広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

雪なし新屋かまくら2020

2020-01-26 23:58:11 | 秋田の季節・風景
25日、秋田市南西部の新屋地区で「第18回 あらや大川散歩道 雪まつり」が開催された。※昨2019年の記事
全国的に雪が少ない今年、秋田市では積雪なし。これまでの経験では、この時期に雪がこれほどないのは初めてではない(1989年とか)気もするが、異常・異様なのは確実。
雪まつり18年の歴史では、過去にない事態だろう。昨年の記事にも「雪が少ない」と書いてあるけれど、路面は白いし、ミニかまくらを千個単位で作っていた。今年はその比ではない。
新屋駅側の表示
今年は黄色い「ご観覧の皆様へ」とした掲示も出され、少雪で例年のような演出ができないため、規模を縮小して本部前中心に行うとあった。

一部報道などでも告知されていて、それは承知で見に行ったのだった。
例年、ミニかまくらは16時半ころ点灯で、上の写真の看板にもそうあるが、事前の告知では17時半からとの話を聞いていた。規模縮小で遅くなったのかと思ったら、後述の魁の記事では「午後4時半ごろ」灯されたとあった。よく分からない。

雪はない、風も弱いけれど、けっこう寒い。17時前後は0度ほど。この日の最高気温は1.5度で平年値2.4度よりも低い。
遊歩道が大川端帯状近隣公園と交わる付近。奥が本部
ミニかまくらの代わりに、空き缶(500mlのロング缶中心?)を切り開いた中にロウソクを灯したものが置かれていた。距離は例年のミニかまくらよりずっと短く、本部前後の遊歩道だけ。
26日付秋田魁新報社会面では「空き缶やペットボトルで作った約520個のランタン」としている。
ミニかまくらに比べると小さいし、光が透過したり、積もった雪に反射するようなこともなく、例年より暗い。

遊歩道を歩く人は、例年より少ないが、ちらほら。飲食や餅つきがある本部前には、そこそこ集まっていた。
恒例のヤマハゲは、今年もなぜか子どもたちに人気。ごく一部、怖がって泣く子がいた。

本部前に、とてもレアなもの。
奇跡的にホンモノのミニかまくら
魁によれば「わずかに残った雪で作られたミニかまくらも70個ほど並んだ。」。

本部前を過ぎ、遊歩道を秋田公立美術大学方向へ。例年ならミニかまくらがたくさん並ぶけれど、もちろん、
何もない夜の道
写真を撮影しようとすると、昨年までよりシャッタースピードが遅くなってしまい、雪は明るいものなんだと再認識させられた。

美大敷地内も、遊歩道から続く倉庫棟では、かまくらやランタンはなし。柱に小さなLED? が吊り下げられていたけれど、まつり限定なのか?
大学正面のサークルプラザでは、昨年などと同様、学生によるものと思われる、光を使ったオブジェが置かれていた。
当然、雪とのコラボレーションはなし
この天候なら仕方がない。限られた中で、皆さん苦労されたのがしのばれる(520個空き缶を集めて加工するだけでも大変そう)、雪のない雪まつりだった。
【27日追記】美大周辺上空では、渡り鳥の群れの声が何度も聞こえていた。暗くて目視はできなかったが、白鳥ではなくカモ類か。カモは夜間に渡るそうだし、近くの雄物川に下りて休むのかもしれない。過去のこの時期には聞いた記憶がないし、通常ならまだ飛来地にいそうな時期。暖冬でもう北帰行が始まっているのか?


ところで、美大の学食が入る厚生棟では、照明をLED化する工事が行われる看板が出ていた。もう終わったのか、これからかなのかは不明。
そして前も書いたけれど、遊歩道など、美大の敷地の入口には、部外者の立ち入りを拒む看板が設置されていた。
(再掲)
一方、その看板より内側には、マナーを守って歩いて通り抜ければいいよという看板もあり、矛盾していた。それが現在は、
敷地入口の看板が変わった
「無用の立入禁止」とあるが、自転車でなければ通り抜けてよく、マナーを守れば犬の散歩もできる。これで内側の看板との矛盾はなくなった。

通り抜けや散歩でも「用」として認めてくれていることになり、寛大ではあるが、地域あっての公立大学とすれば妥当なようにも思う。登録有形文化財である倉庫外部の見学(雁木は敷地内側にしかない)も認められたことになる。マナーを守って、敷地内に入らせていただきましょう。

※その後、新型コロナウイルス感染症が流行し、2021年、2022年、2023年は開催されなかった。2004年1月27日に第19回として4年ぶりに開催。雪は少なかったが、報道によれば約300個のミニかまくらが作られるなど、ほぼ以前と同内容だったようだ。

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2 コメント

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東京は雪なのに (taic02)
2020-01-27 21:10:29
六郷の竹うちも中止と聞いて不思議でしたが、地面の雪が怪我防止のクッションの役目をしているそうで、いろいろ影響が出るものです。このままでは春以降の農作物や飲み水も心配です。
雪があっての雪国の生活、ぜひとも被害がない程度に降って積もってほしいと願わずにいられません。

今は防犯面も重視されるとはいえ、おおらかさも悪くないと思います。車が入らないので歩行者としては安心な通路でもあります。
京大などすごいらしいですが、歴史ある大学ではそういうユーモアも伝統なんでしょうね。美大に立ち入るのは、高齢者と散歩の犬とヤマハゲぐらいでしょうか…
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雪の無い雪祭り (あんなか)
2020-01-27 18:21:50
ここまで雪のない新屋雪祭りは初めてでは無いでしょうか。
横手や湯沢では頭を悩ませているようですね。
ただ2月上旬には寒気が日本北部を覆う予想も一部出ているようです。
立て札を読むと大学の鷹揚で大らかな校風が感じられます。
昔早稲田大で「関係者以外立ち入り禁止」の立て札に学生の字と見られる文字で「但し美少女は除く」と書かれて
思わず笑ったことがあります。
(早稲田祭で入ったので私は此処の学生じゃ無いですよ)
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