弘前の続き。今回は、気になっていたことその1・モーモーのその後(前回の記事)。
弘前大学正門のそば、富田3丁目にあり、市民や大学生に親しまれた「焼肉モ~モ~」が、2020年5月10日で閉店した。
同じ建物1階に入っていた、八戸のユニバース運営の小型スーパーマーケット「Uマート弘大前店」も、6月30日で閉店。「建物・設備の老朽化が激しく、同じ場所に建て直すには敷地面積が狭隘」「2020年8月に家主様との建物賃貸借契約が期間満了を迎えるのを機に、やむなく閉店」との説明。
これにより、空き屋になった。
報道により、1986年に建てられたことが判明。今回、新たに青森県の大規模小売店舗一覧資料により、1986年3月18日付新設であることが分かった。
スーパーは、マルサン富田店→(2000年前後)マルエス主婦の店弘大前店→(2008年)Uマートと、3社が入った。
ネット上の写真を拝見すると、10月29日頃には、Uマートの看板類はなく、正面のモ~モ~の赤い看板は残っていた。建物前にロープが張られ、正面玄関には、大きな「立入り禁止」の赤い看板が立てられていた。それから半月ちょっとしての訪問。
看板が撤去され、足場が組まれている!(左が東・弘大方向、右手前が北・土手町方向)
2階の半分ほどに足場がなかったから、まだ設置途中なんだろうか。
例の「立入り禁止」は少し移動していた。他に2枚くらい同一看板あり
スーパー正面玄関。ここからはモーモーへは上がれないはず
正面玄関前だけ、床がタイル張りになっていた。
向かって左面・弘大側。軒下はアスファルトの駐輪場
上写真左奥も玄関で、そこに2階への階段があった。
奥にも「立入り禁止」が見えるが、隣の「酒ショップ サン」と駐車場を共用しているので、この位置から規制のようだ。
弘大・共用駐車場側から(上写真と同じ面)。手前右の白いのはUマートの看板だった
白い看板の下に、工事の現場事務所があり、表示が出ている。前まで立ち入れるので拝見。
「工事名 マルサンビル(Uマート)解体工事」
状況を踏まえれば予想できたが、解体されることが確定。解体工事は、地元の不動産業者発注のようだ。工事期間(労災保険の表示より)は10月1日から2021年3月31日まで。
驚いたのは、建物名は今なお「マルサンビル」ってことなんだろうか。
何度も言っているけれど、弘前市内には複数のマルサンがあったが、いつの間にかなくなった。そして、秋田駅前広小路にあったマルサンとも関係がありそうなのだが、よく分からない。
西面の裏道へ回ってみる。これまで数度しか通ったことがない。
この辺りから壊すのかも
「焼肉モ~モ~」の痕跡はすべてなくなってしまったかと、表へ戻って酒ショップサンを越えて、弘大側へ行くと…
駐車場の看板が残っていた! 縦書きモ~モ~は貴重かも?
こちら側は月極駐車場の一角を、モ~モ~用にしていたらしい。
1台ごとの札も残り、焼肉なしの「モ~モ~」
今は誰も駐めないということか。
北面。こちらの軒下には、空調の室外機や受電設備(キュービクル)が置かれていたが、台座を残してすでに撤去済み。
向こうに岩木山。道路の先は弘高下駅
岩木山は、昔は見えなかったはず。今は右折レーンがあるが、昔はなくて道が狭く、家が建てこんでいたので(2013~2014年の間に拡幅、家屋解体はそれ以前)。
【2021年8月29日追記】前回のマルエス当時の写真の隅に、右折レーン設置前の角地が写りこんでいた。
(再掲)右奥
古い商家風の建物で「成田米」と看板があり、米屋さんだったようだ。なんとなく記憶にあるようなないような。(以上追記)
次にここへ来る時は、建物はなくなっていることだろう。
跡はどうなるのか。スーパーとしては駐車場も考慮すると手狭なようだけど、場所は悪くないはず。
最後に、再び裏面。
手前の建物は赤れんが
上記のように、マルサンビルと酒ショップサンは、駐車場を共用し境界が明確でない【下の追記参照】。さらに、その隣(=弘大のお隣)にある酒造会社「弘前銘醸」も、渾然一体となっている。所有者がどうなのかは知らないが。
れんがの建物は、同社の倉庫で、弘前市の「趣のある建物」に「弘前銘醸煉瓦倉庫」として指定。
今は4棟が倉庫として使われるが、元は大正7年に8棟が酒蔵として造られたとのこと。
【24日追記】1986年より前の航空写真を見ると、マルサンビルの部分に、現存する倉庫とそろった位置(サイズはまちまち)に同じような倉庫らしき建物が、3棟ほど確認できた。サンや駐車場の辺りにも、建物があった。したがって、少なくとも元は弘前銘醸の土地で、倉庫などを解体してマルサンビルやサンができたようだ。
【12月7日「酒ショップ サン」について追記】酒ショップ サンは、弘前銘醸が運営する店舗だった。
同社公式ページに「自社商品としてのお酒のプロデュースや氷の製造販売、日本酒、ビール、ウィスキー、ワイン、焼酎など様々なブランドのお酒を販売する実店舗「酒ショップ・サン」を擁し」とあり、1994年6月オープンとのこと。
ジョッパル(ダイエー弘前店、元ヒロロ)より3か月後にできたのか。もう少し古い店だと思いこんでいた。
【2021年11月22日追記】酒ショップ・サンは、2021年11月22日にリニューアル。角打ちもできる「弘前銘醸 ハチドリ酒店」となった。末尾にリンクのある2021年12月の記事参照。
弘前市内でれんがといえば、土手町や中央弘前駅そば、吉野町の(過去の記事)「旧吉井酒造煉瓦倉庫」。これは、駅前に本社がある吉井酒造のものが、市へ譲渡されたようだ。今年「弘前れんが倉庫美術館」としてオープンしたのだけど、今回は行っていません。
吉井酒造と弘前銘醸は直接関係ないが、元をたどれば、どちらも福島藤助という人が関わった事業の流れをくんでいるようだ。
そして、弘前大学文京町地区の裏側にも、醸造に関わる、れんが造りの建物がひっそりとたたずんでいたのだが、それにひっそりと大きな変化が生じてしまっていたのだった。続く。
【2021年1月26日追記】マルサンビル跡地について、2021年1月26日に東奥日報サイトに「スーパー跡地に「メガ」出店へ/弘前市富田」が掲載。紅屋商事が、ドラッグストア「メガ富田店」を9月8日に新設(開店予定日)する届けを青森県に出したとのこと。メガは弘前市内3店舗だが、この辺りにはなかった。
紅屋ならスーパー形態で出店してくれたほうが喜ばれたようにも思うが、最近はスーパーよりドラッグストアなんだろうか。ただ、メガは、比較的食品も多く扱ってはいる。
余談だが、秋田市にも3店舗となるメガが、昨2020年に新国道沿いに開店している。
東奥日報サイトの写真では、建物は2階の高さまで囲われた状態で外観は見えず、更地にはなっていない。交差点の信号機は歩車ともLED式に交換されていて、車両用は横型低コストタイプ。
【2021年9月17日追記】メガ富田店は9月17日にオープンした。
※2021年12月の状況。
弘前大学正門のそば、富田3丁目にあり、市民や大学生に親しまれた「焼肉モ~モ~」が、2020年5月10日で閉店した。
同じ建物1階に入っていた、八戸のユニバース運営の小型スーパーマーケット「Uマート弘大前店」も、6月30日で閉店。「建物・設備の老朽化が激しく、同じ場所に建て直すには敷地面積が狭隘」「2020年8月に家主様との建物賃貸借契約が期間満了を迎えるのを機に、やむなく閉店」との説明。
これにより、空き屋になった。
報道により、1986年に建てられたことが判明。今回、新たに青森県の大規模小売店舗一覧資料により、1986年3月18日付新設であることが分かった。
スーパーは、マルサン富田店→(2000年前後)マルエス主婦の店弘大前店→(2008年)Uマートと、3社が入った。
ネット上の写真を拝見すると、10月29日頃には、Uマートの看板類はなく、正面のモ~モ~の赤い看板は残っていた。建物前にロープが張られ、正面玄関には、大きな「立入り禁止」の赤い看板が立てられていた。それから半月ちょっとしての訪問。
看板が撤去され、足場が組まれている!(左が東・弘大方向、右手前が北・土手町方向)
2階の半分ほどに足場がなかったから、まだ設置途中なんだろうか。
例の「立入り禁止」は少し移動していた。他に2枚くらい同一看板あり
スーパー正面玄関。ここからはモーモーへは上がれないはず
正面玄関前だけ、床がタイル張りになっていた。
向かって左面・弘大側。軒下はアスファルトの駐輪場
上写真左奥も玄関で、そこに2階への階段があった。
奥にも「立入り禁止」が見えるが、隣の「酒ショップ サン」と駐車場を共用しているので、この位置から規制のようだ。
弘大・共用駐車場側から(上写真と同じ面)。手前右の白いのはUマートの看板だった
白い看板の下に、工事の現場事務所があり、表示が出ている。前まで立ち入れるので拝見。
「工事名 マルサンビル(Uマート)解体工事」
状況を踏まえれば予想できたが、解体されることが確定。解体工事は、地元の不動産業者発注のようだ。工事期間(労災保険の表示より)は10月1日から2021年3月31日まで。
驚いたのは、建物名は今なお「マルサンビル」ってことなんだろうか。
何度も言っているけれど、弘前市内には複数のマルサンがあったが、いつの間にかなくなった。そして、秋田駅前広小路にあったマルサンとも関係がありそうなのだが、よく分からない。
西面の裏道へ回ってみる。これまで数度しか通ったことがない。
この辺りから壊すのかも
「焼肉モ~モ~」の痕跡はすべてなくなってしまったかと、表へ戻って酒ショップサンを越えて、弘大側へ行くと…
駐車場の看板が残っていた! 縦書きモ~モ~は貴重かも?
こちら側は月極駐車場の一角を、モ~モ~用にしていたらしい。
1台ごとの札も残り、焼肉なしの「モ~モ~」
今は誰も駐めないということか。
北面。こちらの軒下には、空調の室外機や受電設備(キュービクル)が置かれていたが、台座を残してすでに撤去済み。
向こうに岩木山。道路の先は弘高下駅
岩木山は、昔は見えなかったはず。今は右折レーンがあるが、昔はなくて道が狭く、家が建てこんでいたので(2013~2014年の間に拡幅、家屋解体はそれ以前)。
【2021年8月29日追記】前回のマルエス当時の写真の隅に、右折レーン設置前の角地が写りこんでいた。
(再掲)右奥
古い商家風の建物で「成田米」と看板があり、米屋さんだったようだ。なんとなく記憶にあるようなないような。(以上追記)
次にここへ来る時は、建物はなくなっていることだろう。
跡はどうなるのか。スーパーとしては駐車場も考慮すると手狭なようだけど、場所は悪くないはず。
最後に、再び裏面。
手前の建物は赤れんが
上記のように、マルサンビルと酒ショップサンは、駐車場を共用し境界が明確でない【下の追記参照】。さらに、その隣(=弘大のお隣)にある酒造会社「弘前銘醸」も、渾然一体となっている。所有者がどうなのかは知らないが。
れんがの建物は、同社の倉庫で、弘前市の「趣のある建物」に「弘前銘醸煉瓦倉庫」として指定。
今は4棟が倉庫として使われるが、元は大正7年に8棟が酒蔵として造られたとのこと。
【24日追記】1986年より前の航空写真を見ると、マルサンビルの部分に、現存する倉庫とそろった位置(サイズはまちまち)に同じような倉庫らしき建物が、3棟ほど確認できた。サンや駐車場の辺りにも、建物があった。したがって、少なくとも元は弘前銘醸の土地で、倉庫などを解体してマルサンビルやサンができたようだ。
【12月7日「酒ショップ サン」について追記】酒ショップ サンは、弘前銘醸が運営する店舗だった。
同社公式ページに「自社商品としてのお酒のプロデュースや氷の製造販売、日本酒、ビール、ウィスキー、ワイン、焼酎など様々なブランドのお酒を販売する実店舗「酒ショップ・サン」を擁し」とあり、1994年6月オープンとのこと。
ジョッパル(ダイエー弘前店、元ヒロロ)より3か月後にできたのか。もう少し古い店だと思いこんでいた。
【2021年11月22日追記】酒ショップ・サンは、2021年11月22日にリニューアル。角打ちもできる「弘前銘醸 ハチドリ酒店」となった。末尾にリンクのある2021年12月の記事参照。
弘前市内でれんがといえば、土手町や中央弘前駅そば、吉野町の(過去の記事)「旧吉井酒造煉瓦倉庫」。これは、駅前に本社がある吉井酒造のものが、市へ譲渡されたようだ。今年「弘前れんが倉庫美術館」としてオープンしたのだけど、今回は行っていません。
吉井酒造と弘前銘醸は直接関係ないが、元をたどれば、どちらも福島藤助という人が関わった事業の流れをくんでいるようだ。
そして、弘前大学文京町地区の裏側にも、醸造に関わる、れんが造りの建物がひっそりとたたずんでいたのだが、それにひっそりと大きな変化が生じてしまっていたのだった。続く。
【2021年1月26日追記】マルサンビル跡地について、2021年1月26日に東奥日報サイトに「スーパー跡地に「メガ」出店へ/弘前市富田」が掲載。紅屋商事が、ドラッグストア「メガ富田店」を9月8日に新設(開店予定日)する届けを青森県に出したとのこと。メガは弘前市内3店舗だが、この辺りにはなかった。
紅屋ならスーパー形態で出店してくれたほうが喜ばれたようにも思うが、最近はスーパーよりドラッグストアなんだろうか。ただ、メガは、比較的食品も多く扱ってはいる。
余談だが、秋田市にも3店舗となるメガが、昨2020年に新国道沿いに開店している。
東奥日報サイトの写真では、建物は2階の高さまで囲われた状態で外観は見えず、更地にはなっていない。交差点の信号機は歩車ともLED式に交換されていて、車両用は横型低コストタイプ。
【2021年9月17日追記】メガ富田店は9月17日にオープンした。
※2021年12月の状況。
青森市には店があったそうですが、青森県外はどうなんでしょう。
焼肉店としては、わりと思いつきそうなネーミングでしょうね。
焼肉モ~モ~ 聞いたことあるんですよ。
秋田に大昔あったのかはたまた川崎時代に見掛けたのか(だったら単に名前が一致しただけですね)
忘れてしまいました。