秋田の土崎工場(現・秋田総合車両センター)で施工され、1編成(1本)当たり億単位の費用をかけたらしい。
内外装が一新され、新車と見紛うものとなった。
3000番台普通車車内
3000番台が秋田までのいなほに使われたのは2000年2月頃からだと思う(酒田止まりにはそれ以前から使われていたはず)。
上の写真のように、いなほに使われる新潟の3000番台は上沼垂色に似た落ち着いた塗装。
一方、青森のものは黄色に「485」のロゴが入った派手な塗装。
(再掲)青森の3000番台は「白鳥」と「つがる(代走)」としてもうひとがんばりか?
この違いは、後述の通り、新潟の車両はJR西日本エリアへも乗り入れるため、JR東日本としての自己主張を控えめにしたのかもしれない。
(再掲)メンテナンスは土崎の秋田総合車両センターで行う
3000番台を「いなほの車両」として見たことがある方は、「そんなに古いの?」と思われるかもしれない。
3000番台の登場からはまだ10年ちょっとだけど、走行系統はオリジナルのままなので製造された35年前のまま、さらにその設計は40年以上前の技術。
これ以上の維持管理は難しいのだろう。新聞記事のように省エネも求められるので、一斉に更新することになったのは時代の流れで仕方ない。
さて、「フレッシュひたち」から転身して新たな「いなほ」になるのは、「E653系電車」と呼ばれる1997年から製造された車両。現在は水戸支社の勝田車両センター所属。
E653系電車 ※魁の写真の車両とは、下部の色が異なる
現在(昨年から)青森-秋田間の「つがる」に使われている車両に、デザインがよく似ている。
(再掲)つがるのE751系電車
つがる用は「E751系電車」なので、形式としては別なのだが、そのE751系はE653系をベースにして設計・製造されたので、似ているのは当然。
相違点は、
・先頭のヘッドライトなどのデザインが違い、E751系のほうが“鋭い目つき”
・車体下部の色は、E653系は5種類(常磐線沿線の風景などがモチーフ。上の写真は青)、E751系は赤っぽいオレンジ1種類のみ(窓上に黄色いラインもある)
→魁の写真のE653系はオレンジ色の編成で、E751系とほぼ同じ色なので紛らわしい
・電源は、E653系は交流50Hz・60Hz・直流に対応。E751系は交流50Hzのみ
→E751系は運用区間や製造費を考慮して簡略化している。「いなほ」は途中で電源の切替があるため、対応する車両が限られる
・E653系は普通車のみ・グリーン車なし。E751系はグリーン車あり
→常磐線は「スーパーひたち」があるので、「フレッシュひたち」は通勤や近距離輸送に特化していたためか
E653系のいなほ転用にあたっては、「外観や内装を一部改良」するという。「改良」とは「改造」という意味だと思うが、どんな内容だろう。(以下は個人的な予想です)
まず、上記の通りE653系にはグリーン車がない。新幹線に接続し、特に山形県庄内地方にとっては東京への主要交通手段である「いなほ」にグリーン車がないというのは、問題がありそう。
現在の485系やつがる同様、半室のグリーン車が造られる(改造される)のではないだろうか。
現在の485系いなほは6両編成。フレッシュひたちは7両編成または4両編成で1組で、そのままいなほで使うには過不足が生じると考えられる。(6両でもやや供給過剰気味な気もするけれど…)
E751系つがるでは転用時に1編成が6両から4両に短縮化されたけれど、いなほでは、5両~6両程度に組み替えるかもしれない。
E653系フレッシュひたちの塗装は、5色。
常磐線沿線の風景や名所をモチーフにしたものでカラフルだけど、いなほとして使うにはそぐわないというか、意味付けに無理が生じそう。秋田駅で並んだ時、E751系「つがる」と紛らわしいかもしれない。
塗装の色を統一する(例えばいなほらしく黄金色とか)のもありかも。
以前、E653系フレッシュひたちに乗った時、デッキとの仕切りのドアがほとんど透明だったりして「ずいぶんカジュアルな内装だな」と感じた。
短距離の気軽な特急列車にふさわしい内装ではあるが、新潟から秋田まで3時間半を走る列車としては軽すぎて落ち着かない気がする。この辺りも手直しされるといいと思う。
ところで、現在、いなほ用の485系電車は、JR西日本に乗り入れる新潟-金沢間の特急「北越」にも共通(ローテーションの一環)で使われている。
(再掲)「北越」
E653系は、性能としては金沢まで行くこともできるはずだけど、どうなるだろうか?
そしていなほから引退する485系電車。
3000番台(の一部)は団体列車用などとして残るだろう。残りは、廃車だろうか。
そうなると、485系が定期特急列車として使われるのは、(北越は置いておいて)3000番台による新青森-函館間の「白鳥」だけとなる。リニューアルされていないオリジナルの485系の定期列車はなくなる。
かつては旭川から鹿児島まで日本中を走っていた485系電車も、風前の灯となってしまう。
数年前から、一部鉄道愛好家の間では、常磐線の車両がいなほへ転用されるという噂は散発的に出ていた。(フレッシュひたちではなくスーパーひたちのほうという話も聞いたような気がする)
また、何年か前に、E653系が団体列車で羽越本線回りで秋田まで来たことがあり、驚いた記憶がある。ひょっとしたらその時から定期列車としての羽越本線乗り入れが検討されていたのかもしれない。
かもしか~つがるの時と同じことだけど、485系の車齢を考えれば引退はやむを得ない・仕方がないことだし、中古とはいえより新しい車両投入で乗客へのサービス向上にもなる。
村上駅での電源切り替えの際、485系では車内灯が消えてしまう(非常灯だけが点灯するので夜はほぼ真っ暗)が、E653系はバッテリーがあって消えないそうなので、その点も改善されそうだ。
ただし、これもかもしか・つがるの時と同じだけど、E653系は車両の性能としては130km/hで走行できるものの、羽越本線の線路の規格上、最高運転速度は120km/h(酒田以西の一部区間)か95km/hに制限される。そのため、特にスピードアップになるわけではないと思われる。
長く親しんだ、田んぼと稲穂をデザインしたトレインマークは見納めになってしまうのだろう。
3000番台ではLEDの動画。稲穂が揺れて頭を垂れ、緑→オレンジ色に色づく
※続きはこちら
※おそらく最後の485系いなほ乗車記
※E653系いなほ初乗車記