秋田市は雪がそれなりに積もってはほぼ消えるのを何度か繰り返し、内陸部などでは数十センチの積雪になり、すっかり冬本番。
遅ればせながら、以前の紅葉に続く落葉を2題。
今年、秋田大学医学部附属病院前の街路樹の紅葉が美しいことを初めて知った。
モミジバフウという(モミジやカエデではなく、近縁種でもない)木で、10月末が盛りだった。
その後、11月初め。
落葉が進む
木に付いている葉は、最盛期よりは減ってスカスカ。
道路の一角には、落ちた葉のほかに、
イガイガ
ピンポン玉よりも小さい、トゲというか突起がある球形のもの。モミジバフウの果実である。
プロペラ状の種子が落とされる本当のモミジ・カエデとはまったく違い、このことからも縁遠いことが分かる。
果実が落ちているのは、並木のごく一部だけ。おそらく果実ができる木とできない木があって、できない木が圧倒的に多いと思われる。
モミジバフウは雌雄異株ではない(雄花雌花が別に咲く雌雄異花ではあるようだ)。
憶測だけど、プラタナスの仲間のように交雑種では果実ができない場合があるから、これも交雑種が多いということなんだろうか。
それからさらに1か月後。
12月初め
すっかり落葉した木が多い中、しぶとく葉が残る木がちらほら。個体差なのか、環境の差によるものか、おもしろいものだ。
すっかり落葉したこの木は、
上のほうに何かある
拡大すると、
果実が付いていた
※その後の果実が付いた様子など。
もう1つは、土崎の「寺小山」というところにある、大きなエノキ。
昨秋はなかなか落葉しなかった。八橋一里塚のエノキは、ケヤキより先にとっとと落葉してしまうのに、こちらはケヤキよりも遅かった。今年は?
6月。今年も青々と茂る
雪が積もった11月25日。
雪の中、葉を付けている!
青々とした葉ではなく、枯れかけている葉が多いけれど、いちおう葉が茂っている。樹冠の下は雪が積もっていないことから、相当の葉が残っているのがうかがえる。異様な姿にも見えてしまう。
風下側の雪の上には、
落葉
葉には小枝も少し付いていて、落葉と言うよりも枝ごとちぎれて落ちたようにも見える。
雪が消えて、12月初め。
まだ残ってる
ただ、確実に葉は減っていて、枝が見えるようになってきた。その後、12月10日頃には、一部を除いてほとんど落葉していた。
ちなみに、11月末の雪が消えた段階で、仁井田大野にある、こちらも大きな(姿はだいぶ違うけど)エノキは、
すっかり落葉
ということで、八橋一里塚、大野と比べると、寺小山のエノキは落葉が遅いのは確実。他にエノキの木を知らないので推測だけど、黄葉して落葉するのではなく、葉に付いたまま枯れて落ちるというのは、寒さや雪に負けて強引に落葉させられているようにも感じられる。エノキは葉がややテカテカして、どちらかと言えば暖地の木っぽいところもあり、秋田の気候に合っていないようにも見えるけれど、寺小山で何年も育って大きくなったのだから、これはこれでいいのでしょう。
一里塚・大野と寺小山では、完全に同一の「エノキ」ではなくて、実は少し違う(変種)のかもしれない。DNAを調べたら分かる。
線路の向かい側から
男鹿線EV-E801系とポートタワーセリオンとほぼ落葉した寺小山のエノキ。今年から見られるようになった組み合わせ。写真のアングルとしては強引ですが。
エノキは、セリオンどころか奥羽本線が開通する前から、ここにあるのだろう。今年も冬の間しばしお休み(だけど海風が当たって寒そう)。
【2018年11月12日追記】翌2018年は、10月初めまでに台風や低気圧による海からの強風が何度か吹き付け、「塩害」によって紅葉前に落葉してしまう木が多く見られた。海側だけが落ち、反対側だけ黄葉するイチョウなども。大学病院前のモミジバフウも同じような状態。
寺小山のエノキも、立地上風をまともに受けたようで、11月初めの時点で既に多くが落葉し、10日にはほとんど残っていなかった。
遅ればせながら、以前の紅葉に続く落葉を2題。
今年、秋田大学医学部附属病院前の街路樹の紅葉が美しいことを初めて知った。
モミジバフウという(モミジやカエデではなく、近縁種でもない)木で、10月末が盛りだった。
その後、11月初め。
落葉が進む
木に付いている葉は、最盛期よりは減ってスカスカ。
道路の一角には、落ちた葉のほかに、
イガイガ
ピンポン玉よりも小さい、トゲというか突起がある球形のもの。モミジバフウの果実である。
プロペラ状の種子が落とされる本当のモミジ・カエデとはまったく違い、このことからも縁遠いことが分かる。
果実が落ちているのは、並木のごく一部だけ。おそらく果実ができる木とできない木があって、できない木が圧倒的に多いと思われる。
モミジバフウは雌雄異株ではない(雄花雌花が別に咲く雌雄異花ではあるようだ)。
憶測だけど、プラタナスの仲間のように交雑種では果実ができない場合があるから、これも交雑種が多いということなんだろうか。
それからさらに1か月後。
12月初め
すっかり落葉した木が多い中、しぶとく葉が残る木がちらほら。個体差なのか、環境の差によるものか、おもしろいものだ。
すっかり落葉したこの木は、
上のほうに何かある
拡大すると、
果実が付いていた
※その後の果実が付いた様子など。
もう1つは、土崎の「寺小山」というところにある、大きなエノキ。
昨秋はなかなか落葉しなかった。八橋一里塚のエノキは、ケヤキより先にとっとと落葉してしまうのに、こちらはケヤキよりも遅かった。今年は?
6月。今年も青々と茂る
雪が積もった11月25日。
雪の中、葉を付けている!
青々とした葉ではなく、枯れかけている葉が多いけれど、いちおう葉が茂っている。樹冠の下は雪が積もっていないことから、相当の葉が残っているのがうかがえる。異様な姿にも見えてしまう。
風下側の雪の上には、
落葉
葉には小枝も少し付いていて、落葉と言うよりも枝ごとちぎれて落ちたようにも見える。
雪が消えて、12月初め。
まだ残ってる
ただ、確実に葉は減っていて、枝が見えるようになってきた。その後、12月10日頃には、一部を除いてほとんど落葉していた。
ちなみに、11月末の雪が消えた段階で、仁井田大野にある、こちらも大きな(姿はだいぶ違うけど)エノキは、
すっかり落葉
ということで、八橋一里塚、大野と比べると、寺小山のエノキは落葉が遅いのは確実。他にエノキの木を知らないので推測だけど、黄葉して落葉するのではなく、葉に付いたまま枯れて落ちるというのは、寒さや雪に負けて強引に落葉させられているようにも感じられる。エノキは葉がややテカテカして、どちらかと言えば暖地の木っぽいところもあり、秋田の気候に合っていないようにも見えるけれど、寺小山で何年も育って大きくなったのだから、これはこれでいいのでしょう。
一里塚・大野と寺小山では、完全に同一の「エノキ」ではなくて、実は少し違う(変種)のかもしれない。DNAを調べたら分かる。
線路の向かい側から
男鹿線EV-E801系とポートタワーセリオンとほぼ落葉した寺小山のエノキ。今年から見られるようになった組み合わせ。写真のアングルとしては強引ですが。
エノキは、セリオンどころか奥羽本線が開通する前から、ここにあるのだろう。今年も冬の間しばしお休み(だけど海風が当たって寒そう)。
【2018年11月12日追記】翌2018年は、10月初めまでに台風や低気圧による海からの強風が何度か吹き付け、「塩害」によって紅葉前に落葉してしまう木が多く見られた。海側だけが落ち、反対側だけ黄葉するイチョウなども。大学病院前のモミジバフウも同じような状態。
寺小山のエノキも、立地上風をまともに受けたようで、11月初めの時点で既に多くが落葉し、10日にはほとんど残っていなかった。