北東北3県の県庁所在地周辺のJR東日本路線でのSuica導入が、いよいよあさってに迫った。
準備はほぼ完了だろう。結局、秋田駅に黒いパネルの多機能券売機は設置されなかった。
先日、Suica乗車時の運賃やポイントについて考察していたが、25日に秋田駅へ行くと、近距離自動券売機周辺の地図式運賃表が、Suicaに対応したものに交換されていた。
中央改札口
地図部分では、「Suicaご利用エリア」としてベージュの網掛けがされ、駅名に「●(追分駅は反転していて○)」が付された。
地図の左側には、前回知りたかった、
「ICカードご利用時の運賃対応表」
IC乗車時には、地図の中の10円刻みの額ではなく、この表の1円単位の運賃が適用される。区間ごとに両者を比較して、安いほうが反転表示されている。
前回取り上げた、和田、追分までの240円(IC242円)区間に加え、脇本まで590円(IC594円)と羽立まで680円(IC682円)では、紙のきっぷのほうが安くなる。※ただし、ポイント付与分も考慮すれば、ICのほうが得な場合も多い。前回の記事参照。
それにしてもこの対応表、余計な情報が記されていると言える。JR東日本エリア内のどの駅でも、同じ表を使い回しているのが原因なのだけど。
近距離券売機では100キロ・1690円区間まで対応し、地図式運賃表がそうなっているのは当然。※地図にない100キロ超でも、乗車券を購入できる区間もある。
その中で、今回Suicaエリアになるのは、いちばん遠くても男鹿までの770円区間。だから、対応表も770円まででいいものを、860円区間以上も(それに210円など、秋田駅から該当する区間がない運賃も)示しているのが余計。
そそっかしい人は、IC運賃が掲出されているのだから、全区間Suicaで乗れると勘違いしかねない(それ以前にSuicaが当然全区間で使えると思っている人は、最初から運賃表など見ないでしょうけど)。
メトロポリタン口(北改札)のほうも、運賃表が交換された。IC運賃対応表は同様に860円以上も記載。
のだけど
以前は、券売機上の大きい枠に入っていたのが、券売機右に小さい枠が新しくできて、そこに小さい運賃表が入れられた。
無人駅の運賃箱(という名の回収箱)掲出と同じタイプ。これも経費節減なのだろうし、これでも問題はなさそうだけど、これでどれだけ経費節減になるのだろう。
そして券売機。
白いテープがベタベタ貼ってあり、「きっぷ・チャージ」の文字や交通系ICロゴが隠されている。
この券売機は、2019年時点でICに対応しており、今回は特に改造は必要ないと思っていた。というか「きっぷ」の文字まで隠してしまって、あんたは何者? という状態になっている。今日時点で、現金でのきっぷ購入はもちろん可能で、(はっきりと確認していないが)ICカードの取り扱いも可能なように見えた。あさってに、何か変化があるのだろうか。
中央改札口の同型機は、冒頭の写真の通り、テープ隠しなし。
中央改札口前には、100日前・2月16日からカウントダウンボードが設置されている。
5月22日撮影。「Suicaエリアデビューまで あと05日」
カウントダウンは紙を差し込む方式だから、薄い板で良さそうなのに、箱型の立派なもの。背面にも何か書けば良さそうだけど、緑一色。弘前駅やほかの2エリアの駅にも同じものがあるようだ。
新しくなった自動券売機のSuicaタッチ部は、黒いシールで隠されていたが、秋田駅では、後に、
「交通系ICカードは5/27からです」の紙が貼られた
追分駅も「タッチは5/27から」みたいな別の紙を貼っているそうだが、土崎駅は黒いままで素っ気ない。駅によって対応が異なる。
導入5日前、出張で秋田に来たビジネスマンっぽい2人連れが、カウントダウンボードを指さして近付き、下の導入予定エリアの地図を熱心に見ていた。
その後、一直線に自動改札機へ近付き、スマホかカードを取り出して、タッチしようとして、「5/27からです」の表示に気付いて、券売機へ向かっていた。
カウントダウンボードに「あと05日」「5.27利用開始」と大きく書いているのは見えなかったのでしょうか…
いろんな人が利用する公共の場所で、万人に正しく伝えるのは難しいものだ。こんな調子で、導入後、エリア外へSuicaで乗り越してしまう人も少なくないことでしょう。
※5月27日、ついにスタートした。
準備はほぼ完了だろう。結局、秋田駅に黒いパネルの多機能券売機は設置されなかった。
先日、Suica乗車時の運賃やポイントについて考察していたが、25日に秋田駅へ行くと、近距離自動券売機周辺の地図式運賃表が、Suicaに対応したものに交換されていた。
中央改札口
地図部分では、「Suicaご利用エリア」としてベージュの網掛けがされ、駅名に「●(追分駅は反転していて○)」が付された。
地図の左側には、前回知りたかった、
「ICカードご利用時の運賃対応表」
IC乗車時には、地図の中の10円刻みの額ではなく、この表の1円単位の運賃が適用される。区間ごとに両者を比較して、安いほうが反転表示されている。
前回取り上げた、和田、追分までの240円(IC242円)区間に加え、脇本まで590円(IC594円)と羽立まで680円(IC682円)では、紙のきっぷのほうが安くなる。※ただし、ポイント付与分も考慮すれば、ICのほうが得な場合も多い。前回の記事参照。
それにしてもこの対応表、余計な情報が記されていると言える。JR東日本エリア内のどの駅でも、同じ表を使い回しているのが原因なのだけど。
近距離券売機では100キロ・1690円区間まで対応し、地図式運賃表がそうなっているのは当然。※地図にない100キロ超でも、乗車券を購入できる区間もある。
その中で、今回Suicaエリアになるのは、いちばん遠くても男鹿までの770円区間。だから、対応表も770円まででいいものを、860円区間以上も(それに210円など、秋田駅から該当する区間がない運賃も)示しているのが余計。
そそっかしい人は、IC運賃が掲出されているのだから、全区間Suicaで乗れると勘違いしかねない(それ以前にSuicaが当然全区間で使えると思っている人は、最初から運賃表など見ないでしょうけど)。
メトロポリタン口(北改札)のほうも、運賃表が交換された。IC運賃対応表は同様に860円以上も記載。
のだけど
以前は、券売機上の大きい枠に入っていたのが、券売機右に小さい枠が新しくできて、そこに小さい運賃表が入れられた。
無人駅の運賃箱(という名の回収箱)掲出と同じタイプ。これも経費節減なのだろうし、これでも問題はなさそうだけど、これでどれだけ経費節減になるのだろう。
そして券売機。
白いテープがベタベタ貼ってあり、「きっぷ・チャージ」の文字や交通系ICロゴが隠されている。
この券売機は、2019年時点でICに対応しており、今回は特に改造は必要ないと思っていた。というか「きっぷ」の文字まで隠してしまって、あんたは何者? という状態になっている。今日時点で、現金でのきっぷ購入はもちろん可能で、(はっきりと確認していないが)ICカードの取り扱いも可能なように見えた。あさってに、何か変化があるのだろうか。
中央改札口の同型機は、冒頭の写真の通り、テープ隠しなし。
中央改札口前には、100日前・2月16日からカウントダウンボードが設置されている。
5月22日撮影。「Suicaエリアデビューまで あと05日」
カウントダウンは紙を差し込む方式だから、薄い板で良さそうなのに、箱型の立派なもの。背面にも何か書けば良さそうだけど、緑一色。弘前駅やほかの2エリアの駅にも同じものがあるようだ。
新しくなった自動券売機のSuicaタッチ部は、黒いシールで隠されていたが、秋田駅では、後に、
「交通系ICカードは5/27からです」の紙が貼られた
追分駅も「タッチは5/27から」みたいな別の紙を貼っているそうだが、土崎駅は黒いままで素っ気ない。駅によって対応が異なる。
導入5日前、出張で秋田に来たビジネスマンっぽい2人連れが、カウントダウンボードを指さして近付き、下の導入予定エリアの地図を熱心に見ていた。
その後、一直線に自動改札機へ近付き、スマホかカードを取り出して、タッチしようとして、「5/27からです」の表示に気付いて、券売機へ向かっていた。
カウントダウンボードに「あと05日」「5.27利用開始」と大きく書いているのは見えなかったのでしょうか…
いろんな人が利用する公共の場所で、万人に正しく伝えるのは難しいものだ。こんな調子で、導入後、エリア外へSuicaで乗り越してしまう人も少なくないことでしょう。
※5月27日、ついにスタートした。
青森と盛岡は「等」にしてしまっているわけですが、たしかに秋田~弘前・青森は直通普通列車も多いので、知らずに乗り通す人は、毎日何人かいる予感がします。
願わくは、秋田から青森まで1つのエリアにしてもらえるといいのですが。
「ICカードご利用時の運賃対応表」の注意書きに、「首都圏・仙台・新潟等の各ICエリアをまたがってご利用の場合…」とありますが、ここには、やはり今日からSuicaエリアに加わった「青森」も入れた方が良かったと思います。青森エリアは距離的に仙台・新潟両エリアよりも近いので、うっかりエリア跨ぎで乗車してしまう可能性がより高いのではないでしょうか。